チャートを見ていない時に限って
『入っていたら大利益』の動きを
してたりする。
「私がエントリーしてる時は
スグ反転したりしてちっとも
良い動きしてくれないクセに!」
腹が立つ。
こういうことがよく起きるから
不思議で仕方なかったんだけど・・・
実は不利な状況に飛び込み
有利な状況を避けてしまうのは
私自身がそう判断していたのだ!
最初このことを知って驚愕した。
「まさか!自分で自分の首を
絞める行動するワケがない!」
が、これまでのトレードを振り返って
みると偶然では片づけられない事態
なのは明白だった。
私は自分のトレードを注意深く
振り返ってみた。
「このトレードはブレイクを狙った。
ダマされないようよく確認したけど
確認し過ぎてエントリーが遅くなって
押しで損切になったんだよね」
「このトレードは上限からの反転待ち。
本当に反転するかよく確認して損切。
スグ入ってれば利益になってた。」
「この時はこのラインで反発すると
思ってすぐエントリーしたんだよね。
そしたら反発せずに損切。」
損切になった原因は、確認し過ぎか
確認不足・・・
でもよく確認しないと怖いしなぁ。
まぁ、たまに反発するだろうって
決めつけて入ることもあるけどさ。
ほかのトレードも振り返ってみた。
「この時はすごく動いているけど
エントリーしなかったな。
動かないだろうと思ったから
エントリーを避けたんだった。」
「この時はあまりにも動きが早くて
怖くて入れなかったんだよね・・」
「そうそう、この時は押し目買いかなって
思ったけど怖くて結局見過ごした。」
・・・あれ?
これって負ける状況に自分から
飛び込んでいってない?
エントリーをためらったり
見切り発車してしまうのは
全部自分で決めたんだから。
ってことは、怖いなぁって思っても
入らなきゃいけないタイミングを
見過ごしちゃダメってこと?
もう見切り発車でいいかなって
思ってもガマンしなきゃダメってこと?
それを治さなきゃいつまでたっても
「見てない時に限って動いてる!
私が入ったときはちゃんと動いて
くれないくせに!」
って文句ばっかり垂れるハメになるってこと!?
ヤダヤダヤダ!
そんな偏屈オバサンにはなりたくない!!
欲望、不安、恐怖・・・
感情のフィルターを通して相場を見ると
確実にお金が吸い取られてしまうという
相場の不思議な一面に気づいた瞬間だった。
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「家の近くで子猫が泣いてて
しばらく様子を見てたら
ニャ・・・ニャ・・・と
声がかすれるくらいになった。
しょうがないから飼うことにした」
そう友人から聞いて猫好きの
私はすぐに子猫に会いにいった。
「うわぁ、両手にすっぽり収まるくらい
ちいさいね!かわいいー」
子猫の様子をしばらく観察した。
動くものにはスグ飛びつく。
手でソファーをトントントン・・・と
たたくとしっぽをぷるぷるさせながら
とびかかってくる。
「ほんと、なんでもとびかかってくるねぇ」
ほっこりしながら子猫を眺めていると
友人がつぶやいた。
「子猫が動くものすべてにとびかかるのは
狩りの練習をしてるんだよね」
何度も何度もとびかかって
「このタイミングじゃちっとも
獲物を捕まえられないニャ」
てなことを考えているのだろうか。
トレード初心者時だった頃の私も
この子猫と同じように何にでも
とびついたものだ。
「高値超えた!それっエントリー!」
「ここが底値かな?えいやっエントリー!」
そのうち
「このパターンはいっつも損切に
なるからエントリーするのやーめた」
って考えるようになった。
『エントリーするたびに損切』を経験
している最中は本当に大変だった。
「ポジポジ病にかかっちゃった・・・
治らないよぉ」
泣きたくなるほど悩んだ。
でも子猫が動くものを見た瞬間に
どんなものにでも飛びつくように
ポジポジ病は必要な経験だったの
かもしれない。
何度も何度も失敗を経験して
「このタイミングなら捕まえられるニャ!
それまではとびかからずガマンするニャ!」
学ぶ必要があったんだよね。
子猫の目の前でねこじゃらしを
フリフリさせながらふとそんなことを
考えた一日だった。
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過去に飛び乗ったエントリーで
繰り返し損失を発生させたことを思い出すと
胸が痛くなり、息苦しくなった。
「は~あ、高値を追いかけて
飛び乗りエントリーして
いったいどれだけの損失を
生み出してきたんだろう・・・」
「飛び乗りエントリーさえなければ
これほどまでに成績が悪化するはずが
ないだろうに・・・」
私は哀しくて仕方なかった。
よかれと思ってやる行動が
自分自身を苦しめる。
世の中にこれほどの苦痛は
存在しないのでは?と
考えてしまうほど苦しい。
「もうイヤだぁぁぁ!
これ以上高値掴みのトレードを
思い出したくない!!」
かなり発狂寸前だった。
そんな時ふと思いついてしまった。
「この傷口をえぐってみようかな・・・」
なぜ、そんな気持ちになったのか
自分でもわからない。
気が狂いそうで自暴自棄に
なったのかもしれない。
『苦しいなら、さらに苦しい
思いをしてみようかな』
今までの高値掴みトレードで
いったいどれくらい損しているのか
恐ろしい事実を正確に見てみようと
思ったわけだ。
ドキドキしながら過去に遭遇した
高値掴み飛び乗りトレードを印刷する。
「はぁ、この日は高値掴みで失敗
この日もまた失敗だ・・・
数えると4連敗しているな・・・」
「この日は成功したけど薄利。
次の日はまた高値掴みの失敗」
「ようやくこの日に成功しているな」
連敗につぐ連敗を再度目の当たりにして
本当にイヤな気持ちになった。
もう、これ以上ないくらいの地獄に
突き落とされているようだった。
「どれだけ負けたかの集計をしてみるか・・・」
最後のダメ押し、損失合計を見る時が来た。
「ん・・・・?」
計算間違いをしたかな?と思った。
おかしいな、と思って再び
計算機をパシパシ叩いてみる。
「あれ・・・?
ちょっとだけプラス?」
微々たるものではあったが
損失は発生していなかった。
「まさか・・・そんなことあるの?」
自分で自分を疑った。
感覚的には飛び乗りエントリーで
かなりの損失を発生させていると
思っていた。
が、それはまちがいだった。
信用していた自分自身の感覚は
まちがっていたのだ。
「・・・ということは?」
「飛び乗りエントリーは別に
まちがいじゃなかったってこと!?」
ガーン!
まちがったトレードをやっていると
自分でカン違いしてずーっと胃の痛い
思いをしていたなんて・・・
「もっと早く見直しておけばよかった!」
だはは、と笑った。
「光が見えてきたんじゃないの!?」
「今までのトレードでちょびっとプラス
なんだから、もう少しだけ精度を上げれば
十分に利益をだせるんじゃないの!?」
「きっとあとちょっとでその先に
いけるのかもしれない!」
先に進んでみようという勇気がわいてきた。
精度を上げるには何をすればいいかな?
もっとシビアにチャートをチェック
すればいいかな?
成功したトレードと失敗したトレードには
きっと何か違いがあるはず!
その違いを探してみれば
精度を上げる手がかりになるはず!
飛び乗りエントリーの高値掴みは
まちがいじゃなかったんだから
あきらめずにがんばろうよ!
「いままでの息苦しさはいったい
なんだったんだろう?」
「あぁ、世界が光り輝いて見える!
生きる力が湧いてきた!
わたしってなんてラッキーなんだろう!」
単純な人間って、こんなささいなことで
一瞬でやる気を出せるようにできてるんだな、と思った。
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トレードで稼ぐためにはある二つの
ことに注目しておくとスムーズにいく。
・相場を知る
・自分を知る
この二つだ。
相場を知るには本や教材で学べばいい。
でも「自分を知る」にはどうしたら
いいだろう?
教材には載っていないから自分で
自分を分析していくことになる。
「自分を知る」には「相場を知って」
から手をつけていく方が分かりやすい。
========
相場を知る方法
========
1:ボラティリティを知る
2:トレンド、レンジを知る
ボラティリティっていうのは
動く値幅のことだ。
「1日で1円動く」
「1日で10円動く」
1円の値幅を取りたいとき
どちらの日を狙いたいだろうか?
1日で10円動く日のほうが
狙いやすいだろう。
より大きく動く日の方がカンタンに
利益を上げられそうだってことだね。
どのくらい動きそうか?っていうのは
ある程度予想できるようになっている。
ボラティリティ(値幅)は
『ボリンジャーバンド』というテクニカルで
ある程度分析できるようになっている。
だからボリンジャーバンドを使う
トレーダーがたくさんいるわけだ。
ボリンジャーバンドの使い方を
頭に叩き込んで「今からボラティリティが
大きくなる状態になる」って時を
見つければトレードしやすいからね。
逆に
「今からはだんだんボラティリティが
小さくなりそうだよ」って時を見つけたら
トレードしない戦略を取れる。
ボラティリティを知る方法は
たくさんある。
ボリンジャーバンドはたくさんある
方法の一つということだ。
使う使わないはトレーダーの自由。
次に2つ目の『トレンドとレンジを知る』だ。
・利大を目指していいか
・高値、安値を追っていいか
っていう判断をしやすくなる。
トレンド中なら押し戻りやブレイクで
利大を目指すことができる。
レンジ中なら高値で売って安値で買い、
反転ポイントで確実に利食うことができる。
『トレンドってどういう動きをするの?
レンジってどういう動きをするの?』
これを詳しく知っておけばいいってこと。
トレンドなのかレンジなのか見極めるには
色々な方法がある。
・ローソク足で表される高値や安値の
切り上がり切り下がりを見て
トレンドの定義、レンジの定義に
あてはまっているかどうかを見る。
・移動平均線の方向を見て判断する
・ADX等のトレンドを表す
テクニカルを見て判断する
・上記を組み合わせて総合的に判断する
トレンドなのか、レンジなのかの
判断をする方法はトレーダーによって
それぞれ違う。
一番良い方法というものはなくて
トレーダーが好きに選べる。
あなたが
「ローソク足と高値安値、トレンドライン
だけでトレンドかレンジかを判断したい」
って思ったらそれを続ければいい。
「ローソク足と高値安値、トレンドライン
それから移動平均線とADXを使って
判断したい」
って思ったらそれを続ければいい。
目安は一つに決めておくほうが
判断しやすいってことだね。
いったんやり方を決めたら20トレードは
同じ方法で続けていくほうがいい。
そうじゃないと目安にならないからね。
相場を知るための2つのポイントは
わかっていただけただろうか。
・ボラティリティを知る
・トレンドとレンジを知る
どうやってボラティリティを計測しているか。
トレンドとはどういう状態か
レンジとはどういう状態か
まずはこのパターンを頭に叩き込んで
相場を分析しやすくしよう。
『自分を知る』については
また別の機会にお伝えしよう。
追伸
前回記事「飛び乗りエントリーの
高値掴みを克服」の続きは
もう少し待っててもらえるとうれしいです。
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「トレード記録をとって見直そう!」
ってよく言われるけど(私も言うけど)
とってもめんどうだよね?
「たぶん、大事なんだろうけど」
と思うものの、実際にはやらない。
あなたはそんな状態になってないだろうか?
なぜこんなことを言うかと思うと
私がそうだったからだ。
「やらなきゃなんないんだろうけど
ちょっとめんどくさいし・・・
できればそんなことをやらないで
勝てるようになりたい(なれる!)」
と思っていた。
実はこう思ってしまわざるを得ない
一つの理由がある。
小学校、中学校、高校、大学・・・
小さいころから一生懸命勉強を
がんばってきたはずだ。
(私はがんばってないよという場合でも
がんばったことにしておく)
「色々な知識を身に付けてきた。
大抵の問題はこれまでの経験から
解決することができる」
そう感じているはずだ。
「いや、解決できていない問題は
たくさんあるんですよ。あやなさん」
という場合もあるかもしれないが
差し迫った危機感を持っている
可能性は低いはずだ。
『今までがんばってきた。
問題がでても今までの経験で
解決できる可能性が高い』
これが今のあなたの状態。
つまり、大人なら誰でも
この状態になっているわけだ。
そこにトレードの問題が突如出現した。
あなたはどうするかというと
今までの経験をフル稼働させて
トレードに挑もうとするだろう。
しかし、これこそが最大の問題点だ。
『今までの経験は全く何の役にも立たない』
あなたが生きてきた世界とは
全く異なっているトレードの世界。
問題を解決しようと今までの経験を
フル稼働させて考えても効果ゼロの
方法ばかり考えついてしまう。
それどころか、あなたの頭の中から
絞り出す限り正解とはドンドン
かけ離れていくことのほうが多い。
「トレード記録をとって見直すのは
大変だし、ちょっと面倒なんだよね。
それよりさぁ、もっとトレードして
経験を積んだ方がスキルを手に入れる
ことができそうだと思うんだよね。
トレードしているほうが楽しいし
刺激も得られる。
だから今日もトレードに励もう!」
「資金管理?うーんよくわからないことは
後回し!そのうち分かるようになるだろう」
「手に入れた教材はひととおり読んだよ。
あやなさんは何度も読めっていうけど
めんどくさいから結局ほったらかしに
なってるんだよね。。
それに、読んでもよくわからないし!」
こんなふうに成功とはかけ離れていく
方向にドンドン進んでしまうわけだ。
「それでは困ります!
正解に近づくにはいったい
どうしたらいいんですか?」
正解に近づくために誰にでもできる
あるカンタンな方法がある。
私のブログやメルマガでこの方法を
見たことがあるかもしれないが
本当にカンタンで効果の高い方法だから
いつも意識しておいてほしい。
『正しいやり方をマネする』
たったこれだけだ。
「そんなこというけど、マネするのも
とってもムズカシイじゃないですか!」
うん。
そう思う気持ちはとてもよくわかる。
他人の考えをそっくりそのまま
あなたの頭にインプットするには
あなたの経験や知識を抑え込まなきゃ
ならないからちょっとやりにくいよね。
正しいやり方をマネするのは
あなた自身を殺すことと
同じことかもしれない。
たとえ『自分を殺してがんばる!』と
思ってもあなたの脳がジャマをする。
「今までの経験上、そうじゃなくて
こうやったほうがいいんじゃないの?」
あなたの脳があなたに信号を送る
「今までの経験と違うことしてるから
それはキケンだよ。避けたほうがいいよ」
「そのやり方は大変そうだからもっと
カンタンなやり方を探そうよ」
という信号だ。
あなたは脳から発する信号を無視して
突き進まなければならない。
「まちがってると感じるのに
続けなきゃならない」
やれないことではないけど
ちょっとだけやりづらい。
「やってみて、結局まちがいだった」
っていう結果はもちろんゼロでは
ないけど、やらないでいるよりも
数十倍の効果を得ることができる。
正しいやり方をやってみる、マネする
っていうのはそれほど効果的な方法だ。
自分を殺し、寸分たがわず先生の
いうとおりやってみる、マネする。
これさえできればだれでも
人生の成功者になれる。
「トレード記録をつけて、集計して
ちょっとだけ見直してみようかなぁ」
っていう気になった?
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「ルール通りにトレードすればいいだけ。
それ以外は考えるな!」
意を決して覚悟したわけだが
ここでギモンが沸いた。
「でも、今までルール通りにトレード
してたつもりだったんだよね・・・。」
それがいつの間にか我を忘れ
感情的な行動に変化してしまう。
「はっ! これがなぜなのか分からなければ
また同じことの繰り返しになるんじゃ!?」
原因はわかったのにその解決法が
さっぱりわからない。
私は頭を抱え、その場にうずくまった。
「ううう、これ以上動きようがない・・・」
私は一瞬にしてやる気を失い
あーあ、とため息をつきながら
ゴロンと床の上に大の字になった。
ふと横の棚に目をやると、トレード本が
びっしりとならんでいる。
「・・・ヒマだ。本でも読むか」
しばらく放置させていた一冊の本を
本棚の奥底からむりやり取り出す。
第7章~『報酬と罰』~
「報酬と罰ねぇ・・・この章を読んでみるか」
・・・・・
ルール通りにトレードするには
次のことを意識しておけばいい。
利益が出やすい行動に報酬を与え
損失が出やすい行動には罰を与える。
「ふむふむ。まぁ、今までこれを
意識してきたんだけど、うまく
いかなかったんだよな」
気づいたら無理なトレードをしているし
ポジポジ病といわれる過剰なトレードも
なぜかやらかしてしまう。
さらには「大きく賭けて一度に大きく負ける」
これで撃沈。
さらに本を読み進めると
衝撃的な内容を発見した。
『罰を与えたつもりでもそれが
前向きな強化剤になることがある』
ん?どゆこと?
『罰の与え方を間違えるのは報酬を
与えているのと同じ。
一生勝てない訓練をしているのと同じ』
えええええ!?
一生勝てない訓練だって!?
もしや、私はこれにピッタンコカンカン
当てはまってるんじゃないの!?
一生勝てない訓練の恐ろしい内容は
こんなことだった。
トレードで損失を出すと、いつも口うるさい
妻が動揺するから自分は気分がいい。
⇒損失が報酬にすり替わっている。
「今週はイヤというほど大負けしたんだよね」
同僚や友人にそう伝えると「飲みでも行こうよ」
と、得られる限りの気遣いでなぐさめてくれる。
⇒損失が報酬にすり変わっている。
「今週はけっこう儲かったんだ」
同僚や友人にそう伝えると「それはよかったね」
ただそれだけ。
⇒利益が罰にすり替わっている。
報酬(損失)を得るために罰(利益)を避ける
という行動を無意識のうちに行おうとする
行動が定着してしまう。
で、「勝てない、勝てない」と嘆き続ける。
・・・・・
こ、これだ・・・
まさしく私はこの状態におちいっている!
そうか、私は「ルール通りにトレードする」
という本当の意味を知らなかったし、理解
できていなかったんだ。
しかし、この事実を知った今、
やるべきことは明確になった。
あとはこのシステムから足を踏み外さないよう
自分を監視して進んでいけばいいだけだ!
偶然手に取った一冊の本を
まじまじと見つめながらつぶやいた。
棚の奥底に眠らせといてゴメンネ。
参考書籍:投資の行動心理学
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FXで稼ぐのに最も重要なポイントは
自分自身をコントロールすること。
トレード手法ではなく自分自身を
コントロールする方法を確立する。
それこそが聖杯だったのだ!
しかし、この事実に気づいてもなお
私は疑いの念をぬぐいきれなかった。
「まさか、そんなことがあるだろうか?
トレードテクニックを磨くほうが
重要なのではないだろうか?」
「トレードタイミングを完璧に決める。
それこそが重要なのではないか?」
「完成されたトレードシステム通りに
トレードすればカンタンに勝てると
思うんだけどな」
これまでやってきたことを振り返ってみた。
トレードタイミングは散々計算しつくした。
過去のチャートだって眼圧が高くなるほど
研究してきた。
完成された勝っているトレーダーの
シグナル受信を利用したこともあった。
が、結局はどれも目覚ましい結果を
与えてはくれず、最後に手に入れたのは
『損失』ばかりだったではないか・・・
やはり、私そのものを変えることが
最後に残された唯一の手段では
ないだろうか・・・?
私自信を変える?
たかがそんなことで私のトレードが変わり
利益を上げ続けることが果たして本当に
可能なのだろうか?
チャート研究、テクニック研究にもっと
時間を割くべきなのではないだろうか?
私にはもうトレードにつぎ込む
余裕のある時間はない。
ここで間違った選択をしてしまえば
『稼げないトレーダー』のまま
残りの人生を送ってしまうことにも
なりかねない。
ドクッドクッドクッドクッ
心臓が大きく脈打つ。
「・・・しか、ない・・」
「それでも、やるしかない!!」
私は全てを投げうって自分自身を
変える決心をした。
「まずは基本だ。基本を再確認しよう」
トレードで利益を上げるためには
どんな行動が必要だったかな?
ええと、たしか・・・
ルール通りにトレードする
重要な行動の一つだったな。
これはできていただろうか?
できていた・・・と思いたいが
実際にはできていなかった。
ルール違反を甘く見ていた。
言い訳を作り出していつも
ルール違反をしていた。
自分自身に厳格な態度を取れなかったから。
よし!今日からは「ルール通りに
トレードできていたかどうか」
それだけに意識を向けることにしよう。
きっとこの方法が私を成功に
導いてくれるはずだ!
つづく
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トレードテクニックを駆使するのに
なぜかFXで負け続けてしまう。
その理由が分からなかった。
いや、本当はうすうす気づいていたのに
気づかないフリをしていただけかもしれない。
あるいは「そんなところに正解があるとは
思っていなかった」のかもしれない。
しかし、苦しんでいるポーズをとっていただけで
実際にはイイワケをしながら毎日をやり過ごし
目を背け続けていたのは確かだ。
「自分自身をコントロールしなきゃ
ならないんだ・・・」
今まで必死になって手法やテクニック、
「トレードのやり方」を探し続けてきた。
テクニックを扱う自分自身を「気にしなければ
ならない」とは一ミリだって考えていなかった。
自分自身をコントロールできていない
とは思っていなかったから。
自己制御できていない結果
負けを引き寄せているということに
全く気付いていなかったのだ。
自分をコントロールせずにトレードするのは
塩水で水田を作るようなものだ。
米を作るノウハウを知っていても
塩水を真水に変えなければ
米を実らせるのは不可能。
「私は自分をコントロールできていない」
このことを初めて認識した瞬間から
私の逆襲が始まった・・・
つづく
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ほんの数pipsで決済するチキン利食いは
克服した!と思っていた。
ところが、プラマイゼロ決済やマイナス決済が
何回か続き、気持ちが萎えてきた。
「何度やっても100pips以上の利益が
手にできない!20pipsくらいで決済
しておいたほうがましだった!」
含み益をみすみす逃すことに苦痛を感じ
再びチキン利食いに逆戻り。
「今日は確実に利益が欲しいから」
「テクニカル的にこれ以上伸びそうにないから」
「この動きは急反転しそうだな」
「体調が悪いからムリはしないでおこう」
トレードの最中に天才的なイイワケが
泉のごとく湧き出てくる。
「マイナスにならなかっただけよしとしよう」
ほんのちょっぴりの利益で満足する私がいた。
ある日のことだった。
その日も脳の奥底から色んなイイワケが
発生していた。
「薄利でもいいから確実に利益を
積み重ねていこう。」
数pips~十数pipsのトレードを
2、3回終了させていた。
今日はこれでトレード終了しようかな、
そう思った時にレートが大きく動き出した。
「ちぇっ こんな時に動き始めた。
でもタイミングを逃したから
トレードはできないな」
「下手に手を出して負けるのもイヤだから
もうチャートを見ないようにしよう」
パソコンの電源を消しトレードを
考えないようにした。
(エントリーしたかったけど、どうせ
私がエントリーしたとたんに急反転して
損切になるのがオチさ)
自分を納得させ、眠りについた。
次の日、トレード準備のために
チャートチェックした。
そこには昨日私が見るのをやめた
瞬間から一気に200pips以上も
大きく動いたチャートが存在していた。
ガクゼンとした。
(昨日、あそこでエントリーしていれば
一気に大きく稼げたのに・・・)
なんてタイミングが悪いんだろうと思った。
なぜ私は数pips、十数pipsのちまちました
利益を必死になって追いかけているんだろう?
相場にバカにされた気がした。
頭がギューッとしめつけられる感じがした。
その瞬間、私の中で何かが壊れた。
「まだ相場は動いている。今からでも
大きく利益を出すチャンスはある!」
(やっぱりトレードは大きな値幅を狙わなきゃ。)
(ちょっと大きめの値幅を狙うんだから
損切幅ももう少し広げたほうがいいかな?)
(この辺から押し目買いになるかもしれない。
いや、なりそうだ。いや、ここが押し目買いで
大きく取れる唯一のチャンスだ)
全てを自分の都合のよい方向に考え始める。
冷静・謙虚・忍耐を失い、リスクを忘れ
希望・願望・欲望が徐々にふくらんでいく。
やみくもなトレードが始まった。
もう、止められない。
マイナス20pipsどころかリスクを大きく
とりすぎたマイナス50pipsの損切も
出始めてしまう。
トレードすればするほどなぜか
マイナスだけが増えていった。
「こんなに動いているのに、なんで
100pips以上も一気に負けるの!?」
焦りでさらに暴走し、ムチャクチャな
トレードを繰り返す。
「終わった・・・これ以上負けられないほど
負けてしまった・・・」
今までの利益を全て吐きだし、さらに200pips
以上のマイナスを抱えてしまう。
「今までの努力は何だったんだろう、
こんなにカンタンに負けてしまって
もう立ち上がる気力がなくなった・・・」
トレードなんて、もう二度と見たくも触りたくもない!!!
FXなんて大っ嫌いだぁぁぁ!
つづく
次回予告
こんな風にならないためには一体
どんなトレーダーを目指せばいいのか?
次回、トレーダー思考の秘密が明かされる!
お楽しみに。
クリックで読者様が増える仕組みになっとります↓
FXの手法ばっかり必死に学んで
全然勝てなかった頃、こんなことを知った
「勝てるトレーダーはカンタンな相場だけ
選んで難しい相場は避けていますよ」
「負けるトレーダーは難しそうな相場でも
どこでも手を出すから負けるんです」
なるほどな!いいことを聞いた、と思った。
その日からさっそくムズカシイ相場を避けて
カンタンな相場だけを狙うようにした。
が、異常事態が発生。
「ここはカンタンそうだ!」と思って
トレードすればことごとく損切。
「ここは難しそうだなぁ」と思って避けたら
価格がギューンと動いて「トレードしてりゃ
利益になってた」状態。
一体どうすりゃいいんだ!?
頭を抱え込む。
ムカついたから「チャンスだ!」と思えるところは
全てトレードすることにした。
当然結構負けた。
ことごとくではないが結構負けた。
負け続けた。
で、ある日過去のトレードを見ていると
ふと気がついた。
「あれ?ことごとく負ける時期とそんなに
負けない時期があるな」
ことごとく負ける時期はどういう相場か
チェックしてみた。
トレンドが出ていない、とかボラティリティが
低いとか色々分かった。
「あぁ、こういう時はトレードしないほうがいいのか」
と悟った。
ここまで来てようやく
「勝てるトレーダーはカンタンな相場だけ
選んで難しい相場は避けていますよ」
っていうアドバイスを心の底から
納得できるようになった。
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