あやなです、
あなたには自殺する勇気があるだろうか?
……
私は最低のダメ人間だ。
中学生だった当時、私の夢は
先生になることだった。
「先生みたいな立派な職業に
ついて欲しいね」
ことあるごとに両親がそう話して
いるのを聞いていたからだ。
「両親がそう言うなら、先生を
目指すことが正解なのかな」
私は言われるがまま、先生を
目指すことにした。
それから大学を受験する時期になると
「4年制の大学くらいは
卒業してほしいよね」
ことあるごとに両親からそういわれた。
「4年制の大学に入って先生になること」
これが私の目指す一番の夢となった。
頭が悪かった私は現役で入学できず
一浪してようやく地方の名もない
4年制大学に入れた。
ほっとしたのもつかの間、両親は
私にこう伝えてきた。
「隣の〇〇さんの息子は東大に
入ったらしいよ」
ナイフのように私の心に突き刺さった。
「できの悪い娘でごめんなさい・・・」
大学には入ったが頭の悪い私が
先生になる壁は厚かった。
チャレンジはしてみたものの、
先生の資格を手にすることが
できなかったのだ。
卒業間際になっても就職先すら
見つからなかった。
「しょうがないな、じゃぁこの
会社に就職しなさい」
私は親のコネで上場企業の
すばらしい会社に就職した。
「はい、わかりました」
実は卒業すら危うい状態だったが
そんなことは言い出せなかった。
「親に恥をかかせるわけにはいかない」
その一心でがんばった結果か、ギリギリ
卒業することができた。
せっかく就職した一流企業だが
私には苦痛そのものだった。
入りたいと思ったことのない大学に入り
入りたいと思ったことのない職場で働く。
そこにあるのは苦痛だけ。
幼いころから20数年間、苦痛の中で
生きてきたようなものだ。
しばらくして私は退職願を出した。
他人の指示どおりに人生を送ることが
どれほど無意味なことかにようやく
気付いたのだ。
「もう、私は今までの私じゃない!
自分の好きなように生きる!」
みっともない古い自分を殺して
新しい自分へと生まれ変わりたかった。
それから数年後、私はトレードの
世界に入った。
夢見ていた世界とは違い、厳しかった。
支えてくれる人は誰もいない。
自分で壁を破って突き進むしかなかった。
つらく、苦しい場面に出会っても
今までのように逃げる道を示して
くれる人は誰もいない。
「こんなにも厳しい世界だったのか・・・」
私は絶望した。
できの悪い私には到底無理では
ないかと本気で感じた。
しかし、もう後戻りする道は
残されていなかった。
全ての道を断ち切っていたからだ。
極限状態まで追い詰められてようやく
今までの自分を殺す以外に道はないと悟った。
・指示されて言われたことだけしていた
⇒自分で何をすべきか探し行動する
・乗り越えられなさそうな壁に
当たったら誰かに導いてもらう
⇒誰も導いてくれないから自分で
壁をぶち破る必要がある。
・誰かが答えを教えてくれるだろう
⇒誰も答えを知らないし教えてくれない
自分で答えを探し出さなければならない
・何かあっても責任はとりたくないし
誰かが責任をとってくれるだろう
⇒誰も責任をとってくれない。
100%全て自分の責任
生ぬるい世界で生きてきた私は
「つらく、苦しく、逃げたい」と
数えきれないくらい思った。
が、これを乗り越えること以外に
成功への道はないと確信した。
『今よりも、進化する!』
今までの自分を殺す勇気を持って
新しい人生を生き抜く。
成功を成し遂げられる唯一の方法だ。