「絶対に、ぜぇぇったいに負けたくなーい!」
トレードをするたびにこう感じていた。
「損切なんて、負けるのを認めてることだ!
損切なんて、絶対にするもんか!」くらいの勢いだった。
今となっては、この考えこそがデイトレで稼げない
大きな原因の一つなんだと理解しているが、当時は
そんなことみじんも考えたことはなかった。
だから、絶対に負けない方法を追求していたし
「絶対に負けない方法がどこかにあるはずだ!」
と考えていたわけだ。
負けるのは大っキライ!だった。
負けないようにデイトレを頑張っているのに
負けてしまった時はもう腹が立ってしょうがなかった。
ガンガンっ!と机をけり倒したこともあったし
(ハシタナイ!)
負け続けて悲しくなって大泣きしたこともあった。
感情のままに一生懸命デイトレをやっていた。
そのうち、「負けを受け入れなければ、デイトレで利益を
あげることができない」ということを知り、負けること、
つまり『損切』と真正面から向き合うようになった。
「負けること(損切)からは絶対に逃れることはできないんだな」
ここに気が付いてから、トレードが変化していった。
「負け」を嫌がったがために起きていた大きな幅の損切
「負け」を嫌がったがために起きていたナンピン
「負け」を嫌がったがために起きていた無計画なトレード
「負け」を嫌がったがために起きていたポジポジ病
こういった間違いを犯さなくなってきた。
「負けるのが好きになったのか?」と言われれば
そうではない。今でも好きではないし、どちらかと
いうと嫌いだ。
しかし、以前に感じていた「嫌い!」と
今感じている「嫌い」は、全く別の感情だなと思う。