調子がいい時はうまく利益を上げられる。
心も落ち着いて、チャートも冷静に見られて
取引もルールを守ってしっかり取引できる。
しかし、あるきっかけでトリガーが引かれて
暴走し始めてしまうことがある。
ルールは頭から吹き飛び、我を忘れて
何度も取引を繰り返す。
疲れきってからふと我に返り、目の前にある
大きな損失となった取引記録を見て愕然とする。
今まで集中してようやく手に入れていた利益を
全て吹き飛ばした上での大きな損失だ。
どんなに「今日は絶対に崩れないぞ。集中するぞ」
と誓っても、いつの間にか魔物が現れ暴走してしまう。
こんな暴走をしてしまう日があまりにも多くて
取引記録に目を通すことすらイヤになってしまう。
この魔物さえ現れなければ私の資金は右肩上がりに
推移していくはずなのに・・・
しかし、不思議なことにこんなひどい目に合わされても
私はFXトレードをキライになることはできない。
いや、それどころか大好きでたまらなくなる。
時間を忘れて目の前のチャートに没頭し、取引する。
取引するのが楽しくて、ついつい余計なポジションを
とってしまうことすら、ある。
『損失が報酬にすりかわっているのだ』とどこかで
聞いたことがあるが、それを知ったところで
私の行動は変わらない。
こんな私はどうしたら救われるのだろうか?・・・
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なぜ、ついギャンブルトレードをしてしまうのか?
それはどういう思考状態にあるのかにかかっている。
例えば
・自分の分析力に自信を持っている
・損を出すのが悪いことだと思っている
・相場が思い通りに動く期待をしている
・損が出ると自分の存在が否定されたと感じる
・損が出ると取り返せないと思い込んでいる
・勝率100%を目指している
・損は相場からの攻撃と感じる
・損失そのものを避けることに集中して
現実逃避したり間違いを認められない
・損失を出したくないと思っている
・損が出ると失望する
・信じたサインがだましだった時ショックを受ける
こういった思考があると損失が出たときに
大きなショックを受けてしまう。
そのために理性が吹っ飛んで
ルールどおりにトレードできなくなったり
恐怖のあまりルールを無視したり、ということが起きる。
こういうのは考え方のクセだから、
「今日だけはがんばってルール通りにトレードする!」
と思ってもスグにはできないんだよね。
クセ、あなたも持ってると思うんだけど
つい、貧乏ゆすりするとか髪の毛をいじるとか
鼻をいじるとか
そういうのって「今日はこのクセをやらないようにする!」
って決意してもつい出ちゃうよね?
それと同じなんだよね。
ところで、
あなたは誰かにウソをつかれてムカついたりする?
たとえば
信用していた友達にウソをつかれて平気でいられる?
「いいよ、いいよ、誰だってウソをつくことが
あるんだから、しょうがないよね。
僕だってウソつくことあるもん。
だからあなたを責めたりはしないよ」
って言える?
たとえば
自分にウソをついて異性と会っているのを知って
恋人とか夫とか奥さんに対して平気でいられる?
「うんうん、しょうがないよね。
最近構ってあげてなかったから、
寂しかったんだよね?」
とか
「私以外の人とも遊びたいって気持ちが
あったんだよね。しょうがないよね。
誰にだってそういう気持ちはあると思うし
あなたの気持ちを優先してあげるよ」
って平気で言える?
ふつうは言えないよね。
仮にそういう風に言ってる人がいたら
「あの人、ちょっとおかしいんじゃない?」
って思っちゃうよね?
ムカついたり、相手を責めたりするほうが
当然だと思うよね?
でも、トレードではこの思考回路が邪魔なんだよね。
ウソつかれても好きな人に浮気されても
「ふーん、そっか」で終わらせられる
思考を持っていないとトレードでは
利益がだせない仕組みになってるんだ。
だから、思考そのものを変えていかないことには
暴走トレードの問題は解決しないんだ。
騙されてもムカつかないようにする思考を
手に入れなきゃならない。
この思考回路を手に入れるのはカンタンではないけど
不可能でもないんだよね。
その方法はおいおいお伝えしていこうと思う。
で、
今日は即効性のある方法をお伝えする。
暴走トレードをしてしまう原因の一つに
「ムダな損切をしてしまう」ってことがある。
ムダな損切っていうのは、方向性はあってるのに
少しのブレで損切になってしまうこと。
「あー、あと少し損切ガマンしてれば
利益の方向に動いたのに!」
ってことがよくあると思うんだよね。
このムダな損切をまずは少なくしていく。
それにはエントリーする資金量を
調整することで解消できる。
一回のトレードでエントリーがバシっと決まる
ってことはあまりないと思うんだ。
「どこが押し目かな?」「どこが戻りかな?」
「どこで反転するのかな?」
という風にエントリーする位置が
よくわからないことのほうが多いと思うんだよね。
だから、なるべく幅を持たせた上で
エントリーのポイントを決めておく。
エントリーを一回で決めるんじゃなくて
複数に分けて行うって事。
で、最終的に「さすがにここを抜けちゃったら
もうポジションを解消したほうがいいよね」
という部分を抜けたらそこで損切りする。
それから、もう一つ。
賭けるときはあまり緊張しない量の
金額を賭けるようにする。
そうすれば感情が揺さぶられる確率も低くなるから
うまくいく可能性がグンと上がってくる。
そうして自信が付いてきたら少しづつ
賭ける量を上げていけばいいんだよね。
ちなみに、利益が出てないトレードを繰り返して
それが楽しいと思っているのは「ギャンブル中毒」
の始まりなんだよね。
「ヤバイッ ギャンブル中毒の症状だ!」
と気づいたら、即刻トレードを中止して
数日はおとなしくしているほうがいいよ。
FXでトレード、デイトレする時に
ダウ理論を使ってやればうまくいくだろう
と考えたりするはずだ。
『高値切り上がり安値切り上がりの
上昇トレンドで押し目買い』
『安値切り下がり高値切り下がりの
下降トレンドで戻り売り』
っていうのをやるんだが
これを素直に実行しても
なかなか勝てなかったりする。
切り下がり、切り上がりなどを
確認した後で入ったのに急反転して
損切となったりしてしまうからだ。
これはどういうことかっていうと
ガッツリ利益になるトレンドっていうのは
たまにしか出現しないってこと。
短期的に上昇トレンドとか
下降トレンドが出る場合もあるけど
本当の意味での『トレンド』ではない
ってのを知っておく必要がある。
本物のトレンドに乗れたときは
ずーっとほったらかしでも
勝手に利益になっていく。
デイトレレベルでのトレンドっていうのは
すぐ終わるトレンドなんだなっていう
認識でいたほうがトレードしやすい。
で、結局どうすれば乗り遅れずに
短期のトレンドを利益化できるか?っていうと
短期のトレンドが発生しやすいのは
どういう状況の後か?ってのを考えてみる
エントリーするローソク足の状態や
エントリーする時間足より
大きい時間足の状態とかを見る。
ローソク足の状態とか勢いを見ると
短期的なトレンドが出やすい状況があるんだよね。
もちろん絶対トレンドが発生するとは限らないけど
確率的にこのくらい発生して
利益がこのくらいは伸びるというときがある。
損切がこのくらいで収められるってときにエントリーすれば
最終的にこのくらいは利益になるな
っていうのをまず調べてみるんだよね。
そうすれば乗り遅れずにトレンドにうまく
乗ることができる。
こう書くとカンタンそうだけど
実際やってみると割りと大変な作業でもある。
FXでは損切を設定しなきゃならない。
なぜなら、損失100%回避はムリだから。
損失は小さく抑えればいいんだけど
その位置に迷うことがある。
※『損切位置をズバッと決める方法』の
PDFをこちらで無料配布している
必要な場合は覗いてみて欲しい
損切位置について教科書では大体
『前回高値安値を越えたとこ』って書いてある。
だからその通りに設定するんだけど
この匙加減がなかなか難しい。
教科書どおりに「ここだよね」って思うところに
損切を設定すると、損切になった後に
急反転して思惑通りの方向に動くことが多いからだ。
だからそれを見越して損切り幅を広めに取ると
今度は損切の幅が広すぎてどうにもならない
ってことになったりする。
やることなすこと空回りしてしまうわけだ。
何でこういうことが起きてしまうのか?
プロのトレーダーは
素人がやりそうな行動を見透かして行動しているから
素人の損切を食おうとする。
だからその点を見越して考えて
損切り位置を設定する必要がある。
「教科書どおりならこのポイントに損切を置く。
それを見越してトレードする人がいる。
だからさらにそれを考慮した位置に損切を置く」
って考えるってこと。
それでどうやってその位置を見つければいいのか?
ってことだが
過去のチャートを見て自分なりに考えて
損切り位置を変えて検証してみる
ってことをやってみればいい。
ただそれだけなんだけど
ちょっと、というか
かなり面倒な作業になるから
根気が必要でもある。
※『損切位置をズバッと決める方法』の
PDFをこちらで無料配布している
必要な場合は覗いてみて欲しい
ポジポジ病っていうのがある。
トレードしたくてたまらないことだ。
「今夜は最低1回でもエントリーしないとな」
と焦って安易なエントリーをする。
「長期足は下に行きそうだな」
と思って売りでエントリーして損切。
「一回負けてしまった、やはり今の流れに
ついていかないといけないな」
と思って短期足に変えて買いをしたら往復ビンタ。
なんでこういうことになるのか?
テクニック的には色々あるかもしれないが
思考の観点からお話してみる。
一つ大きな問題は
「自分勝手に自分のことだけ考えているから」
「今夜は最低1回でもエントリーしないとな」
っていうのは自分の都合だけを考えた
自分勝手な判断だ。
エントリーするかどうかを決めるのは
自分ではなく相場。
相場がトレードできる状態なら
サインが出ればトレードしなきゃならないし
サインが出なかったらトレードしてはいけない。
自分勝手に自分の都合で
「トレードしなきゃならない」
という思考から始まっているから
「長期足は下に行きそうだな」
というチャート分析ももしかしたら
ウソかもしれない。
トレードしたいから「長期足を見ると
なんとなく下に行きそうな気がする」
っていうのを自分勝手に作り上げてる
可能性が非常に高い。
相場の動きを無視している。
だから損切になる。
「一回負けてしまった、やはり今の流れに
ついていかないといけないな」
っていうのも自分の妄想。
今の流れについていっているというよりも
前回のトレードで自分の考えが否定されたから
それを取り返すために都合のいいイイワケを
考え出して相場を無視して無理やり短期足でトレードしている。
だから
短期足に変えて買いをしても
往復ビンタの損切になる。
ポジポジ病を治すには
ふだんから自分の思い込みを
なくすひつようがある。