車を運転したいなぁと思えば
『無免許で運転方法も知らないけれどとりあえず車を買って街中を運転してみよう
乗っていれば交通ルールや運転方法をそのうち覚えて上手くなるだろう』と思うだろうか?
それとも
『交通ルールや運転の仕方を知らないから運転免許を取りにいって覚えよう
無免許運転はとても危ない』と思うだろうか?
飛行機を操縦してみたいなぁと思えば
『とりあえず実際に飛ばしてみれば操縦方法を覚えながらうまく乗りこなすことができるようになるだろう』と思うだろうか?
それとも『パイロットになるためにはどんな勉強をしてどこの学校にいけばいいのだろうか?』と思うだろうか?
医者になりたいなぁと思えば『とりあえず病人を連れてきてみよう
盲腸だったらよく聞く病気だし手術をやってみれば自分でも治せるだろう』と思うだろうか?
それとも『医者になるためには凄く知識が必要そうだなぁたくさん勉強しなければ。
レベルの高い大学に入る必要がありそうだ』と思うだろうか?
トレーダーになって稼ぎたいなぁと思えば『とりあえず資金入れてトレードしてみようかな
ものすごく稼いでる人もいるみたいだしやっていればルールも覚えて稼げるようになるだろう』と思うだろうか?
それとも『トレーダーって稼げるみたいだな。普通に考えると稼ぐというのは難しいことだから
たくさん勉強しないといけないんだろうな。稼げる方法を勉強してやり方を確立してみよう』と思うだろうか?
なぜかトレードにおいては前者の考え方が普通だと思う人が多い
そして、その考えがおかしいとは少しも思わずにいる
免許制ではないから?
で、あなたの考えはどうなんだ?
やりながら稼ごうとするな
ルールを覚えながら稼ごうとするな
自分でもわかっているだろ?
今のままじゃだめだとだめだとわかっていてずるずるやっているなら
勇気を振り絞ってトレードを中止せよ
このままではただただ資金をすり減らすだけで
トレードしている時間すら無駄になる
今までずっとルールを覚えながら稼ごうとして稼げなかったんだろ?
一ヶ月くらいデモトレードに変えたってそんなに変わらないんじゃないか?
資金が減らない分ましなんじゃないか?
このままでは勝つことすらできない
勝てないから枚数すら増やせない
無理に枚数を増やすものならすぐに資金が底をつく
そんな悪循環を今すぐ断ち切れ!
私はデモトレードをしているからという人、そこで安心しちゃだめだ
いつまでデモトレードをするつもりだ?
いつになったら資金を入れられる?
そこまでちゃんと考えているか?
一つ一つのトレードを真剣にやっているか?
焦る必要は全くないが、資金を入れる時期を決め
それに向けてやる気を出していくことも大事だ
その方がワクワクしないか?
利益確定について色々書いてきたわけだが、
満足できるような完璧な利食いはない ということが再確認できた
まぁ、これはトレードそのものが持っている本質だから全てにあてはまるが
もっと伸びるかもと期待してしまい
「ここに来たら決済する」というルールを守ることができないのならば
決済しないで持っておくポジションを作ればいい
もう反転して利益が少なくなるかもと心配してしまい
「ホールドしておく」というルールを守ることができないのならば
決済できるポジションを作ればいい
で、早めの決済と長いホールドでは結局どちらが有利なの?と疑問がわけば
自分のトレードを見直してみれば答えがでてくるはずだ
この練習をする上で大事なのは
このトレードが目標で止まるのか、反転するのかもっと動くのかということではなく
目標に来たら利食えるものはきちんと利食うことができるようになること
更に大きく狙える相場に食いついていけるマインドを作ることだ
その上で、自分にはこれは無理だなぁとか
こっちのほうが合っているなぁと思うものがあれば
それを選択して突き進めばいい
利益確定がうまくいけば、エントリーなんて
値動きに惑わされない程度のレベルがあれば大丈夫なんじゃないか?
と思えてしまうことさえある
実際そうである可能性は高いかもしれない
利益確定で難しいのは
一体いつが天底なんだ?と無意識のうちに考えてしまうところだろう
『せっかく乗った利益なんだから最大限の位置で利食いしたい!』
『利食いした後にもっと伸びたら悔しいからもっと粘ってみよう!』
『もっと伸びると思って粘ったのに反転してきた、
もっととれていたはずだから今確定してしまうのは嫌だ!』
損切りでは粘ることで致命傷を負ってしまうが、それとは逆に
利益確定では勢いを見て様子を見て粘るということが悪いとは断言できない
目標にたどり着いた後に利益確定せずに放置することもまた正解である
それがどんな相場であったとしても
しかし、いつもいつも放置していればいいのかと言われればそうとは言い切れない
心理的負担を軽減するためにも目標値で利食いをするルールも必要だ
利益を伸ばしたいのに利益が減少することが我慢できずに
反転して利益が少なくなったところで慌てて決済してしまう
この感情をうまく使って利益確定を有利にさせる方法が分割での利益確定だ
(1)自分が最初に利食いたいと思ったところで
(2)最初に決めておいた利益目標にたどり着いたところで
(3)ある程度の幅を持たせたトレールで追随する
枚数は最初はそれぞれ均等に割り振ればいい
20以上のトレードで見直してみれば
最終的にどの方法を採用すればよいのか
自分なりの答えが出てくる
この分割方法を知っていたのにやったことがない人は
是非真剣にやってみて欲しい
利益確定に対する感覚が飛躍的に上昇する
今までこの方法を知らなかった人は利益確定についての勉強が足りないので
もっと本を読んだほうが良い
利益確定まとめ
過去記事:利益確定の目標値を 決める方法 と 決めない方法
前回の記事では利益確定の目標値を決める、という視点だった
目標値を決めておけば、天底を取れる可能性も出てくるが
大きなトレンドを取り逃がしたり、
目標値に届かなければせっかくの利益を逃がしてしまうこともある
この問題を解決するにはトレーリング・ストップが有効だ
この幅をどうやって決めるか?についてだが
デイトレーダーによって様々であり「これが最善だ」というものは、ない
ただ、あまり狭い幅であればトレーリング・ストップの良い点を潰してしまうことになるので、
ある程度の幅を持たせたほうが良い
こんな経験はないだろうか
エントリーした後にすぐに含み損になりもしかしたら価格が戻るかもしれないから
そうなったらプラマイゼロで脱出しようと思いチャートを見ていると含み損がどんどん大きくなって
現実を見たくないためにそのまま放置
しばらくしてまたチャートを見てみたら含み損が半分くらいに減っていた
もっと放置していたらもっと戻るかもしれないと思ってさらに放置したら
損が小さくなるどころか更に増えてしまい
結局大損か強制ロスカット
勝てるトレーダーっていうのは
この経験から何かを学ぶのかもしれない
次の記事はこの二つの利益確定の組み合わせ方についてだ
次の記事『満足できる利益確定って(3)利益確定が決断できない
利益確定はエントリー、損切りよりも決断するのが難しい
エントリーしていない状態であれば、どんなに相場が大きく動いても
「エントリーしていなかったから、仕方がない」と思える
損切りに引っかかった場合は
「自分が思った方向とは逆に動いたのだから、仕方がない」と思える
しかし、利益確定においては
「もっと利益がとれるチャンスを自分は掴んでいたのに!」というトレードがほとんどだ
エントリー、損切りも難しいといえば難しいが
それよりも利益確定のほうがもっと難しいから
満足できるようなルールを見つけようとするな
まずはそのことを頭に入れておくといい
それをふまえて
まずは、どこで利益を確定させるかということをトレード前に必ず決めておく必要がある
損切りに対して利益の幅が小さいなら普通はやらない
利益の幅が大きそうでも、あまりにも確率が低いなら普通はやらない
目標をどこにするか、の判断基準はたくさんある
主要な前回高値・安値の直前
フィボナッチエリオット波動
ボリンジャーバンド
MACD
MA
トレンドライン など
好きなものを選んで判断基準にするといい
ただし、欲張ってあれやこれや選ばずに一つだけに絞らないとだめ
フィボナッチではそろそろだけどMACDではまだまだいけそうだ、などと
その時その時で都合のいいように解釈して基準がバラバラになると意味がない
次記事 『満足できる利益確定って(2)トレーリング・ストップ』