手法ジプシーに戻りそうな自分を何とかしたい

「私の意志とは関係なく相場は動いてる」
ってことをなかなか理解できなかった。

 

たとえば、トレードする前に相場を分析する。

 

「上昇トレンドラインがキッチリ引けるから
このラインで反発して上昇していくだろう」

 

でもこの分析っていうのは
ただ私がそう考えているだけで
相場には全く関係ない。

 

いくらキレイなラインが引けても
そこで反発するかどうかは相場次第

なんだけど・・・

 

私にはそれが理解できなかった。

 

「えーっ、なんでトレンドラインを
 下抜けるの?おかしくない?ここは
 かなり強いラインだから反発するはず
 なんだけどな?」

 

「それとも私の分析方法が
 まちがっていたのかな?」

 

「もしかするとこの手法は
 使えないのかもしれない。
 ほかに良い手法があるかも!?」

 

必死で正しい答えを探しだそうとした。

 

高値を超えてドンドン上昇する
確実なパターンを探そうと
あらゆるローソク足の組み合わせを
チェックしてその動向を探ったり

 

トレンド相場で大きな利益を
得るためにはどう察知するか?

 

大きなトレンドに乗るために
どのテクニカル指標を使えば
確実に探し出すことができるか?

 

いろんなことを考えた。

 

「MACDがどの位置にあれば
 トレンドが出やすいか?」

 

なんて血眼になってテクニカルと
格闘したりもした。

 

でも結局確実な答えを
得ることはできなかった。

 

「なんで!?なんで答えがないの!?」

 

「確実な答えがなかったら
 どうトレードすればいいか
 全くわからない!」

 

出口のない迷路を手探り状態で
さまよい続けなきゃならない日が
何カ月も続いた。

 

「だめだ・・・むずかし過ぎる。
 こんなのやってのける人って
 本当にこの世に存在するの?」

 

「私にはむずかし過ぎてもうムリだ・・・」

 

自分の限界を超えるまで
悩み続けがんばったが
もう疲れ果ててしまった。

 

苦しく、辛い日々を振り返ると
ここであきらめることが残念で
ならなかった。

 

あともうひと踏ん張りすれば
答えが見える気がしていたからだ。

 

だが自分の限界はとっくに超えて
いたし気力も残っていなかった私が
それ以上がんばり続けるのは不可能だった。

 

だから私は答えを探すことを
泣く泣くあきらめた。

 

するとあきらめた途端なぜか
チャートを見る目が変わった。

 

あれほど「難解で答えなどない!」と
感じていたチャートがシンプルに
見え始めたのだ。

 

「なぜ今まで目の前にあった
 こんなカンタンなことが
 理解できなかったのだろう?」

 

今でも不思議でたまらない。

 

・・・

 

今、私の手元に一冊の本がある。

その一部を引用しよう。

 

~負けることに耐えられなくなる時~

 

「彼女の願望は人生の糧をマーケットから
 稼ぎだすプロトレーダーになることだった。

 

「でも」と彼女は突然真っ黒な雲が
頭上に広がっていることに気づいたかの

ような口調で言った。

 

「私は負けてばかり。怖くなってしまった」

 

「なぜ?」と私は問いかけた。

 

「負けるたびに私のゴールが遠ざかっていく。
 負けないようにしなければ。

 

 そうしなければ夢をあきらめ
 なければならなくなってしまう。

 

 私の船は沈みかけている。
 助けてください。」

 

私はそこに座ってしばし沈黙し
適切な言葉を探した。

 

彼女が経験していることが
最高のことだといかにしたら
伝えることができるのだろうか。

 

勝つためには「才能のある敗者」
としての経験を経なければならない
ことをたわ言に聞こえないように、
うまく説明することができるのだろうか。

 

敗北は常に勝利の母なのである。

 

成功した実業家が何度も何度も
敗北を味わった後に成功する
といった話は数え切れない。

 

幼児は何度も何度も転んだ挙句に
歩けるようになるのである。

 

ひねくれて非常識に聞こえるかも
しれないが負けることが成功への
切符なのだ。

 

負けることがトレーディングを
極めるための架け橋となる。

 

勝利するという望ましい状況はとてつもなく
大きな代償を払わない限り手にすることが
できないことを、多くの人は理解していない。

 

そして突き詰めれば多くの人は
その代償を払う勇気がない
ということも事実である。

 

トレーディングは誰でも成功できる
という種類のゲームではない。

 

それがたいていの人々が失敗する
理由であり、そして誰かが常に
失敗する理由でもある。

 

生き残ることができた者
負け続けている苦しい時期を
耐え抜いたものにこそ成功の
可能性が残されているのである。

 

トレーダーとして成功している者の多くが
トレーディング以外では敗者であったことを
不思議に思ったことはないだろうか。

 

彼らは負けることへの対処の仕方を
学んだおかげでトレーディングでは
成功しているのである。

 

彼らは負けることを受け入れ
利用することを学んだのである。

 

私は彼女に対して深遠な言葉を
返すことはできなかった。

 

私がいうことができたのは
「それでいい」という一言だけだった。

 

引用元
デイトレード
マーケットで勝ち続けるための発想術

オリバー・ベレス グレック・カプラ 著

マジメな話でごめんなさい

マエストロFXやビクトリーメソッド
あるいは他の教材などを手に入れたとき
こう感じることが多い。

 

「これで私もFXで成功できる!」

 

しかし、トレードがうまくいかなければ
考えは変化していく。

 

「他の教材も手に入れたほうが
 早く成功できるのではないか?」

 

「もっと他に良い方法、近道が
 あるんじゃないだろうか?」

 

そして聖杯探しの旅に出るハメに・・・

 

「ビクトリーメソッドを買ったけど
 マエストロFXも手に入れたほうが
 良いでしょうか?」

 

「マエストロFXを手に入れたけど
 ビクトリーメソッドも買った方が
 いいでしょうか?」

 

「他の教材でよさそうなものがある。
 別のやり方を試してみようかな?」

 

もしあなたが今そう悩んでいるなら
今日のお手紙を慎重に読み進めて欲しい。

 

『新しい教材を手に入れたほうが
 いいのか悪いのか』

 

『手に入れるならどの時期?』

 

実際にご質問を頂いたときの
お返事を全て公開しよう。

 

~あやなのお返事ここから~

 

そうですね、新しい教材を手に入れて
ムダになることはないと思います。

 

が「新しい教材を手に入れたから
勝てるようになれる」わけではないです。

 

大切なのは『知識を脳にインプット』
することです。

 

それからその知識を使って実際に
トレードできるようにすることです。

 

私もそうでしたが多くの人は「情報を
手に入れること」に必死になります。

 

手に入れた後に何をするか?

 

また情報を手に入れようとします。

 

それを繰り返すのでなかなか
成功できません。

 

成功できる人は「手に入っている
数少ない情報」を自分のものに
しようとします。

 

成功するための情報というのは
スグ手に入ります。

 

手に入った情報を活用しないことが
成功できない原因です。

 

むずかしいことは一つもありません。

 

むずかしいことがあるとすれば
「手に入れた情報だけに頼って進む」
ことだと思います。

 

「ほんとうにこれだけでいいの?
 他にもっと良い方法があるのでは?」

 

そう思う心が成功できない原因です。

私は確信をもってこのことを断言します。

 

ところで

「すでに手に入れている情報を
 どう活用するのか?」

 

例えば、ボリンジャーバンドについて
何も見ずに紙に書きだしてみるとか
そういったことをやります。

 

(一部、教材の内容に触れるため伏字)
================
ボリンジャーバンドと〇〇を見たとき
どういう〇〇があるか?

 

〇〇はどう機能しやすいのか?
〇〇の〇〇とは?
〇〇の使い方は具体的に?
〇〇がどのくらいならトレードできる?できない?

 

〇〇は何を意味しているの?
〇〇と価格との動きのパターンは?
〇〇の傾きは何を意味している?

 

〇〇とは何を指す?

 

〇〇のパターンをどのくらい知っている?
〇〇のパターンの意味をどのくらい知っている?

 

この他にもいろいろあると思います。
====================

こういったことをスラスラ書きだせる
ようにします。

 

「なぜこのトレードをしたのですか?」


聞かれたときに、上記の情報を駆使して
その理由を事細かに説明できるようにします。

 

そうすればどうトレードすればいいのかが
明確になります。

 

たぶん、〇〇さんが今やらなければ
ならないことは数え切れないほど
あると思います。

 

新しい情報は、これらのことをやり切って
『それでもまだ情報が欲しい』と感じた時に
手に入れられると効率的かなと思います。

 

私はほぼビクトリーメソッドだけで
トレードを学んできました。

 

教材は繰り返し何十回も読んでいます。

 

覚えるために教材を丸写しで手入力し
それを印刷して繰り返し読みました。

 

そこまでやれば苦労した分くりかえし
読まざるを得なくなります。

 

〇〇さんに同じことをやれということでは
なく成功してきている人はほぼ同じような
道を歩んでいるということです。

 

どんな世界でも同じだと思いますし
多くの成功者は私と似たようなことを
言っていると思います。

 

手に入れる情報は少なければ
少ないほどいいと思います。

 

多いと迷いますしすべてを見るのでは
いくら時間があっても足りません。

 

全てを吸収してしまったと感じてから
新たな情報を求められても良いのでは
ないかなと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

あなたの成功を心から願っています。
一緒に頑張っていきましょう!

 

いつもありがとうございます。

1000年生きて成功する

もし、あなただけ1000年
生きられるとしたら確実に
人生を成功させられるだろう。

 

「そうですね。1000年もFX
 ばかりやってればきっと成功
 できるようになると思います」

 

「FXだけじゃなく、他のことだって
 うまくやれると思います」

 

時間をかければかけただけ
物事にくわしくなれるし
スキルも向上するだろう。

 

だけど人間は長く生きられても
せいぜい100年。

 

恐ろしいほどに生きる時間は
限られている。

 

与えられた時間をどう使うか?

 

人生を成功させるための
最重要ポイントの一つだ。

 

「朝起きてスグ何をする?」

 

LINEやフェイスブックを見る?

コップ一杯の水を飲んで運動する?

 

「通勤時間はバスや電車の中で
 何をする?」

 

LINEやネットゲームや音楽を聴く?

FXのビデオ動画や自分でまとめた
トレードノートを見る?

 

「家に帰って何をする?」

 

同僚や友達と飲みに行く?

だらだらテレビやネットを見る?

FXの動画や過去のトレードを
集計する?

 

「休日は何をする?」

 

家族サービスをする?

家でのんびり体を休める?

過去のトレードを見直す?

 

どの選択をするかで
その後の人生が少しづつ
決められている

 

私は最初こういったことを
あまり気にしていなかった。

 

でも「今決めたことが私の人生を
決めている」と気づいてからは
とても慎重に物事を考えるようになった。

 

「今までの自分と同じ行動を
 していたら一生今と同じ」

 

変われないのはイヤだと思ったからだ。

 

もし本当にあなたの人生を
変えたいと思っているなら
今すぐ実行できる方法がある。

 

常に『成功させたいこと』に
関係する行動をとればいい。

 

FXを成功させたいなら常に
FXに関係する行動をとる。

 

FXに関係ない行動はすべて避ける。

 

そうすればFXで成功する
確率はグンと上がる。

 

このパターンは見逃すか?エントリーするか?

「あやなさんはこのパターンなら

 見逃すのか、エントリーするのか

 それが知りたいです」

 

と、時々聞かれることがある。

 

私も昔同じように

 

「このパターンは売ったほうがいいのか

 買ったほうがいいのか教えて欲しい!

 そうすれば勝てるのに」

 

と考えたことがあった。

 

実際、この方法はあまり効率的ではない。

 

お手本にしたい人と私とは

全く別の性質の人間だから。

 

たとえば、私がヘビを異常に怖がる人間だとする。

 

お手本にしたい人はヘビを怖くも

なんとも思わない人間だとする。

 

お手本にしたい人が

「ほら、こうやってヘビの頭をガッチリ持てば

 ヘビは怖くありません。素手でも大丈夫ですよ」

 

って言っても私は絶対にヘビを素手で

触ることができない。

 

お手本にしたいけどできないわけだ。

 

トレードもそれと同じで

 

「ここでエントリーしてここで決済

 すればいいんですよ」

 

って教えてもらっても同じところで

エントリーして決済することは不可能。

 

参考にはなるかもしれないけれど

完全に同じ行動はとれない。

 

じゃぁどうすればいいか?

 

そのおおもとになっている考えを

教えてもらう。

 

なぜ、そこでエントリー・決済しようと思ったのか

その根拠を詳しく教えてもらう。

 

なぜそんな判断をしたのか

根拠になる考え方を教えてもらう。

 

考え方をすべて伝えてもらって

実際に自分で試してみて

自分のタイミングに合いそうなポイントを

自分なりにアレンジしてものにする。

 

そうすればお手本にしたい人と

根底でつながっているトレードをすることが

できるようになる。

 

お手本にしたい人と似ているけど

あなただけのトレードになるわけだ。

 

で、あなたが他の人にトレードを教えたくなったら

同じような感じで教えていくことができる。

 

個々のトレードの判断を求めるんじゃなくて

そのおおもとはどうなってるの?ってとこに

気を付けてみるといいよっていう話。

出血大サービス!トレードのコツ

「面白おかしくトレード学んで
稼げるようになれたらいいな」

 

って思ったことがある。

 

くら~い顔してチャートを開いて
苦しい顔をしてトレードして
泣きながらトレード記録を見る

 

こんなことを続けたらスグにやる気はなくなり
そのうち寝込んでしまいそうだからだ。

 

「楽しく学んで楽しくスキルを
身に付けましょう!」

 

そんな先生がいればうれしいだろう。

 

だからなるべく私も面白おかしく
楽しく学べるようにブログや
メルマガを書いたりしている。

 

まぁ、読んで楽しい内容でなければ
あなたは見るのをやめるだろうなという
理由もあるんだけど・・・

 

ところで、

『楽しく学んで他人よりうまくやる』

これには「あるコツ」が必要だ。

 

このコツを知らなければ
やってもやってもうまくならない
無限地獄におちいってしまう。

 

しかし、あるコツさえ知っていれば
迷路のように絡み合っている道から
成功へ続くたった一つの道だけを
スッっと選び取ることができる。

 

これはトレードだけでなく
どんな分野でも通用する
『成功を引き寄せるコツ』だ。

 

================
成功を引き寄せるコツ

・うまくいっていることを続ける

・うまくいっていないことをやめる
================

 

ね、とてもカンタンなことだろう。

 

「はい。これならカンタンにやれそうです。
で、トレードに当てはめるときは
具体的にどうすればいいのですか?」

 

そうだね、詳しく書くと長くなるから
カンタンに説明するね。

 

・よく利益になる行動を続ける

・よく損失になる行動をやめる

 

「なるほど。確かにこの通りにすれば
利益になる行動ばかりをやるように
なれるかもしれませんね。」

 

「でも、私にできるでしょうか・・・
できればもう少しカンタンに
やれる方法があれば知りたいです」

 

なにっ!?

 

これだけでもカンタンなのに
さらにカンタンにだって!?

 

・・・よろしい。

 

では今日は出血大サービスで
さらにカンタンで効果のある
方法を伝授しよう。

 

その方法とはズバリ!

 

=============
よく損失になる行動をやめる
=============

 

たったこれだけ!
もう、これ以上はサービスできないよ!

 

でもこれだけ意識しておけば
きっとあなたのトレードが
変化していくのを体感できるはずだ。

 

さあ、「よく損失になるなぁ」
っていうパターンを探して
どういうチャートかチェックしてみよう!

 

追伸

 

「あやなさんが言ってることは
よくわかるけど、まだまだ
覚えていないことが多くて
そのレベルに達してません」

 

って場合もあるかもしれない。

 

その時は今日の内容を知っておく
だけでいい。

 

そのうち知識が増えてきたら
きっと今日言っていることの
重要性に気づくはずだ。

 

成功者の本活用テクニック

「FXの本を読んで知識をインプットしよう!」

 

そうすればきっとラクに利益を
上げられるようになるはずだ!

 

思い立ったが吉日。

 

その日のうちに投資家向けの
専門書がある本屋へ出向く。

 

勢いで数千円する本を何冊も買い
鼻息フンフンで家路につく。

 

「よし、猛勉強するゾ!」

 

が、ページを開いたとたんに
目に飛び込んできたのは
難しそうなトレード用語。

 

気合で読んでみたものの数ページ
読んだだけで疲れてしまった。

 

「休憩するか。ちょっとだけ
ネットサーフィンしよう・・・」

 

ポチポチとパソコンを触っていたら
あっという間に数時間がたっていた。

 

しまった、と思うがあきらめるのも
意外と早かったりする。

 

「今度ヒマな時にまとめて読めばいっか」

 

そうして、二度と高価な専門書が
開かれることはなかった・・・

 

そんな経験ってない?

 

私はわりとある。

 

せっかく数千円、時にはそれ以上する
専門書を手に入れたのに放置するのは
もったいない。

 

かといってムズカシイ本を無理に
読み続けるのも酷な話だ。

 

そこで今回、成功者がよく使っている
『本の効果を最大限に発揮させられる
テクニック』を公開しようと思う。

 

このテクニックを使えば、むずかしい
専門書を何時間もだらだらと読むような
ムダな時間を過ごさずにすむ。

 

なのに本の効果を最大限に引き出す
ことができる。

 

そのテクニックとは・・・

 

『辞書のように使う』

 

たとえば、トレード記録の付け方が
分からない時は「トレード記録の
付け方」のページだけ読む。

 

トレンドの定義がどうだったか
分からない時は「トレンド定義」の
ページだけ読む。

 

資金管理の方法が分からない時は
「資金管理の方法」のページだけ読む。

 

つまり、問題にぶち当たったときに
その問題にピンポイントで関係する
ページだけを読むということ。

 

そうすれば、あなたが最も関心ある
内容だからスラスラと読むことができ
頭の中にどんどんインプットされていく。

 

貴重な時間を使って苦痛を味わいながら
一生懸命本を読む行動より数百倍効果の
上がるテクニックだ。

 

「高い本買ったのに全然読んでいないな」

 

そんな後悔からも解き放たれる。

 

『利用すべき時に必要な部分だけ
しっかり利用する』

 

効率的に動いてあなたの貴重な時間を
最大限に活用しよう!

 

どんなにこいでも前に進まなかった恥ずかしい話

私のまぬけな経験を

聴いてもらえるだろうか。

 

この話を聞いたらあなたは確実に

 

「えー あやなさんってほんとに
そんなバカだったんですか!?」

 

と感じてしまうかもしれない
私にとってとても恥ずかしい話だ。

 

私は一台の自転車を持っていた。

 

その自転車に乗って前に進むために
一生懸命こいでいた。

 

死にものぐるいで自転車をこいでいるのに
なぜか前に進まないふしぎなことが
おきていた。

 

「おかしいな?こぎ方がたりないのかな?」

 

そう思ってさらに必死になってこぎ続けると
体力だけを消耗し息切れしてしまった。

 

「こんなに一生懸命こいでいるのに
なぜ前に進まないんだろう?」

 

不思議に思い自転車から降りて
チェックすることにしてみた。

 

するとギヤからチェーンが外れていた。

 

「チェーンが外れてるこの状態で
必死になってこいでいたのか・・・

これじゃぁどんなにがんばっても
前には進まないよねぇ」

 

苦笑いした。

 

でも、必死になってこいでいる時は
『チェーンが外れてる』とはまったく
気づかなかったのだ・・・

 

「そんなことも気づかなかったの?」

 

っていうようなとてもまぬけな話だよね?

 

勘のいいあなたは気づいたかもしれないが
実はこれはトレードのことだ。

 

トレードに必要なチェーンが
思いっきり外れているのに気づかず
必死になってこぎ続けていたのだ。

 

チェーンが外れているだけでなく
ブレーキも効かずタイヤもパンク。

 

そんな状態なのに「ちゃんと走れる。
ちゃんと走れないほうがおかしい」
と思っていた。

 

走れないのには当然理由があるのに。

 

一つ一つの部品が正しくセッティング
されているかどうか。

 

ただ、それだけの理由だ。

 

チェーンをかけ直し、ブレーキをなおす。
タイヤに空気を入れる。

 

正しくセッティングさえされていれば
誰でも自転車に乗って前に進むことが
できる。

 

だけど、多くのトレーダーは
セッティングより「自転車をこぐこと」
だけ必死にやっていることが多い。

 

私がそうだったように。

 

「必死にこいでいるのに前に進まない」

 

この事実を見て落ち込み、泣き崩れるだけ。

感傷的にはなるけど理由を探そうとしない。

 

「どのセッティングが悪いのか?」

 

ただそれだけを探して修理すれば
いつだって前に進むようになれる。

 

とはいってもトレードのセッティングは
自転車より繊細で複雑だから注意深く

セッティングする必要がある。

 

含み益が損失に変わってしまった次の行動どうする?

前回は137pipsも獲得できた。

 今日はちょっとひかえめで50pips
 くらい取れればいいかな?」

 

前回のトレードで思いどおりのトレードが
できた私は以前より自信を持ちはじめた。

 

このお話を最初から読むにはこちらからどうぞ↓

トレードテクニックさえ身に付けばFXで儲けられると思っていた

 

「なぜ、今まで大きな値幅を取りに
 いこうとしなかったんだろう?
 私って、バカだなぁ」

 

数pipsのチキン利食いしていた自分が
笑えるくらいまぬけに思えた。

 

「まぁ、いいさ。これからドンドン
 取り戻すことができるんだから!」

 

こんなにもトレードが楽しいと
感じるのは久しぶりだった。

 

しばらくチャートを見ていると
上昇している移動平均線から
押し目買いができそうな
良い動きになってきた。

 

「上昇トレンドも出ているし、
 いいトレードができそうだ。
 それっ買いエントリーぽちっとな」

 

エントリーすると同時にククッと
価格が上昇する。

 

「よしよし。いいぞいいぞ」

 

スグに+20pips程度になった。

 

「ここはガマンするところだな。
 しばらく放置しておこう」

 

しばらくしてチャートをチェックすると
利益が減って+10pipsになっていた。

 

「あれ?あんまり動いてないなぁ
 この調子だと+50pipsに行く前に
 損切になっちゃうかな」

 

少し心配になった。

 

が、前回放置していたら大きな

利益が手に入ったことを思い出した。

 

「また放置していたら利益方向に
 進んでくれるかもしれないし
 このままそっとしておこう。」

 

いったんチャートから離れた。

 

しかし、気になってチラチラをチャートを
見てしまう。自分のポジションの行き先を
案じながら、熱い視線を送っていた。

 

価格はじりじり上がる動きを見せながらも
時々ガクッと下がっていた。

 

とはいっても、下値も固そうに見えた。

 

損切位置にはまだ遠い。このあたりから
スグに上昇してくれるだろうと信じていた。

 

その時だった。

 

「バシュッ!!」

 

そんな音が聞こえた気がした。

 

価格が一気に10pips以上さがった。

 

ドクッと心臓が鳴り、あっと思った瞬間から
いきなり値動きが激しくなった。

 

この動きはヤバイかもしれない。
瞬間的に頭をよぎったが、何もできなかった。

 

価格はズルズルと下がっていく。

 

「あああああー」

 

逆指値がヒットした瞬間、思わず声が出た。

 

+20pipsが一瞬にして-20pipsの
損切になってしまったのだ。

 

「くっそー、損切かぁ。おかしいなぁ
 上昇すると思ったのに!!!」

 

「あーあ、20pipsちょっとの
 含み益が出てた時に脱出して
 おけばよかったな」

 

なぜ50pipsという値幅を目標に
してしまったんだろう。

 

20pipsでも十分な値幅だったのに。

欲をかいたなと悔やんだ。

 

「ちっ、次はもっと手堅くいこう。」

 

心の中でそうつぶやいた。

 

つづく

 

100pips越えのまちがったトレードが私を地獄に突き落とす

私が『トレード思考』というものの存在を

知らなかったころ、負け続けるための

訓練をしていた。

 

出口のない迷路を死ぬ思いをしながら

歩き続ける、そんな経験だ。

 

「今日は利益が乗ったらガマンして

 長く保有しておこう。せめて40pipsは

 利益を乗せたいからな」

 

チキン利食いを絶対に克服するんだ!

トレード前に決心する。

 

エントリーチャンス到来!

 

うまい具合に十数pipsの利益が乗った。

 

「ここからが勝負だ!

 利益を最大限に伸ばすために

 目標到達までガマンするぞ!」

 

利益が20pipsになり、早く利食いたい

衝動にかられる。

 

「まだ、まだだ。まだ粘るんだ!

 目標の40pipsまで持ちこたえろ!」

 

含み益が30pipsになった。

 

「もうちょっとだ。もうちょっとガマンすれば

 目標の40pipsに到達する。」

 

一瞬、含み益が45pipsになる。

 

「やった!到達した!しかも目標の

 40pipsを越えている!」

 

この瞬間、私の欲望がむき出しになった。

 

「もう少し粘れば、50pipsいくんじゃね?」

 

目標の40pipsで決済せずに

さらに保有することを決心した。

 

「一応、プラマイゼロに逆指値を置いておくか。

 もし反転してしまってもマイナスにはならない」

 

もしかするととんでもない利益が

乗るかもしれないな。

 

妄想は膨らみ、結局その日は決済せず

放置して寝ることにした。

 

「明日が楽しみだ。ぐひひ」

 

そして翌日。

 

目を覚ますと真っ先にチャートチェックする。

 

「どれだけ利益が育っただろう。ワクワク」

 

少しドキドキしながら昨日のポジションを確認する。

 

「+137pips」

 

最初の目標40pipsより3倍以上の利益だ。

 

「100pips越えの利益だ。やった!!

 やっぱり放置して正解だったな。」

 

自分の判断に自信を持った。

 

「よし、ここで決済しておこう」

 

利益を自分のものにし、私は

満足できると思った。

 

しかし、こんな考えが頭をよぎる。

 

「それにしても、もっと大きく動けばよかったのに・・・」

 

100pips以上の利益を手にしたが

強欲な私はすこし不満を感じていた。

 

損切よりは全然いい。でも、もっと満足できる

トレードになったらよかったのに、と思った。

 

つづく

 

トレードテクニックさえ身に付けばFXで儲けられると思っていた

トレードテクニックさえ身に付けば

いくらでも相場から現金をもぎとって

くることができる、

 

そう信じていた。

 

なのに実際にトレードしてみると

全くもって勝てない。

 

「うっひゃーすっげーもうかった!

 トレードって超カンタン!」

 

って思う時もあるのにある日突然

 

「やべーっ 勝った分以上の

 損が膨らんでる!」

 

とか

 

「損を大量発生させてしまった!

 せっかく儲かってた分以上の

 損失だ!!」

 

ってなって、結局資金が目減りしている。

 

「トレードテクニックが不足してるんだな。

 知識不足だ。勉強しなおそう」

 

って思って猛勉強するんだけど

覚えていることの再確認でしかない。

 

知識不足、テクニック不足じゃなかったってこと。

 

「じゃぁ何が問題なの?」

 

って考えたところから本当の勝負が始まった。

 

最初にいきづまったのは

『利益を伸ばせない』

 

損の設定を20pips程度に抑えているのに

利益は数pips~良くて十数pips。

 

20pips以上利が乗っても最終的には

なぜか数pipsかちょっぴりの損で

終了してしまう。

 

なぜこうなるのか全くわからなかった。

 

トレードテクニック通りにやっているのに

損がドンドン膨らんでいくばかり。

 

「それでもやっていればいつかきっと

 儲かる日が来るだろう」

 

そう信じて精進する日々が続いた。

 

が、「何をやればいいのかわからない状態」

でずーっと進めていたからいつまでたっても

利益を伸ばすことができなかった。

 

利益は欲しいけど損失はヤダ

 

私の基本的な精神はそんな精神だった。

 

だから

少しでも利益が乗ったら利益確定。

少しでも損失方向に動いたら怖くなって損切。

利益が乗って粘って利益が少なくなったら

ちょっぴりの利益でも確定。

 

「損切だけはちゃんとしてるからきっと大丈夫!」

よくわからない自信だけは持っていた。

 

こんな調子でトレードし続けたけど

もちろん利益は取れず、現金だけが

減り続けるばかり。

 

「デモトレードでは利益を出すことができるのに

 なぜ実践になると損失ばかりになるの?」

 

デモトレードと実践との繰り返しで

なかなか前に進めない。

 

ある日ようやく原因を認識することができた

「利益を伸ばすにはもっとガマンするしかない」

と気づいたことだった。

 

「よし、次のトレードではガマンして保有しよう」

と思った。

 

つづく

 

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