「あなた自身が信じられることでなければ
事実を直視するのはムズカシイ」
トレーダーにとって事実を直視できない
というのは非常にキケンだ。
『勝率99%のトレード手法』をあなたが
手に入れたとする。
そのトレード手法でトレードする場合、
最初のトレードで利益になる確率は99%。
ほぼ勝ちが決まっているようなものだ。
あなたがその確率を信用してトレードを
始めると、最初のトレードでレートが
損失方向に動いた。
勝率99%でほぼ勝てるトレードができる
はずなのに目の前には含み損のトレード
画面が表示されている。
負ける確率が1%あるわけだから、最初の
トレードで損切となることは十分ありうる
でも、勝率99%という言葉があなたの
頭から離れなかった場合、
「勝率99%のトレードだから、最初の
トレードで損になる確率はありえない。
きっと何かの間違いだろう。」
「そのうち反転して含み益になるはず、
もう少し様子を見てみようかな・・・」
勝率99%という言葉が頭から離れなかった
ために残り1%の負けトレードを認識する
ことができない。
確率を理解しているようで理解しておらず
そのハンパな知識のために、目の前で起きて
いる事実を直視することができない。
レートは損失方向へグングン進んだが
最初の損失のタイミングを逃してしまった
ために予定以上の損失となっている
トレードを決済することができない。
ここでもまだ「勝率99%なんだから」
という考えがあなたの頭の中をかけ
めぐっている。
そのうちに損失が耐えられないほど大きく
なって、ようやく「もしかして、この最初の
トレードが1%の確率で起こる損失トレード
だったのか!」と気づく。
気づいた頃には時すでに遅し。資金の大半を失っている。
勝率99%という確率を信じきってしまったために
負ける確率が1%ある、という部分をスグには信じる
ことができなければこうなってしまう。
1%の確率を知っておきながら、信じられないから
事実を直視することができない。信じられないから
事実を否定する考えしか生まれない。
人間なら誰でもおちいってしまうワナの一つだ。
トレードの知識を詰め込みすぎて目の前の
チャートをゆがんで認識してしまうことも多い。
「この抵抗線は強固だから絶対にここで反発する!」
一度そう思い込んでしまうと、強固な抵抗線で
反発せずにレートがどんどん進んでいったとしても
その事実を客観的に冷静に認識するというのは
なかなか難しい。
だから、例え1%の確率でも実際に目の前で
起きているならそれを冷静に認識し、事実を
直視するというのはトレーダーにとって必要
不可欠なスキルとなる。
あなたは「物事を客観的に見つめ、事実を
直視する」というスキルを身につけているだろうか。
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タグ:確率
カテゴリ:勝率が大切な場合もあるよね。 [コメント:2]