パターン1(非ランダム)
目の前にボタンがあって、ボタンを1回
押したらあめ玉がでてきた。
「お腹がすいた時はこのボタンを
押せばいつでもあめ玉が食べれる」
私はうれしくなった。
その日から、お腹がすいたら
ボタンを1回押してあめ玉を
食べるようになった。
ある日、ボタンを押しても
あめ玉はでてこなかった。
「おかしいなぁ 故障したのかな?」
何度かボタンを押したがあめ玉は
やっぱりでてこなかった。
あきらめてボタンを押すことをやめた。
そのうち、ボタンの存在すら忘れてしまった。
パターン2(ランダム)
目の前にボタンがあって
押したらあめ玉が出てきた。
といっても押せば毎回あめ玉が
でてくるわけではなかった。
5回で出てきたり、時には20回以上
ボタンを押してようやく出たりした。
「あめ玉が出てくるまで押せばいいか」
あめ玉が食べられるなら
何回でも押すぞ、と思った。
その日から、お腹がすいたらあめ玉が
出てくるまで何度もボタンを押して
あめ玉を食べるようになった。
ある日のこと・・・
いくらボタンを押してもなかなか
あめ玉がでてこなかった。
「おかしいなぁ。今日はいつも以上に
ボタンを押さなきゃならないのかな?」
めんどくさいけどあめ玉を食べるためと
思って必死にボタンを連打した。
が、なかなかあめ玉は出てこない。
「はっはーん、これはかなりの回数を
押さなきゃ出てこないんだろうな」
その日から、体力が続く限り限界まで
ボタンを押す作業が始まった。
トレードはパターン2の性質を持っている。
これを知らないままトレードし続けると
自己破滅的習慣が身についてしまう。
「お金にならないトレードを
し続けてしまうっていうこと?」
そう。
でも自分では「きっと儲かるはず」
って思っちゃってるんだよね。
「えー!怖い!じゃあ、これを回避
するにはどうしたらいいの?」
どんなトレードしてるか、客観的に
自分を見ればいい。
「トレード記録をつけるってこと?」
そういうこと。
まずはトレードを4つに分けて評価する。
1、ルール通りで利益
2、ルール通りで損失
3、ルール違反で利益
4、ルール違反で損失
1、ルール通りで利益=最も高く評価する。
次も同じようなトレードができるよう
脳内に強くインプットさせる。
自分で自分をほめたり、
他人からほめてもらってもいい。
2、ルール通りで損失=評価する。
ルール通りな点は評価したいけど
損失だった点は評価したくない。
ほめ過ぎず、反省し過ぎず。
何かミスがなかったか確認しておく。
3、ルール違反で利益=ヤバイ
ルール違反したのにほうび(利益)を
もらっているから再犯する可能性が
非常に高い。
ルール違反を続けると破滅への道一直線。
二度とやらないように工夫する。
4、ルール違反で損失=ヤバイけど大丈夫
ルール違反はしているものの
罰(損失)を受けている。
何を違反したか正しく特定しておく。
ルール違反してしまう前に回避
できる方法があるか考えてみる
「トレードを一つ一つチェックする
ってことが大切なんだね」
そうだね。
「ルール通りにトレードしておけば
トータルで利益が出る(ハズ)
トータルで利益が出ないなら何かが
まちがっているから、その間違いを
見つけるためにトレードを詳しく見る。
正しい行動には正しい褒美を与えて
まちがった行動には罰を与える。
そうすれば本当の正しいトレードが
できるようになって同時にお金も
ドンドン稼げるってことだね!」
スゴイね!そういうことだよ。
「よーし、先週のトレード記録でも
チェックしてみようかな!」
おっ、やる気が出てきたみたいだね。
「えーと、月火水木はお酒を飲んで
トレードしたから全部悪いトレードっと
金曜日は友達と飲みに行ったから
トレードなしっと・・・」
・・・酒断ちから始めたほうがいいかもしれないよ。
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初心者のころFXでトレードするのに使ったのが
トレンドラインと高値安値ラインだ。
最初はみようみまねでテキトーに引いていた。
上昇のトレンドラインを引く時はローソク足の下に
右肩上がりのラインを引く。
下降のトレンドラインを引く時はローソク足の上に
右肩下がりのラインを引く。
この違いがよくわからなくて上昇トレンドなのに
ローソク足の上に右肩上がりのラインを引いて
「これがトレンドラインか!」
と思いながらトレードしたりしていた・・・
ところで、「トレンドラインを使ってトレードをすると
うまくトレードできないんです」とよく聞く。
トレンドラインを使ったトレードが
難しいのには一つ大きな理由がある。
人によってラインの引き方が違う
ただやみくもにトレンドラインを引いても
重要なトレードポイントは見つからない。
正しいトレンドラインは定義に沿って
引く必要があるからだ。
例えば、安値1があって高値2をつけた。
安値1より高い安値3がつけば上昇の
トレンドラインが引ける。
しかしこのラインはまだ暫定ライン。
高値2より高い高値4がついて
安値3より高い安値5がつく。
安値5のライン上で値が止まればようやく
トレンドラインが機能していると判断できる。
ここまできてようやくこのトレンドラインを
使ってトレードすることができる。
(図省略なので流し読みでどうぞ)
が、きっちりこういった使い方で
トレンドラインを使う人の方が
もしかすると少ないかもしれない。
色々な人が独自のやり方で
トレンドラインを使う。
チャートによって引き方が変わってくる。
反応するポイントがズレてくる。
だから「トレンドラインでトレードするのは
むずかしいぃぃ」って感じる。
ヒゲは無視してラインを引くのか?
キッチリ引くのか?も人それぞれ
「ラインを割り込んだからそれっ売りだ!」
と思っても売った瞬間に戻してくる。
「おかしいな、このトレンドラインは
機能していないのかな?」
って思ってしまう。
皆がどういう風にラインを使っているのかな?
見ているのかな?ってとこまで考えてみると
トレンドラインもトレードの強い味方になってくれる。
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あなたがFX初心者ならいつも
注意しておいてほしいことがある。
初心者を脱出して中級者になっても
常に考えておきたいことだ。
この考えがスッポリ抜けていたら
血を吐く思いで努力したとしても
報われないからしっかり聞いて欲しい。
この考えは、いわばトレーダーの核と
なるものだ。
『利益を出そうと思ってはいけない』
私がトレード初心者だったころ
利益を出すことに意識を置いていた。
当然と言えば当然だろう。
稼げなければトレードしている意味がない。
「利益が出た!スグ決済すれば1万円の儲け」
こんな状態になったらどうしても
決済せずにはいられなかった。
「1万円の含み損になっている。
ちょこっとだけガマンしてみよう。
5000円の損になったら損切しよう・・・」
前もって決めていた損切位置にちょっと手を加え
損失を最小限に抑えようとしていた。
で、このやり方でもほんのちょっぴり
トータル利益を出すことができていた。
1週間とか、長くて1か月とかは
プラスを出すことができるわけだ。
なのに、なぜか長くは続かない。
次の週はマイナスとか
次の月は先月のプラスを吐き出した挙句
さらにマイナスとか。
「勝てそうなんだけどなぁ」と歯がゆい。
突然、その日はやってきた。
悪魔が私に恐ろしい事実を突きつける日が。
「あなたのやっていることは永遠に
負け続ける訓練です」
まさか!と思った。
利益を出せることもあるし、
私のやってることはまちがってないハズ!
でも『勝てる行動』のマニュアルに
沿ってないと知ってしまったのだ。
『トレードで利益を上げる人は
ルールを確実に100%と
言っていいほど守ってます』
私のトレードは、ルールを守ることとは
かけ離れたトレードだった。
その日の気分しだい。
なんとなくトレードする。
「ま、ま、まさか、自分が負け続けるための
トレードを続けていたなんて・・・」
床に両手をつき、がっくりと頭を垂れる。
私の貴重な時間を返してくれ!
(うら若き乙女の時代は短いのよ!)
ぐぬぬぬぬ、とつぶやいた。
ショックだったが、知ってしまったならしょうがない。
あきらめて、やり方を変えるまでだ。
さて、どうしようかと考えた挙句
良い方法を思いついた。
『利益を出そうと思わずにトレードする』
今までは何とか利益にしようと思って
その都度その都度やり方をこねくりまわして
ルール違反をしてきた。
だからその逆をやればイイジャン!
という結論にたどり着いたわけだ。
お金が欲しいからトレードしてるのに
お金を欲しがらないっていうのは
なかなかつらいわけだが
やるしかなかった。
「今週一週間は捨てる!」
「今月一か月は捨てる!」
「それが終わったら思いっきり
利益を意識してトレードしてやる!!!」
みたいな感じでなんとかがんばって
利益を意識せずトレードを続ける。
すると驚愕の体験をした!!!
ルール通りにトレードしたほうが
利益が出るではないか!
「まさかこんなとこでエントリーはないよね」
と思いながらルール通りにエントリーする
「まさかこんなとこで利益確定はしないよね」
と思いながらルール通りに利益確定する
「えー こんなとこで損切かぁ イヤだなぁ」
と思いながらルール通りに損切する
その結果、なぜかトータル利益
しかも今までより大きな利益が
手に入るではないか!
「トレードで利益を上げる方法って
私が思ってたのと違った・・・」
この日以来、この言葉が我が家の家訓となった。
『利益を出そうと思わずトレードする!』
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「頭では理解しているのに、
実行できないのはなぜ!?」
寝る前に、布団の中でもんもんと
悩むことがあった。
「トレード技術さえ頭に叩き込めば
利益が出せるようになる」
そう信じていたのだ。
トレード技術は理解できたのに、
いざトレードしてみるとなぜか
なかなかうまくできない・・・
歯がゆい毎日を過ごす自分が
とても情けなく思えた。
「私は自分が思っている以上にバカ
なんだろうな。他の人はうまくやれて
私だけがうまくやれない。」
「家族や友人は私のことを陰で
バカな奴だと思っているんだろう」
そんなことすら考えてしまう日々。
誰にも相談できず、苦しんだ。
寝る時はいつも布団の中で
くやし涙を流していた。
「トレードして利益を上げる」
これだけ必死に頑張ってるのにこんなカンタンな
ことができないなんて、どれだけできの悪い
人間なんだ?と思っていた。
しかし、私は間違っていた。
「トレードはひっくり返るくらい難しいもの」
それが分かっていないだけだった。
「株を保有していただけで一億円儲かった」
「FX歴一か月の主婦が100万円を
1,000万円にした」
そんな情報を見たり聞いたりするから、
「トレードはカンタンに儲かるもの」
と刷り込まれていたのだ。
お金を入れて欲しいだけのトレード業者や
銀行に、まちがった知識を植え付けられて
いただけだったのだ。
確かに、よくよく考えてみればカンタンに
儲かるなんておかしな話だ。
そんなにカンタンなら、トレード業者や
銀行が自分たちだけでやればいい。
私たちに「トレードしろ、投資しろ」というのは
最終的に利益を上げられる、あるいは上げ続ける
のがとても難しいことだと知っているからだ。
リスクだけを私たちに背負わせ、おいしい
手数料を確実に自分たちのものにする。
とてもいい商売だ。
私やあなたはその現実をしっかり知って
いなければならない。
「リスクを知った上で」トレードと
真剣に向き合うことが大切だ。
トレードをするためにどんな情報が必要なのか
どのくらいの技術を身に付ければいいのか
何をやればいいのかがハッキリと見えてくる。
で、「頭で考えてわかっているのに行動できない」
への答えも自然と出てくる。
例えば、プロ野球の試合を見ていたとしよう。
「それはどうみてもストライクじゃなくてボールだろ!
なぜ手を出す?見逃せばいいのに」
「フライを落とすなよ!ちゃんと見てればとれるだろ?」
試合を見ている人たちが言う。
こんな野次を聞くと私はこう思うことがある
(じゃぁ、お前が実際に試合してみろよ!)
野次を言う人でプロ並みに野球の試合が
できる人は少ないだろう。
プロ並みに野球の試合ができるのは、
プロになるために野球を必死に練習して
競争に勝ち、自分に勝ってきた人だけだ。
「そんなの、当然だよね!」とあなたも思うだろう。
当然だよね、と思うことが、
「頭で考えてわかっているのに行動できない」
ことへの答えだ。
「頭で考えてわかっていることが
行動できるようになる」
野球を必死に練習し、競争に勝ち
自分に勝ってプロ野球選手になれた
人たちのように、
トレーダーも同じなんだなと気づいてから
「布団の中で悩む」なんてムダな時間を捨てて
今、やるべきことってなんだろう?と考える
ようになった。
それからは、何か問題が発生しても
「じゃぁどうしたらいいんだろう?」って
思えるようになって、悩むヒマすら
なくなっていった。
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