トレードで利益を上げるコツの一つに
『今の状態で幸せを感じられるかどうか』
というものがある。
「そんなこと関係あるの?」と感じるかもしれないが
チャートから恐怖や怒りを感じる時は
今日の話が解決するヒントになるはずだ。
「奥さんはもっとやさしく
接してくれればいいのに」
「夫はもっと家のことを
手伝ってくれればいいのに」
「あの同僚はキライ、上司はキライ
もっといい人間関係に恵まれたかった」
不平不満ばかりを感じていると
トレードの成績に反映してしまう。
思わぬ損失を被る時は精神的に
不安定な時に手を出している
ことが多い。
あるいは、自分の周りの不満を
トレードにぶつけて解消しようと
している場合もある。
「まさか、自分はそんなことは
あてはまっていない」
と思うがよーく振り返ってみると
やっぱりその通りだったという
ことがある。
なんでそんなことが起きるかっていうと
奥さんはやさしく、あるいは普通に接して
くれているのにあなたがそう感じ取れないから
冷たいと感じてしまっている。
夫はあなたがやって欲しいこと以外で
家のことを気遣っているのに
それにあなたが気づかないから
あなたは夫が何にもしてくれていないと
感じてしまっている。
同僚や上司もよーく観察してみると
あなたにやさしくしたり、気を遣って
くれているのにそれをあなたが無視
してしまっているから不満に感じる。
全ての原因は自分の受け止め方にあって
どうにでもなるのにそれをあなたが拒否
しているからさらに悪い状態に進めて
しまっているということ。
そこを治せばチャートを素直に見る目が
養われ、成績もバツグンに向上する。
「FXで勝てるようになったら幸せになれる」
ではなく
「今でも十分幸せ」が利益を生み出す。
トレード初心者のトレードはわりと
利益を上げやすい。
「トレードが怖い」とか「チャンスだ」
という感情を持っていないからだ。
『ここでエントリーしてここで
決済しましょうね』
そんな利益の上がるルールに
忠実に行動できる。
ところが、少しトレード経験を積むと
その経験を元に自分で判断するようになる。
人間として当然の行動だ。
「ここは以前よく引っかかったポイント
だからちょっと様子を見てから
エントリーしよう」
「これはあまり伸びないだろうか
今回はエントリーを見送ろう」
過去のトレードの中に感情を強く揺さぶる
トレードが一つでもあれば、それは強い
経験になる。
例えば、高値越のブレイクトレードで
一度で100万円の損失を出してしまったとする。
そうすると次の高値越のブレイクでは
恐ろしくてエントリーをちゅうちょ
してしまうわけだ。
「また100万円の損を出してしまうかも」
せっかくのチャンスをみすみす逃してしまう。
例えば、ポジポジ病が治らない理由は
何度も損切をして損失が拡大してしまう
トレードを続けているのに、最後のお祈り
エントリーで偶然大金を稼いでしまう。
そうするとポジポジ病のトレードなのに
「利益を出せた!」という強いイメージを
脳内に植え付けることになる。
頭には「ポジポジ病が発生しても
最後に逆転できた」という
思考回路が身に付く。
それで利益が出続ければいいが
ポジポジ病の悪いトレードでは
最終的に得るものは損失だ。
これを回避するには、次のイメージを
脳内にインプットさせること。
『最後に稼いだお金は偶然だった』
自分に現実をつきつけ、何かしらの
罰を与えて悪いイメージをインプット
させる。
そうすればポジポジ病が発生する前に
衝動を抑えることができるようになる。
トレードをするはっきりとした理由がなく
トレードの練習をするのは、脳の無意識の
領域に『負けぐせ』をインストールしている
ようなもの。
何かを修正したいなら
・ポジポジ病を治したい
・勝率の上がるトレードポイントを
探したい
どのミスを一番避けたいか?
トレード前にはっきりさせてから
トレードするといい。
一番直したいポイントを紙に大きく書いて
よく見えるところに張り付けておく。
あるトレーダーは、トレード前に
100個以上の注意事項を読みあげてから
トレードするといっていた。
トレード初心者のころは
「へぇー トレンドラインって
こうやって引くのか!」
「移動平均線というのを表示させたら
なんとなくチャートが見やすくなったな」
新しい知識を脳にインプット
することがとても楽しかった。
トレードだって面白くてしょうがなかった。
「よーし、高値越で買いをしよう!」
「押し目ってどの辺りまで待ったら
いいのかな?この辺りかな?」
うまくいくときもあるし、うまくいかない
時もあったが、全てのトレードがドキドキ
ハラハラして刺激的だった。
そのうちトレードに慣れてくると
こう考え始めた
「ここは絶対にチャンスだ!
ほら!考えた通りになった!」
「ここもチャンス!
あれ?なんで損切になるんだろう?」
「うーん、なかなかうまくいかないなぁ」
さらに慣れてくるとだんだん
トレードが苦痛になってきた。
「ここはエントリーしなきゃいけないかも
しれないけど・・・怖くて入れない」
「私は見逃したときだけ大きく
動いている・・・」
「チャンスだと思って入った時だけ
損切になる・・・」
トレードするたびに胸がギューッと
締め付けられる気がした。
ストレスで死んでしまうんじゃないかと
恐ろしく感じるほどのプレッシャーだった。
「もう、チャートなんか見たくない!」
なぜ、そんなことになってしまったのか?
『自分が何をやっているのか
知らなかったから』
『自分がどこに向かえばいいのか
分かっていなかったから』
ただただ、やみくもにトレードだけを
していたから苦しかったわけだ。
・私は何を知っていて、何を知らないのか
・私は何ができていて、何ができていないのか
これらをはっきりさせれば
得体のしれない恐怖を
取り去ることは可能だ。
一番いい確認の方法は、紙に全てを
書き出してみることだ。
●トレードの何を知っているか?
・使っているテクニカルは一体
どういう使い方をするのか
全て紙に書き出す。
・利益と損失はどういう関係にあるのか
知っていることを全て紙に書き出す。
・ロット(賭ける金額)の変更は
どんな影響があるのか
知っていることを全て書き出す。
・チャート分析の優位性とは何か
知っていることを全て書き出す。
全てを書き出してみると、書けない
部分がどこなのかがわかる。
普段トレードでやっていることと
書き出したことが一致しているか
チェックしてみれば出来ていない
部分が見える。
過去に飛び乗ったエントリーで
繰り返し損失を発生させたことを思い出すと
胸が痛くなり、息苦しくなった。
「は~あ、高値を追いかけて
飛び乗りエントリーして
いったいどれだけの損失を
生み出してきたんだろう・・・」
「飛び乗りエントリーさえなければ
これほどまでに成績が悪化するはずが
ないだろうに・・・」
私は哀しくて仕方なかった。
よかれと思ってやる行動が
自分自身を苦しめる。
世の中にこれほどの苦痛は
存在しないのでは?と
考えてしまうほど苦しい。
「もうイヤだぁぁぁ!
これ以上高値掴みのトレードを
思い出したくない!!」
かなり発狂寸前だった。
そんな時ふと思いついてしまった。
「この傷口をえぐってみようかな・・・」
なぜ、そんな気持ちになったのか
自分でもわからない。
気が狂いそうで自暴自棄に
なったのかもしれない。
『苦しいなら、さらに苦しい
思いをしてみようかな』
今までの高値掴みトレードで
いったいどれくらい損しているのか
恐ろしい事実を正確に見てみようと
思ったわけだ。
ドキドキしながら過去に遭遇した
高値掴み飛び乗りトレードを印刷する。
「はぁ、この日は高値掴みで失敗
この日もまた失敗だ・・・
数えると4連敗しているな・・・」
「この日は成功したけど薄利。
次の日はまた高値掴みの失敗」
「ようやくこの日に成功しているな」
連敗につぐ連敗を再度目の当たりにして
本当にイヤな気持ちになった。
もう、これ以上ないくらいの地獄に
突き落とされているようだった。
「どれだけ負けたかの集計をしてみるか・・・」
最後のダメ押し、損失合計を見る時が来た。
「ん・・・・?」
計算間違いをしたかな?と思った。
おかしいな、と思って再び
計算機をパシパシ叩いてみる。
「あれ・・・?
ちょっとだけプラス?」
微々たるものではあったが
損失は発生していなかった。
「まさか・・・そんなことあるの?」
自分で自分を疑った。
感覚的には飛び乗りエントリーで
かなりの損失を発生させていると
思っていた。
が、それはまちがいだった。
信用していた自分自身の感覚は
まちがっていたのだ。
「・・・ということは?」
「飛び乗りエントリーは別に
まちがいじゃなかったってこと!?」
ガーン!
まちがったトレードをやっていると
自分でカン違いしてずーっと胃の痛い
思いをしていたなんて・・・
「もっと早く見直しておけばよかった!」
だはは、と笑った。
「光が見えてきたんじゃないの!?」
「今までのトレードでちょびっとプラス
なんだから、もう少しだけ精度を上げれば
十分に利益をだせるんじゃないの!?」
「きっとあとちょっとでその先に
いけるのかもしれない!」
先に進んでみようという勇気がわいてきた。
精度を上げるには何をすればいいかな?
もっとシビアにチャートをチェック
すればいいかな?
成功したトレードと失敗したトレードには
きっと何か違いがあるはず!
その違いを探してみれば
精度を上げる手がかりになるはず!
飛び乗りエントリーの高値掴みは
まちがいじゃなかったんだから
あきらめずにがんばろうよ!
「いままでの息苦しさはいったい
なんだったんだろう?」
「あぁ、世界が光り輝いて見える!
生きる力が湧いてきた!
わたしってなんてラッキーなんだろう!」
単純な人間って、こんなささいなことで
一瞬でやる気を出せるようにできてるんだな、と思った。
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トレードで稼ぐためにはある二つの
ことに注目しておくとスムーズにいく。
・相場を知る
・自分を知る
この二つだ。
相場を知るには本や教材で学べばいい。
でも「自分を知る」にはどうしたら
いいだろう?
教材には載っていないから自分で
自分を分析していくことになる。
「自分を知る」には「相場を知って」
から手をつけていく方が分かりやすい。
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相場を知る方法
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1:ボラティリティを知る
2:トレンド、レンジを知る
ボラティリティっていうのは
動く値幅のことだ。
「1日で1円動く」
「1日で10円動く」
1円の値幅を取りたいとき
どちらの日を狙いたいだろうか?
1日で10円動く日のほうが
狙いやすいだろう。
より大きく動く日の方がカンタンに
利益を上げられそうだってことだね。
どのくらい動きそうか?っていうのは
ある程度予想できるようになっている。
ボラティリティ(値幅)は
『ボリンジャーバンド』というテクニカルで
ある程度分析できるようになっている。
だからボリンジャーバンドを使う
トレーダーがたくさんいるわけだ。
ボリンジャーバンドの使い方を
頭に叩き込んで「今からボラティリティが
大きくなる状態になる」って時を
見つければトレードしやすいからね。
逆に
「今からはだんだんボラティリティが
小さくなりそうだよ」って時を見つけたら
トレードしない戦略を取れる。
ボラティリティを知る方法は
たくさんある。
ボリンジャーバンドはたくさんある
方法の一つということだ。
使う使わないはトレーダーの自由。
次に2つ目の『トレンドとレンジを知る』だ。
・利大を目指していいか
・高値、安値を追っていいか
っていう判断をしやすくなる。
トレンド中なら押し戻りやブレイクで
利大を目指すことができる。
レンジ中なら高値で売って安値で買い、
反転ポイントで確実に利食うことができる。
『トレンドってどういう動きをするの?
レンジってどういう動きをするの?』
これを詳しく知っておけばいいってこと。
トレンドなのかレンジなのか見極めるには
色々な方法がある。
・ローソク足で表される高値や安値の
切り上がり切り下がりを見て
トレンドの定義、レンジの定義に
あてはまっているかどうかを見る。
・移動平均線の方向を見て判断する
・ADX等のトレンドを表す
テクニカルを見て判断する
・上記を組み合わせて総合的に判断する
トレンドなのか、レンジなのかの
判断をする方法はトレーダーによって
それぞれ違う。
一番良い方法というものはなくて
トレーダーが好きに選べる。
あなたが
「ローソク足と高値安値、トレンドライン
だけでトレンドかレンジかを判断したい」
って思ったらそれを続ければいい。
「ローソク足と高値安値、トレンドライン
それから移動平均線とADXを使って
判断したい」
って思ったらそれを続ければいい。
目安は一つに決めておくほうが
判断しやすいってことだね。
いったんやり方を決めたら20トレードは
同じ方法で続けていくほうがいい。
そうじゃないと目安にならないからね。
相場を知るための2つのポイントは
わかっていただけただろうか。
・ボラティリティを知る
・トレンドとレンジを知る
どうやってボラティリティを計測しているか。
トレンドとはどういう状態か
レンジとはどういう状態か
まずはこのパターンを頭に叩き込んで
相場を分析しやすくしよう。
『自分を知る』については
また別の機会にお伝えしよう。
追伸
前回記事「飛び乗りエントリーの
高値掴みを克服」の続きは
もう少し待っててもらえるとうれしいです。
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