FXトレーダーとプロボクサーになりたい友人

友人が「プロボクサーになる!」と決意した。

 

その友人は筋肉もついていないガリガリの身体だが
どうしてもプロボクサーになりたいらしい。

 

夢を持つのはすばらしいことだ。
きっと決意したその日から毎日練習するんだろう。

 

ボクシング漫画によく書いてあるような
なわとびをしたり、砂浜で走ったりジャンプ
みたいなこともするんだろうな。

 

腹筋、背筋の筋力トレーニングもするだろうし
けがをしないように身体を柔くするストレッチも
欠かせないだろう。

 

それからもちろん技術も必要だ。

 

最初は構えを覚えるとこから始めるだろう。

 

ジャブ、ストレートを正確に打てるようになるまで
ひたすら練習させられるんだろうな。

 

それができたらフック、ワンツー、アッパー
ボディブローとかを覚えていくのかな?

 

サンドバッグを殴ったり、パンチングボールで
タイミングを身につけたり、ミット打ちしたり
スパーリングしたり・・・

 

素人の私がちょっと考えただけでも大変そうだなってわかる。

 

そんな世界で『プロ』を目指すなんて、私の友人は
とてもスゴイ決意をしたんだなぁ。

 

そんなことを考えながら、私は友人に言った。

「初めて試合する時は絶対見に行くからね!」

 

するとその友人はこう答えた。

「明日、早速試合に出るからぜひ見に来てよ!」

 

え?

私は耳を疑った。

 

ボクシング経験もないのに、練習もしてないのに
試合に出るの?大丈夫なの?

 

「大丈夫、大丈夫、試合に出ればなんとかなると思う。
 こう見えてもわりと力はあるほうなんだ。」

 

私は危ないし、絶対ケガをするからやめたほうがいいと
必死で訴えたが受け入れてもらえなかった。

 

もう試合日程も決まっているらしい。

 

・・・

・・・

 

試合当日、私は恐る恐る会場に向かった。

試合は今まさに始まろうとしている。

 

リングに上がった彼を見た。

 

ガリガリで今にも折れそうな体つきだ。
本当に大丈夫なのだろうか・・・?

 

「カーン!」

 

試合のゴングが鳴る。

シュッシュッ、バシッ、バシッ、ゴスッ

 

彼は滅多打ちにされている。
防御すらままならない状態だ。

 

もうやめて!これ以上打たれたら死んじゃう!

 

ゴンッ!!

 

彼はリングに倒れ、動かない。
初めての試合はKO負けだった。

 

・・・

・・・

 

負けちゃったね。大丈夫?

 

「うん、これくらい平気平気。何ともないよ」

 

試合はまだ早かったんじゃない?
もっと練習が必要だよね?

 

「うーん、いけると思ったんだけどな。
 手ごたえはあったんだ。」

 

「きっと次の試合は勝てると思うよ。
 僕はそんな気がする」

 

あぶないよ・・・そんなことしたらいつか死んじゃうよ?

 

「大丈夫、大丈夫、試合も練習のうちさ」

 

うーん、そうだけどほら、走り込みとか
サンドバッグ叩いたりとかすればいいじゃん?

 

「あー、そういうのね、あんまり興味ないんだ。
 試合してる方が面白いし。」

 

「それにさっきも言ったように試合も練習のうちだから」

 

「さぁ、明日も試合が待っている。
 今日は早く寝て、体力を取り戻すぞー!」

 

・・・

・・・

 

彼が試合に勝てる日はいつかやって来るのだろうか?

私は無理だと思う。

 

それどころか試合できない身体になる
可能性のほうがずっと高い気がする。

 

でも、彼は信じている。

 

「試合さえドンドンやればいつかきっと
 連勝できるようになるはずだ!
 俺はいつか必ずチャンピオンになる!」

 

あなたはこの話を聴いて何か感じただろうか?

もし何かを感じたならば

私にこっそり教えてくれないだろうか。

 

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