損切りをせずに勝つ方法

『損切りをしないで勝つ方法があればいいのにな』

 

 

そんなことを思ったことがあるだろうか。

 

損切りをしないで勝つ方法がないかなぁと考え出している今のあなたの状態は

聖杯を探している状態

だということに気づかねばならない。

 

では、本当に損切りをしないで勝つ方法などないのだろうか?

 

このチャートを見て欲しいこれはドル円の週足だ

(※クリックで拡大)

ドル円週足

 

2005年から2007年の半ばにかけて、ドル円はずっと上昇トレンドになっている。

2006年の前半に大きく下げてはいるものの、すぐに反転し再上昇している状態だ。

 

2005年にあなたがトレードを始めたとしよう。

とりあえずドル円を買う。

損切りはしたくないのでそのまま持ち続ける。

どんなにマイナスになっても、資金が持つ限りは

最大限に我慢し保持し続ける。

 

そうすると、あ~ら不思議。

なんの戦略も持たないのに2007年には

手持ちの資金が大きく増えているではないか!

なんと10円以上の利益幅!もう、これはお祭り状態。

ウハウハだ。

 

「なぁ~んだ トレードなんて 簡単簡単! 俺天才。

負けてるやつとか馬鹿じゃねぇの?

損切りとかするやつはアホ」

 

などと調子に乗ることだろう。

ここで運のいい人は、うまい具合に増えた資金を撤収し、

その後トレードをしない人生を歩む人もいるかもしれない。

 

しかし、普通はそんな行動はとらないだろう。

人間は欲深いもの。

 

「よし、こんなにトレードが簡単なら、もっと増やせるはずだもっと保持しよう。

さらに利益を増やそう、あるいはもっと資金を入れようかな?」などと思う。

 

その後の週足チャートを見てみよう(※クリックで拡大)

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2005年に100円ちょっとで買っていたドル円は

いまや80円付近でうろうろ。

当然利益はなし。

それどころかマイナス。

 

ちなみにこちらは月足。

ドル円月足

 

「そんなこというけど、ある程度利益が減ってきたところで

決済してる場合もあるでしょ?」

果たしてそれはどうか?

 

最初に利益を大きく得たときは、何の戦略もなく、

ただ損切りをしないというおかげであった。

 

そんな経験をしていれば

「損切りなんかせずにもっともっと勝てるはず」と思うのは確実だ。

 

実際、自分の資金が減っていくのを目の当たりにしたとしても

「ここで決済したらもったいない。

今まであんなに利益が出ていたんだからまた戻ってくるさ」

こう思うことが実に簡単だということは、

あなたも今までの経験から納得できるはずだ。

 

100円付近で一度反発し、「よっしゃ これから再上昇で濡れ手に粟状態になるぜ!」と

鼻息荒く興奮するにもかかわらず、再び上昇することはなく、

さらなる下落。

資金は息も絶え絶え。

あるいは既に強制ロスカットになっているかもしれない。

結果は惨敗。

 

ロスカットを防ぐ為に資金を借りまくり、残ったのは多額の借金という場合もあり得る。

 

『損切りさえしていれば・・・』

残ったのは後悔の念だけ。

 

「なぁんか話が極端だなぁ だいたいこのチャートは週足だし、

ここはデイトレのブログだろ?」

たしかに、この話は長期保有の場合を例に出した。

しかし、デイトレでも同じようなパターンに陥ることは当然ある。

 

しかもデイトレではトレードする時間が短いだけに、

このサイクルを繰り返してしまい、

みるみるうちに資金が減るということが起きてくる。

 

たまたま上昇トレンドだったから損切りしなくても勝てていた

この時に勝っている人はそのトレードを続けようとするだろう。

そしてトレンドが終わり、資金を失ったときに気づくのだ。

 

『損切りって大事なんだなぁ』

 

しかし、損切りの大事さを痛感した時には、

もうトレードする気力も、資金も残っていない。

 

まぁ世の中は広いから、探せば損切りせずに資金を増やす方法も、

もしかしたらあるかもしれないけどね?私が知らないだけで。

 

そんな方法があれば、検証した後にこっそり私に教えてくれればいいから

 

『損切りをせずに勝つ方法があればいいのにな』

そう思った瞬間から破滅への道に進んでいるということに気づくべき

 

 

 

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