「値段が上昇しているときは
さらに値段が上昇しやすいから
値段が上がっている時に
買いを入れるといいですよ。」
というトレード手法を知った。
いわゆる「買いのブレイクアウト」だ。
億を稼ぐようなトレーダーは
このブレイクアウト投資手法で
利益を上げている人も多い。
「スゴイ手法を知っちゃったな。
よし。このやり方をマネして
私もガンガン稼げるようになろう」
買いのブレイクアウト投資手法が
私の光り輝く未来を指し示して
いるようだった。
「もちろん、やり方を勉強して
チャレンジしよう」
私にぬかりはない、とほくそえむ。
・上昇トレンドにそって
トレンドフォローで買う
・前回高値を越えてから買う
これらが大切なポイントだと学び
注意しながら取引するわけだ。
「考えられる限りのことはやった。
これで準備万端だ。さっそく
トレードに挑もう!」
頭の中はこれから得られるであろう
大きな利益を想像してヤル気も
マンマンだ。
「さぁ、来い!やるぞ!」
こんなに気合い入れてやってるし
うまくいかないワケがない、と
ワクワクしながらトレードを始める。
「よし、高値越えを確認した!
それっ 今だ!買いエントリー
ポチーッ!」
震える指でマウスをクリックする。
「さぁ、これからが勝負だ!
ここからさらに上昇しろ!
天井知らずで爆益だああぁっ!」
ローソク足がぐんぐん成長し
大きな陽線を作る。
さらに陽線は続き、いつ終わるか
分からない上昇トレンドが始まった・・・
そんな光景が私の脳の中で
繰り広げられる。
ふと我に返り、チャートを見てみると
そこに一筋の線が存在していた。
誰が見てもハッキリとわかる
くっきりとしたながーい線だ。
『ヒゲの最先端で飛び乗りエントリー』
かなしいかな、私の目に映ったのは
非情な現実だった。
その日の最高値を買ったという事実。
私以外、誰も買わない最高値。
なきたくなった。
「なんで飛び乗りエントリーなんか
しちゃったんだろう・・・」
ブレイクアウトトレードをした
自分をせめる。
「まぁ、しょうがない。こういう日もある。
また次回がんばろう」
自分をなぐさめて次の機会を待つ。
それほど時間をかけることなく
次のチャンスがやってきた。
「よーし、よーし、次こそチャンスだ。
トレンドフォローで高値越え確認。
今度こそ成功するぞ!」
ポチーッ!
マウスが壊れるかと思うほど
思わず指先に力がはいる。
「ふぅーっ、ちょっと肩に力が
入りすぎたかな」
しかし、お構いなしにチャートを凝視する。
「イケイケ上がれ。ドンドン上がれ。」
頭の中は常に陽線で満ち溢れている。
が、現実ではまっすぐな線しか見れない。
「くそぅ、また上ヒゲを
つかまされちゃったよ・・・」
飛び乗りエントリーになったことを
心の底から後悔する。
「これまで何度こんな経験をしてきた!?
なぜ高値掴みをしてしまうのか!?
お前は本当に学習できない奴だな!」
自分を責める。
そして落ち込む日々・・・
こんな私が飛び乗りエントリーを
克服できる日が果たしてやってくるの
だろうか!?
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