「デモトレードに何の意味がある?」
「デモトレードなんてつまんねえ!
緊張感もないし、デモトレードなんて意味がない!」
「デモトレードなんてせずに、少額からトレードすれば
お金も増えるかもしれないし、一石二鳥じゃん!」
以前はそんな考えがよぎることがあった。
そして少額トレードを続けた結果・・・
・利益が欲しい、減るのに我慢できなくて薄利で決済
・損切は嫌だから我慢して、
時々とんでもない大きな損切
・とにかく利益を出したくて過剰トレード
・レートが大きく動けば飛びつく
こんな悪い癖ばかりが身に付いた。
「なんで結果が出ないんだ!!!
自分はできそこないのダメなやつだ・・・」
そうやって自分で自分を責め続けた。
まぁ、おかしいといえば、おかしな話だ。
『利益になるトレード』が身についていない段階で
いくらトレードしたって利益になるはずはないのに
一生懸命利益を出そうとしていたから。
しかし私はなかなそれに気づけなかった。
なぜなら、偶然にでも勝つことがあったから。
「やった!トレードして利益が出た!」
という事実は
「トレードし続ければ利益が出せる!」
という事実とは別のものなのに。
トレードして利益が出るということと
トレードしてトータルで利益が出る
ということとの区別は、つけにくい
だから、デモトレードなんて意味がないと思ってしまう。
時々勝てるんだから、
トレードしていればそのうち自然に
利益が出せるようになるだろうと思ってしまう。
デモトレードでトレードしてみて、
『このルール通りにトレードすれば
トータルで利益になる!!!絶対になる!!!』
という確実な自信を持たなければ
少額トレードだろうが、何だろうが
実戦トレードで利益を出し続けることはできない。
トレードとは
『ルール通りにトレードしてトータルで利益を出す』
という、今まで経験したことがない行動をしなければならないのに
「トレードさえすれば利益が出せる」
と、何の根拠もなしに、トータルで利益の出ないトレードをし続ける
こんなおかしな行動をさせるものだ。
そして、さらに私は
『稼ぎながら練習すればいいじゃん!』
そんなおかしな考えすら持っていた。
よく考えればわかることだが、
稼げるなら練習する必要なんてない。
稼げないから練習する必要があるし
トレードを勉強する必要がある。
デモトレードでトレードして
どうやって戦略を練って、実際にどこでエントリーして
具体的にどうやって損切、利確をして
どんなところでエントリーしてはいけないのか
これらがはっきりと他人に説明できるまで
瞬時に判断して行動できるまで
身に付ける練習をしなければ
いつまでたってもグルグルグルグル同じところを回り続けてしまう。
私にはそんな時期があった。