「スグに損切に引っ掛かってしまうから
次からは損切位置をもう少し広めにとってみよう」
損切位置をちょっと調整してみようかな
こんなふうに
トレードを改良しようと思うことがあるだろう。
トレードを改良しようとすることはいいことだ。
しかし、トレードルールを変更するときは
慎重になる必要がある。
たとえば、こんなことを
ついやってしまってはいないだろうか。
「前回はヒゲで損切になった。
ヒゲで損切にならなければ利益になっていたトレードだった。
だから、次回からはヒゲで損切にならないように
損切位置を調整して広くしてみよう」
これは、一見トレードを改良しているように見えるが
実は、その場しのぎのルール変更でしかない。
なぜなら、前回のトレードしか見ていないからだ。
例えば勝率が90%のトレードルールがあるとする。
勝率が90%あったとしても必ず負けトレードは起こる。
もしかすると、勝率90%のトレードを始めた最初のトレードで
負けトレードが発生するかもしれない。
最初のトレードで負けトレードだったからと
安易にトレードルールを変更してしまうと
それはもう検証された90%のトレードルールとは
全く別のものになってしまう。
全く別のトレードルールでトレードしようとするならば
また検証して、有効かどうかを見なくてはならない。
つまり、勝率90%のトレードルールを確立させていたのに
最初のトレードが負けトレードだったというだけで
せっかく確立させた勝率90%のトレードを
実行もせずに捨ててしまうということになるのだ。
だから
たった1回、あるいは2、3回のトレードだけで
トレードルールを変更してはいけない。
最低でも20回のトレードを振り返った上で
変更するかどうか決めなければいけない。
それから、勝率を追い求めるのは悪いことではないが
勝率にこだわりすぎてはいけない。
勝率にこだわるよりも
利益をさらに伸ばせないだろうかと考えたほうが
トレードはうまくいく。
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