FXトレード初心者が最初に必要なもの

「なるほど、今は価格がドンドン

 上がり続けている上昇トレンドか。

 ならば、買いで入った方が良さそうだな」

 

FXトレード初心者でもチャートは一生懸命

見ているし、ニュースだってチェックしてる。

 

エントリーポイントは、本で調べた

「トレードするための法則」を

きっちり守っている。

 

自分なりのタイミングを計って「ココだ!」と

エントリーポイントを決めている。

 

だけど・・・いつのまにか勘に頼った

トレードをしていることがよくあった。

 

たぶん、明確なトレードルールがないからだろう。

 

「でもさ、12連勝したことだってあるんだよ!」

 

トレードは二つに一つだ。

『売りか買いか』

 

運が良ければ連勝の経験も珍しくはない。

 

だが残念なことにビギナーズラックが

永遠に続くことはないだろう。

 

「おかしいな、先週は連勝してすごく儲かったのに

 今週はなかなか勝てない。」

 

「あれ?先週は何を守っていたっけ?

 同じようにしているつもりだけど

 何かが違う・・・」

 

「だめだ、トレードすればするほど

 負けてばかりで、どうしたらいいのか

 さっぱりわからなくなった・・・」

 

こんな私に必要だったのは、

明確なトレードルール

 

いつでも同じ目線でチャートを見る

何らかの明確な基準を持つ必要があった。

 

例えば、チャートにテクニカル指標を

表示させて、数値や形をみて分析

できるようにすることだ。

 

もし、あなたがトレードで迷うことがあれば

自分のトレードルールが明確かどうか?を

チェックしてみるといい。

 

次回のお話

トレードルールってどんなもの?

 

3か月間かけて得た利益が一瞬で・・・

とある3か月間、ドル/円相場はずっと

上昇トレンドだった。

 

私は得意な『押し目買い戦法』

3か月間、ドル/円を買い続けた。

 

※押し目買いとは上昇トレンドにある相場が

 少し下がった時点で買いを入れるやり方。

 

「やっと私も継続的に利益を上げられる

 ようになったな。ようやく勝ち続けられる

 トレーダーになれた!」

 

日々のトレードに満足し、着実に増えていく

口座資金を見ながらほくそえむ。

 

「この三か月間はかなり儲かっているし

 トレードはすこぶる調子いい。

 来月は賭ける金額を上げていこう」

 

自分のトレードにかなり自信を持った私は

賭ける金額を倍に増やすことに決めた。

 

「今月から賭け額が増えるぞ。

 気合をいれて慎重にトレードしよう。」

 

相場を入念にチェックし、トレード計画を練る。

 

「よし。今日も押し目買いで入れそうだ。

 さっそくエントリーしよう。ポ、ポチーッ」

 

賭け額が増えたことで緊張したのか

クリックする指が少し震えた気がした。

 

「さぁ、どんどん上昇してくれ!」

 

その日の相場は穏やかだった。

数時間たっても目立った値動きは

起きなかった。

 

「うーん、今日はあまり動かないかな。

 そろそろトレードを終了しよう」

 

ほとんど利益の出ていないトレードだったが

ルール通り終了させた。

 

そして次の日、ふたたび押し目買いの

チャンスが訪れた。

 

「さぁ、今日こそは稼がせてくれよ。

 ポチッとな」

 

だが、期待とは裏腹に相場は少し上昇した後

何度も繰り返し下げていった。

 

「あらら、損切か・・・仕方ない

 明日に期待しよう」

 

そして三日目、かなり信頼度の高い

押し目買いのチャンスが出現した。

 

「これは高確率で利益の出る形だ。

 こんなチャンスに巡り合えるなんて

 私はなんてラッキーなんだ!」

 

ウキウキしながらトレードを始める。

 

が、またしても相場は下がり続け

私の押し目買い戦略は失敗した。

 

「あ、あれ?おかしいな・・・

 このパターンは押し目買いのはず

 なんだけどな」

 

必死で冷静さを取り戻し、トレード計画を

練り直そうと試みたりもした。

 

が、結局その月は何をやっても

ことごとく失敗続きだった。

 

「おかしいなぁ、何かがかみ合っていない・・・」

 

3か月間続いた上げ相場の「押し目買い」で

私は大きな利益を得たが、最終的にたった

1か月の下げ相場で、3ヶ月間で得た利益の

ほとんどを失ってしまった。

 

「ぐぐぐ、何ということだ。

 こんなひどい仕打ちがあっていいものか」

 

がっくりと首をうなだれ、両手を床につけた・・・

 

そうして私は

 

賭ける金額を上げるときは小さく、慎重にやる

 

調子が悪い時は賭ける金額を減らすか

トレードを中止する

 

この二つを心に刻んだ。

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損切できるようになるには(損切のお話最終話)

100万近い塩漬けポジションを

断腸の思いで損切してようやく

私は塩漬けトレードをやらなくなった。

 

※塩漬けトレードとは含み損の

 ポジションを無計画に放置すること

 

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話

第6話

 

損切貧乏を経験してからようやく

損切ポイントの正しい決め方のことを

考えるようになった。

 

※損切貧乏とは小さな損を大量発生させて

 資金がすり減ること。

 

私が塩漬けトレードや損切貧乏をやらなくなった

最大の理由はそれらがまちがったやり方だと

気づいたからだ。

 

もし、私が100万円近い塩漬けポジションの

損切をしてもそれがまちがいだと思わなかったら

今もなお同じ間違いを繰り返しているだろう。

 

資金がドンドンすり減っていく損切貧乏の

真っ最中でもそれが間違った行動だと

気づかなかったら今でもやり続けているはずだ。

 

塩漬けせず、正しいポイントで損切するために

最も重要なのはどういう行動が最終的に

損につながってしまう行動か?

じっくり観察すればいいってこと。

 

特別にむずかしい考えは必要ないから

安心してほしい。

 

自分が何をやっているのか冷静に見る。

 

もしまちがっていたら素直にそれを受け入れ

「修正しよう」と考えればいいだけだ。

 

10回~20回トレードしてみて

トータルで損失が発生していれば

どこか間違っている可能性が非常に高い。

 

そのサインを無視して「いや、自分がまちがっている

はずがない」と意固地になればなるほど自分の

首を絞めることになるから気を付ける。

 

「一体、自分の判断のどこを修正すれば

 いいのだろう?」と素直に考え、頭を

柔らかくしてみる。

 

そうすれば必ず解決の糸口をつかめる。

 

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FXで失敗続きだった理由は・・・(損切のお話第6話)

『気持ちいいと感じるポイントで

 損切していたから失敗した』

 

塩漬け、損切貧乏を経験した後に

私がたどり着いた結論だった。

 

第1話

第2話

第3話

第4話

第5話

 

『身勝手なトレードがあなたを貧乏にします』

 

自分が身勝手なトレードをしているとは

一ミリだって考えたことはなかったけど

トレードするほど負け続けてしまう。

 

最終的に、私は自分の考えを

否定するしかなかった。

 

「私は身勝手だったのだろう」と

考えざるを得なくなっていた。

 

「じゃぁ、一体どこで損切をするのが

 正しい損切なんだろう・・・?」

 

『お金を稼ぎたいとかトレードでいつも

 勝っていたいという考えを捨てましょう』

 

今まではあまり耳を貸さなかったが

しぶしぶながら、なるべく素直にこの

アドバイスに従ってみようと思った。

 

「えーと、このポイントで買いエントリーするとして

 損切はどのポイントになるかな?」

 

冷静な頭でよーく考えてみる。

 

「買う理由は今は上昇トレンド中だから。

 損切する理由は、上昇トレンドが否定

 された時になるのかな・・・?」

 

「ということは、○分足の上昇トレンドラインを

 下抜けしてしまったら、トレンド終了と見て

 そこを損切ポイントにしよう。」

 

冷静な頭でよく考えたトレード計画だったが

このトレードは残念ながら損切に終わってしまった。

 

「あーあ、うまくいかないなぁ。本当に

 このやり方が正しいのかな・・・」

 

あきらめ半分の惰性で続けている

トレードのようだった。

 

『10~20回のトレードをして

 総合的に判断しましょう』

 

「こんなトレード、10回も20回も続けられるかな・・・

 でも、もう他に方法も思いつかないし。。」

 

それから数回の損切が続いた後

ようやく利益の出るトレードができた。

 

「あっ、珍しく利益のトレードになった!

 ワーイ(^^)」

 

久しぶりのプラストレードでうれしくなった私は

そのトレード記録をずっと眺めていた。

 

「『儲けたい』とか『どうしても勝ちたい』って

 考えていたトレードをしていたら、このトレード

 は小さな損切か小さな利益で終了させているな」

 

「今回は、ちょっとした押しをガマンしても

 損切にはかからなかった。」

 

「決めた損切ポイントまで落ちてくるまでは

 決済しないでおこうって持っていたら

 逆にドンドン利益がふくらんでいってる。」

 

このトレード中はずっと、今にも損切に

かかるんじゃないかとビクビクしていたのに。

 

自分の考えとは全く逆の『利益を出す

トレード結果』を手にできたことにおどろいた。

 

損切になるのを怖がったり、

利益になるのを期待するのは

あまり意味がないのかな、と思った。

 

感情と、実際の行動を切り離す

この感覚に初めて触れた瞬間だった。

 

次回に続く・・・

 

FXで成功する糸口をつかみそうになったのに・・・(損切のお話第5話)

塩漬けして損切の大切さを知ったが

次は極端に小さな損切の大量生産で

地獄を味わってしまった。

 

どうにもこうにも行き詰まったが

自己中心的なトレードが自分の首を

絞めていたことにようやく気づくことが

できた。

 

 

第1話

第2話

第3話

第4話

 

 

「うーん、トレードって私が思ってたのと

 なんか違うのかなぁ」

 

超一流のテクニックを知って身に付ければ

その瞬間からガンガン稼ぐことができるだろう

と思っていた。

 

誰も知らない、秘密のやり方さえコッソリ

見つければ、スグにお金持ちになれると

信じていた。

 

「明確なサインさえ教えてくれれば私だって

 スグに億万長者になれるのに!!!」

 

そう信じて疑わなかった自分の中の

常識にギモンを感じ始めた。

 

『あなたが気づくべきことはあなた自身が

 損失を生み出す行為を作り上げている

 ということ』

 

なにかの本にそう書いてあったのを思い出した。

 

「ほんとうにそうなのかな・・・

 トレードのやり方(手法)じゃなくって

 私自身が勝つジャマをしているのかな?」

 

『手法ではなく、自分自身を変えなさい』

 

「でも・・・そんなこと言ったって

 自分を変えるなんてムリ!」

 

「そんなめんどくさいことをせずに

 カンタンに勝てる方法は本当は

 あるんじゃないの?」

 

なぜ自分自身を変えなきゃならないのか?

私は不満だった。

 

他の人はそんなことをしているようには見えないし、

もっとラクに稼いでいるように見える。

 

私だってラクに稼いでウハウハな人生を過ごしたい!!!

 

せっかく成功するための糸口をつかめそうな

考えにたどり着きそうだったのに

あっさりとそのチャンスを見逃した私。

 

再び同じ間違いを犯しながら

損失しか生み出さないトレードを

続けるのであった・・・

 

あーっ、おしかったね!私!

 

第6話に続く・・・

身勝手なトレードをした結果・・・(損切のお話第4話)

含み損が大きくなっても決済せず

塩漬けして資金の大半をふっとばし

部屋のすみでヒザをかかえて涙を流した。

 

損切のお話第1話はコチラ

損切のお話第2話はコチラ

損切のお話第3話はコチラ

 

この恐怖の経験から「早めの損切が大切だね!」

と学習したものの「早すぎる損切」で

またもや資金がドンドン失われていった。

 

ぬおおおお、損切を粘ってもダメ!

損切しまくってもダメ!

 

いったいどうすりゃいいんだ!???

 

両手を天に伸ばし叫んだ

「神様、お願い!どうにかして勝たせて!!」

 

強い願いが神様に届けば、幸せが

降ってくるんじゃないか!?真剣に考えた。

 

しかし、いくらたっても神様は助けてくれない。

 

それどころかトレードすればするほど

損失はドンドン膨れ上がっていった。

 

そしていつもの思考が頭の中をかけめぐる。

 

もう、これ以上やりようがないんだよ!!!

 

私はトレードから離れて、しばらく

頭を冷やすことにした。

 

「なんでうまくいかないのかなぁ。

 損切の正解がまったくわからないよ」

 

このころの私はこう思っていた

 

明確な損切ポイントが存在するハズ。

 

たとえばエントリー後に価格が

逆行したから損切をする。

 

私が損切するとスグに価格が反転し

利益になったであろう方向にドンドン

動いていく。

 

こんな損切は失敗でムダな

損切だと考えていた。

 

「私が損切りしてもスグ反転せずに

 大きな損失だけをピンポイントで

 避けられるような損切」を目指して

いたんだよね

 

『私に都合がいい損切』だけを

やりたがっていたんだ。

 

「チャートの動きがどうのこうの」ではなく

「私が気持ちいいかどうか」を基準に

考えていたんだよね・・・

 

めちゃめちゃ自己中!

だから利益を出せなかったんだ!

 

トレードを離れ、冷静な頭で気づいた、

トレードをやる上でとっても大切なことだった。

 

「今まであんまり気にしたことなかったけど

 私ってけっこう自分勝手な人間だったの

 かな・・・」

 

「それがトレードにも反映されているの

 だとしたら・・・?」

 

今までの人生を振りかえってみた。

身勝手な行動をいっぱいしてきたかも

しれないと思ってちょっぴり哀しくなった。

 

第5話につづく・・・

 

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