「FXの本を読んで知識をインプットしよう!」
そうすればきっとラクに利益を
上げられるようになるはずだ!
思い立ったが吉日。
その日のうちに投資家向けの
専門書がある本屋へ出向く。
勢いで数千円する本を何冊も買い
鼻息フンフンで家路につく。
「よし、猛勉強するゾ!」
が、ページを開いたとたんに
目に飛び込んできたのは
難しそうなトレード用語。
気合で読んでみたものの数ページ
読んだだけで疲れてしまった。
「休憩するか。ちょっとだけ
ネットサーフィンしよう・・・」
ポチポチとパソコンを触っていたら
あっという間に数時間がたっていた。
しまった、と思うがあきらめるのも
意外と早かったりする。
「今度ヒマな時にまとめて読めばいっか」
そうして、二度と高価な専門書が
開かれることはなかった・・・
そんな経験ってない?
私はわりとある。
せっかく数千円、時にはそれ以上する
専門書を手に入れたのに放置するのは
もったいない。
かといってムズカシイ本を無理に
読み続けるのも酷な話だ。
そこで今回、成功者がよく使っている
『本の効果を最大限に発揮させられる
テクニック』を公開しようと思う。
このテクニックを使えば、むずかしい
専門書を何時間もだらだらと読むような
ムダな時間を過ごさずにすむ。
なのに本の効果を最大限に引き出す
ことができる。
そのテクニックとは・・・
『辞書のように使う』
たとえば、トレード記録の付け方が
分からない時は「トレード記録の
付け方」のページだけ読む。
トレンドの定義がどうだったか
分からない時は「トレンド定義」の
ページだけ読む。
資金管理の方法が分からない時は
「資金管理の方法」のページだけ読む。
つまり、問題にぶち当たったときに
その問題にピンポイントで関係する
ページだけを読むということ。
そうすれば、あなたが最も関心ある
内容だからスラスラと読むことができ
頭の中にどんどんインプットされていく。
貴重な時間を使って苦痛を味わいながら
一生懸命本を読む行動より数百倍効果の
上がるテクニックだ。
「高い本買ったのに全然読んでいないな」
そんな後悔からも解き放たれる。
『利用すべき時に必要な部分だけ
しっかり利用する』
効率的に動いてあなたの貴重な時間を
最大限に活用しよう!
ブログ内でご紹介している
『マエストロFX』が10月以降より
3200円の実質的な値上げになる
ということなのでお知らせ。
9月30日までは税込み40,000円。
10月1日からは税込み43,200円。
参考記事:マエストロFXとビクトリーメソッドについて
私のまぬけな経験を
聴いてもらえるだろうか。
この話を聞いたらあなたは確実に
「えー あやなさんってほんとに
そんなバカだったんですか!?」
と感じてしまうかもしれない
私にとってとても恥ずかしい話だ。
私は一台の自転車を持っていた。
その自転車に乗って前に進むために
一生懸命こいでいた。
死にものぐるいで自転車をこいでいるのに
なぜか前に進まないふしぎなことが
おきていた。
「おかしいな?こぎ方がたりないのかな?」
そう思ってさらに必死になってこぎ続けると
体力だけを消耗し息切れしてしまった。
「こんなに一生懸命こいでいるのに
なぜ前に進まないんだろう?」
不思議に思い自転車から降りて
チェックすることにしてみた。
するとギヤからチェーンが外れていた。
「チェーンが外れてるこの状態で
必死になってこいでいたのか・・・
これじゃぁどんなにがんばっても
前には進まないよねぇ」
苦笑いした。
でも、必死になってこいでいる時は
『チェーンが外れてる』とはまったく
気づかなかったのだ・・・
「そんなことも気づかなかったの?」
っていうようなとてもまぬけな話だよね?
勘のいいあなたは気づいたかもしれないが
実はこれはトレードのことだ。
トレードに必要なチェーンが
思いっきり外れているのに気づかず
必死になってこぎ続けていたのだ。
チェーンが外れているだけでなく
ブレーキも効かずタイヤもパンク。
そんな状態なのに「ちゃんと走れる。
ちゃんと走れないほうがおかしい」
と思っていた。
走れないのには当然理由があるのに。
一つ一つの部品が正しくセッティング
されているかどうか。
ただ、それだけの理由だ。
チェーンをかけ直し、ブレーキをなおす。
タイヤに空気を入れる。
正しくセッティングさえされていれば
誰でも自転車に乗って前に進むことが
できる。
だけど、多くのトレーダーは
セッティングより「自転車をこぐこと」
だけ必死にやっていることが多い。
私がそうだったように。
「必死にこいでいるのに前に進まない」
この事実を見て落ち込み、泣き崩れるだけ。
感傷的にはなるけど理由を探そうとしない。
「どのセッティングが悪いのか?」
ただそれだけを探して修理すれば
いつだって前に進むようになれる。
とはいってもトレードのセッティングは
自転車より繊細で複雑だから注意深く
セッティングする必要がある。
「ルール通りにトレードすればいいだけ。
それ以外は考えるな!」
意を決して覚悟したわけだが
ここでギモンが沸いた。
「でも、今までルール通りにトレード
してたつもりだったんだよね・・・。」
それがいつの間にか我を忘れ
感情的な行動に変化してしまう。
「はっ! これがなぜなのか分からなければ
また同じことの繰り返しになるんじゃ!?」
原因はわかったのにその解決法が
さっぱりわからない。
私は頭を抱え、その場にうずくまった。
「ううう、これ以上動きようがない・・・」
私は一瞬にしてやる気を失い
あーあ、とため息をつきながら
ゴロンと床の上に大の字になった。
ふと横の棚に目をやると、トレード本が
びっしりとならんでいる。
「・・・ヒマだ。本でも読むか」
しばらく放置させていた一冊の本を
本棚の奥底からむりやり取り出す。
第7章~『報酬と罰』~
「報酬と罰ねぇ・・・この章を読んでみるか」
・・・・・
ルール通りにトレードするには
次のことを意識しておけばいい。
利益が出やすい行動に報酬を与え
損失が出やすい行動には罰を与える。
「ふむふむ。まぁ、今までこれを
意識してきたんだけど、うまく
いかなかったんだよな」
気づいたら無理なトレードをしているし
ポジポジ病といわれる過剰なトレードも
なぜかやらかしてしまう。
さらには「大きく賭けて一度に大きく負ける」
これで撃沈。
さらに本を読み進めると
衝撃的な内容を発見した。
『罰を与えたつもりでもそれが
前向きな強化剤になることがある』
ん?どゆこと?
『罰の与え方を間違えるのは報酬を
与えているのと同じ。
一生勝てない訓練をしているのと同じ』
えええええ!?
一生勝てない訓練だって!?
もしや、私はこれにピッタンコカンカン
当てはまってるんじゃないの!?
一生勝てない訓練の恐ろしい内容は
こんなことだった。
トレードで損失を出すと、いつも口うるさい
妻が動揺するから自分は気分がいい。
⇒損失が報酬にすり替わっている。
「今週はイヤというほど大負けしたんだよね」
同僚や友人にそう伝えると「飲みでも行こうよ」
と、得られる限りの気遣いでなぐさめてくれる。
⇒損失が報酬にすり変わっている。
「今週はけっこう儲かったんだ」
同僚や友人にそう伝えると「それはよかったね」
ただそれだけ。
⇒利益が罰にすり替わっている。
報酬(損失)を得るために罰(利益)を避ける
という行動を無意識のうちに行おうとする
行動が定着してしまう。
で、「勝てない、勝てない」と嘆き続ける。
・・・・・
こ、これだ・・・
まさしく私はこの状態におちいっている!
そうか、私は「ルール通りにトレードする」
という本当の意味を知らなかったし、理解
できていなかったんだ。
しかし、この事実を知った今、
やるべきことは明確になった。
あとはこのシステムから足を踏み外さないよう
自分を監視して進んでいけばいいだけだ!
偶然手に取った一冊の本を
まじまじと見つめながらつぶやいた。
棚の奥底に眠らせといてゴメンネ。
参考書籍:投資の行動心理学
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