右も左も分からずトレードを始めた頃
ビューンビューンと価格が激しく動く
場面に遭遇してこわいなぁと感じた。
「一円以上もイッキに動く時があるのかぁ
それならずーっと画面を見とかないと
危ないんじゃないかな?」
ポジションを持った瞬間から画面を凝視。
ポジションが気になって気になって
離れられなかった。
不利な状況になったら速攻でポジションを
決済すべく常にマウスの上に指をスタンバイ。
「それっ 大きく逆動いたぞ!あぶなーいっ!」
含み損を決済させる。つまり、損切。
しかし、一瞬にして大きく動くから
損切の幅が大きくなってしまう。
「私の反射神経が遅いのかな?」
そう悩むこともあった。
しばらくして『指値』『逆指値』というものが
あることを知った。
カンタンに言うと『注文の予約システム』だ。
このシステムを使えば画面から離れていても
決めた価格に到達した瞬間に自動で注文してくれる。
「予約システムを使えば、ずーっと画面に
張り付かなくても済むね。」
ポジションを持った後はやることがなかったから
待ってる間に部屋の掃除をしたり、本を読んだり・・・
と言いたいところだが、この便利な予約システムを
使ってもやっぱり「今いくら勝ってる?いくら負けてる?」
って気になって気になって仕方なかった。
結局画面に張り付くスタイルは変わらなかったとさ!
「デイトレは何分足を見たらいいの?」
トレードを始めたばかりならどの足を
使えばいいかとても悩む。
私は30分足、4時間足、日足を
いっぺんに見ている。
その方が流れを見分けやすいからだ。
で、どの足を選んだらいいの?ってことだが
あなたが狙う利幅で決められる。
「50pips以上を狙いたい!
見る足は1分足!」
っていうのはやりにくいだろう。
チャートを見るたび価格がビューン!
ビューン!と上下に動いているわけだから
「えっえっえっ!?どうしよどうしよ
損切はここかな?利益確定はここかな?
あわわわわ、早くなんとかしなくっちゃ」
ってなりそうだよね。
50pipsみたいに大きな利幅を狙うなら
落ち着いて見れる30分足や1時間足を
メインにするとトレードしやすい。
「私は数pipsを細かく確実に狙いたいんですけど!」
その場合は1時間足を見ていても動いて
いるかどうかすらわからないことがある。
「全然動いていないと思ってたら
いつの間にか含み損が数十pips!」
なんてことにならないように小さな足
例えば1分足や5分足を見るほうがいい。
スキャルピングなら1分足~5分足
デイトレードなら15分足~1時間足
スイングなら1時間足以上
という感じになるだろう。
色々試してみるとどの時間足がしっくりくるか
わかるようになる。
FXやっててここがムズカシイんだよなぁと
感じるものはたくさんある。
いつトレードするか?もその一つ。
トレードサインが出て得意なパターンが出て
勝ちやすい状況の時っていうのは当然
トレードするわけだが・・・
連勝したとき、連敗した時
こういう場合にどうするか?
「連勝してるなら稼ぎどきだから
続けてトレードすればいいじゃん」
「連敗してるなら資金が減り続けるから
やめればいいじゃん」
と考えてしまいがちなんだけど
これが正解ともいえないわけだ。
ただ今10連勝中。ヤッホー(n‘∀‘)ノ
「こんなに勝ててるんだから一気に
枚数上げて勝負してみるか・・・?」
悪魔のささやきが頭の中を走り回る。
ガマンできず普段の何倍もの
お金を賭ける勝負に出る。
「やったぁぁぁ!勝負に勝ったぁぁぁ!」
見たこともない金額が手に入り
鼻息フンッフンッッ
成功したからOK?
次に同じような状況に遭遇すれば
また同じように大金を賭けるだろう。
その時もまた運よく勝てるだろうか?
その次の結果は?さらにまたその次は?
あるいは失敗したときは逆に大金を失う。
大金を失ったからといって一度でやめるだろうか?
負けてしまった時の方が勝った時よりも
高い確率で次に大金を賭けてしまうだろう。
思わぬ落とし穴が待ち構えているのが
連勝中というわけだ。
連敗中はどんな悪魔がいるだろう?
「ほらほら、連敗してるからお金が
ドンドン減り続けているよ。
トレード中止したほうがいいんじゃ?」
お金が減り続けていくことだけに
意識がいってしまいトレードを中止する。
中止した途端に一本調子の相場が始まる。
「あーあ あのまま計画通りトレードしてれば
今頃は損失を取り返してさらに利益に
なっていたのに・・・」
利益を手に入れる機会をみずから
放り投げてしまう場合もあるわけだ。
連勝していても一気に賭けようと思っちゃいけないし
連敗していてもトレードをやめようと思ってはいけない
最初はこういう話を聞いても???だったが
トレード技術が自分の体の一部になってから
ようやく理解できるようになった。