『気持ちいいと感じるポイントで
損切していたから失敗した』
塩漬け、損切貧乏を経験した後に
私がたどり着いた結論だった。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
『身勝手なトレードがあなたを貧乏にします』
自分が身勝手なトレードをしているとは
一ミリだって考えたことはなかったけど
トレードするほど負け続けてしまう。
最終的に、私は自分の考えを
否定するしかなかった。
「私は身勝手だったのだろう」と
考えざるを得なくなっていた。
「じゃぁ、一体どこで損切をするのが
正しい損切なんだろう・・・?」
『お金を稼ぎたいとかトレードでいつも
勝っていたいという考えを捨てましょう』
今まではあまり耳を貸さなかったが
しぶしぶながら、なるべく素直にこの
アドバイスに従ってみようと思った。
「えーと、このポイントで買いエントリーするとして
損切はどのポイントになるかな?」
冷静な頭でよーく考えてみる。
「買う理由は今は上昇トレンド中だから。
損切する理由は、上昇トレンドが否定
された時になるのかな・・・?」
「ということは、○分足の上昇トレンドラインを
下抜けしてしまったら、トレンド終了と見て
そこを損切ポイントにしよう。」
冷静な頭でよく考えたトレード計画だったが
このトレードは残念ながら損切に終わってしまった。
「あーあ、うまくいかないなぁ。本当に
このやり方が正しいのかな・・・」
あきらめ半分の惰性で続けている
トレードのようだった。
『10~20回のトレードをして
総合的に判断しましょう』
「こんなトレード、10回も20回も続けられるかな・・・
でも、もう他に方法も思いつかないし。。」
それから数回の損切が続いた後
ようやく利益の出るトレードができた。
「あっ、珍しく利益のトレードになった!
ワーイ(^^)」
久しぶりのプラストレードでうれしくなった私は
そのトレード記録をずっと眺めていた。
「『儲けたい』とか『どうしても勝ちたい』って
考えていたトレードをしていたら、このトレード
は小さな損切か小さな利益で終了させているな」
「今回は、ちょっとした押しをガマンしても
損切にはかからなかった。」
「決めた損切ポイントまで落ちてくるまでは
決済しないでおこうって持っていたら
逆にドンドン利益がふくらんでいってる。」
このトレード中はずっと、今にも損切に
かかるんじゃないかとビクビクしていたのに。
自分の考えとは全く逆の『利益を出す
トレード結果』を手にできたことにおどろいた。
損切になるのを怖がったり、
利益になるのを期待するのは
あまり意味がないのかな、と思った。
感情と、実際の行動を切り離す
この感覚に初めて触れた瞬間だった。
次回に続く・・・
塩漬けして損切の大切さを知ったが
次は極端に小さな損切の大量生産で
地獄を味わってしまった。
どうにもこうにも行き詰まったが
自己中心的なトレードが自分の首を
絞めていたことにようやく気づくことが
できた。
第1話
第2話
第3話
第4話
「うーん、トレードって私が思ってたのと
なんか違うのかなぁ」
超一流のテクニックを知って身に付ければ
その瞬間からガンガン稼ぐことができるだろう
と思っていた。
誰も知らない、秘密のやり方さえコッソリ
見つければ、スグにお金持ちになれると
信じていた。
「明確なサインさえ教えてくれれば私だって
スグに億万長者になれるのに!!!」
そう信じて疑わなかった自分の中の
常識にギモンを感じ始めた。
『あなたが気づくべきことはあなた自身が
損失を生み出す行為を作り上げている
ということ』
なにかの本にそう書いてあったのを思い出した。
「ほんとうにそうなのかな・・・
トレードのやり方(手法)じゃなくって
私自身が勝つジャマをしているのかな?」
『手法ではなく、自分自身を変えなさい』
「でも・・・そんなこと言ったって
自分を変えるなんてムリ!」
「そんなめんどくさいことをせずに
カンタンに勝てる方法は本当は
あるんじゃないの?」
なぜ自分自身を変えなきゃならないのか?
私は不満だった。
他の人はそんなことをしているようには見えないし、
もっとラクに稼いでいるように見える。
私だってラクに稼いでウハウハな人生を過ごしたい!!!
せっかく成功するための糸口をつかめそうな
考えにたどり着きそうだったのに
あっさりとそのチャンスを見逃した私。
再び同じ間違いを犯しながら
損失しか生み出さないトレードを
続けるのであった・・・
あーっ、おしかったね!私!
第6話に続く・・・