「もう、だめだ。これ以上の含み損には
精神的に耐えられない・・・」
限界ギリギリまで塩漬けしたポジションを
断腸の思いで損切した私だったが
頭の中ではこんなことも考えていた
※「塩漬け」とは含み損が大きくなっても
決済せずに持ち続けること
「でもさぁ、キチンと損切できた私って
ある意味スゴクない!」
・・・そういうのはホントの損切とは言わないんだヨ!
当時の私の後頭部を思いっきり
引っぱたきたい気持ちがあふれるが
その時は本気で「損切できたこと」を
喜ぶ気持ちも存在していた。
そんな根拠のない自信を持てたことが
トレードを続けられた理由の一つに
なったのかもしれない。
私がもう少し賢かったら
「こんな経験をしてしまうFXは
辞めてしまったほうが安全だ」
って判断してたかもしれないからね。
良かった!少し足りない人間で!
(って、喜ぶことかな?)
とにかく、強烈な損切を経験したことで
「大きな損失を生み出すのはヤバイからね!」
という考えは無事、私の頭の中に棲みついた。
「もう少し、慎重にトレードすることにしよう
損切は、小さく小さく。」
この経験後、私のトレードは大きく変わった。
「大きな損失になる前に小さく損切しよう」
「あれ?思った方向とは逆に進みだしたな。
これは損切だ。」
「うーん、損失方向に動きだすとまずいゾ。
大きな損切はもうコリゴリだからな」
私は損切幅をドンドン小さくしていった。
しまいには数ピプス逆行しただけでも
「こりゃだめだ」と損切するようになったのだ!
勘の良いあなたなら、もう気づいたかもしれない。
よかれと思って私のした行動は
『ムダな損切の大量生産トレード』に
なってしまったのだ!
小さな損切でも数を集めりゃ大きな損失!
塩漬けを回避したくて取った行動だったのに
「損失が出るのがコワイからとりあえず
小さく損切してりゃいいだろう」
っていう無計画行動になってしまったわけ!
あーあ、「大きな損失はしないこと!」っていう
考えまでは良かったのにね!
残念だったね、私!
それからしばらくの間、「損切が怖いから
とりあえず小さく切っておけばいいんじゃね?
トレード」は続くのであった・・・
(でも、本人は大真面目だったんです!)