「アベノミクス効果で円安になりそうだから
ドル円買ってみようかなー」
デイトレの時にこんな判断をしてしまうことは
ないだろうか。
トレード初心者だった頃、ファンダメンタルを
売買の目安にしていた時があった。
ファンダメンタルというのはカンタンにいうと
『生の経済情報』だ。
私は、一日で売買が終わるデイトレをして
いたから、ファンダメンタルで判断しては
いけなかった。
ファンダメンタルで一日の細かな値動きを分析
するのは、ほぼ不可能だからだ。
長い目で見ると円安方向に動くようなファンダ
メンタル的なことがあっても、一日中円高方向に
進み続ける日というのはよくある。
しかし、トレード中になるとなぜか「経済は
好調だからな」「今はアメリカの経済状態が~」
などという、どこから仕入れたかよくわからない
ような情報に振り回されていた。
一日で取引が完結するデイトレなら、目の前の
チャートに表示されている値動きで売買を判断
したほうが細かな部分まではっきりした判断ができる。
その日の最高値や最安値、意識されている
トレンドラインを見る。必要に応じて使いやすい
テクニカル指標を利用する。
デイトレならこれだけで十分だったわけだ。
でも、トレードを始めたばかりの初心者の頃は
「目の前に表示されているチャートが一番大切」
ということがよくわからなかったから、色々な
情報に翻弄されていた。
それからしばらくしてダウ理論という言葉を知った。
「平均は全ての事象を織り込む」というのがダウ理論だ。
チャールズ・ダウっていうアメリカ人が言った言葉で、
トレーダー達が大切にしている考え方だ。
「平均は全ての事象を織り込む」
これは、「価格に影響する全ての事柄は全て
価格に反映されている」ということ。
「ファンダメンタルズとかの情報を大量に
仕入れるより、チャートを見れば一目で
分析できるよ。」
私がこのことを深く理解できるようになるまでは
結構時間がかかったな、と思う。