『気持ちいいと感じるポイントで
損切していたから失敗した』
塩漬け、損切貧乏を経験した後に
私がたどり着いた結論だった。
『身勝手なトレードがあなたを貧乏にします』
自分が身勝手なトレードをしているとは
一ミリだって考えたことはなかったけど
トレードするほど負け続けてしまう。
最終的に、私は自分の考えを
否定するしかなかった。
「私は身勝手だったのだろう」と
考えざるを得なくなっていた。
「じゃぁ、一体どこで損切をするのが
正しい損切なんだろう・・・?」
『お金を稼ぎたいとかトレードでいつも
勝っていたいという考えを捨てましょう』
今まではあまり耳を貸さなかったが
しぶしぶながら、なるべく素直にこの
アドバイスに従ってみようと思った。
「えーと、このポイントで買いエントリーするとして
損切はどのポイントになるかな?」
冷静な頭でよーく考えてみる。
「買う理由は今は上昇トレンド中だから。
損切する理由は、上昇トレンドが否定
された時になるのかな・・・?」
「ということは、○分足の上昇トレンドラインを
下抜けしてしまったら、トレンド終了と見て
そこを損切ポイントにしよう。」
冷静な頭でよく考えたトレード計画だったが
このトレードは残念ながら損切に終わってしまった。
「あーあ、うまくいかないなぁ。本当に
このやり方が正しいのかな・・・」
あきらめ半分の惰性で続けている
トレードのようだった。
『10~20回のトレードをして
総合的に判断しましょう』
「こんなトレード、10回も20回も続けられるかな・・・
でも、もう他に方法も思いつかないし。。」
それから数回の損切が続いた後
ようやく利益の出るトレードができた。
「あっ、珍しく利益のトレードになった!
ワーイ(^^)」
久しぶりのプラストレードでうれしくなった私は
そのトレード記録をずっと眺めていた。
「『儲けたい』とか『どうしても勝ちたい』って
考えていたトレードをしていたら、このトレード
は小さな損切か小さな利益で終了させているな」
「今回は、ちょっとした押しをガマンしても
損切にはかからなかった。」
「決めた損切ポイントまで落ちてくるまでは
決済しないでおこうって持っていたら
逆にドンドン利益がふくらんでいってる。」
このトレード中はずっと、今にも損切に
かかるんじゃないかとビクビクしていたのに。
自分の考えとは全く逆の『利益を出す
トレード結果』を手にできたことにおどろいた。
損切になるのを怖がったり、
利益になるのを期待するのは
あまり意味がないのかな、と思った。
感情と、実際の行動を切り離す
この感覚に初めて触れた瞬間だった。