ロスカットの位置を決定する際、
エントリーした根拠が崩れるポイントから
少し離れた位置に
ロスカットの設定をすることが多いと思う。
そうすると、こう考えるようになることがある。
「ロスカットになってしまったら
それまでのトレンドが崩れた証拠だから
そこからドテンしてエントリーすればいいじゃないか?」
※ドテンとは保有するポジションをひっくり返す(逆転させる)こと
買っていれば売り、売っていれば買いをスグに入れ
逆のポジションを持つこと
ロスカットラインがエントリーラインになるというのは
正しいだろうか?
トレンドに沿ったトレードなのか、
あるいは逆張りトレードなのか、
それともレンジ相場でのことなのか
パターンによって変わってくるはずだ。
トレンドに沿ったトレードをしていた場合、
『それまでのトレンドが崩れてしまうポイントに
ロスカットを置いていたからロスカットになったら
ドテンしてポジションを持つ』というのは
リスクが高い考え方だ。
トレンドというのはそんなに簡単に崩れるものではない。
一度崩れてしまっても、
少しもみ合った後にまた戻ってくる
という確率は高い。
トレンドに逆らった逆張りトレードの場合、
ロスカットになったということが
また元のトレンドに戻ってきたという証拠になるので、
この場合はドテンエントリーでも
リスクは低い考え方だ。
また、この場合は
トレンドに沿った押し目買いや
戻り売りのポイントに来ている場面だった、
ということもよくある。
レンジ相場の場合は少しややこしい。
レンジだと思って反転確認後にエントリーし、
損切りとなったからブレイクか!と
ドテンエントリーした途端に
またレンジの中へ戻ってくる、というパターンは多い。
↑ これはドデ~ン
この場面でドテンを繰り返していると
更なる損を大量発生させる確率は高いといえる。
ロスカットラインがエントリーラインになるというのは、
ある場面では正しいかもしれないが、
判断を間違えると大量の損を発生させる原因ともなり得る。
最初に決めた『買い』の決断、
あるいは『売り』の決断、
これをブレずに最後まで
貫き通すことの方が大事。
判断が間違っていたという結果が出たならば、
それはそこで簡潔させること。
焦ってドテンなどせずに
同じ方向でのエントリーチャンスを待つほうが賢明だと言える。
最終的にエントリーチャンスが来なかったとしても
次に同じような場面でどう判断すれば良いのかを考えるほうが
次に繋がる。