FXのやり方で『あるやり方』を
真剣に考えたことがあった。
そのやり方はとてもカンタンで
誰にでもスグ実行でき、考えただけで
ワクワクするようなやり方だ。
もしかするとあなたも同じことを
考えたことがあるかもしれない。
そのやり方とはこうだ。
「FXで損失が出ても、利益が出るまで
待てば損失を回避することができる」
上がるまで長期で待っていれば
必ず利益になるんじゃないか?っていう
楽しい希望を持つやり方。
このやり方の良いところはいくつかある。
・いったん買えばあとは持っておくだけ
・『金利差額』(スワップポイント)で
確実にお金が増える
実は過去にこのやり方で大金を稼ぐ人を
続出させたこともある。
当時ポンドやオーストラリアドルを
100万円分買えば、一日で
150円~240円くらい儲かった。
スワップで増えた分で更に
買い増しし続ける。
円安はどんどん進んでいき、
買っているだけでぼろ儲け。
当時儲けたのは『FXのスワップ派』と
呼ばれた。
ムズカシイことは何一つせずに
ただ持ってさえいればお金が増える
というウハウハ状態。
「FX長者」と呼ばれる人たちが生まれて
脱税事件で世間を騒がせたりもした。
ほとんどのスワップ派が儲かっていたわけだ。
ところが、多くの人が撤退せざるを得ない
状態におちいった。
あなたも聞いたことがあるかもしれない
『リーマンショック』だ。
そこで円安は終わりを迎えた。
フリーフォールのように円高が進み
『損切』なんて一切考えていなかった
スワップ派の資産は瞬く間に溶けていった。
日々消えていく残高を見ていたとしても
「相場はいつか戻ってくるだろう」と
考えていたはずだ。
強制ロスカットされて資産を失うか
多額の含み損のまま塩漬けして
胃の痛い毎日を過ごすか。
そんな状態に向かうしかなかった。
私はこのことを知って「損切は
絶対にやる必要があるな」と
考えるようになった。
だけど、『買ったまま持ち続けるだけ』
っていうのはとても魅力的なやり方だ。
むずかしいことをやる必要がない
カンタンなやり方だからだ。
トレードを始めたばかりなら
この誘惑に逆らえなくても
仕方ないかもしれない。