アルファベットの「M」の字のような形の値動きをダブルトップと言う。
「A」で反転し、「B」で再反転。
「A」とほぼ水平ラインの「C」で反転し、「B」の水平ラインであるネックラインを割った時、
ダブルトップが形成されたことになる。
(A-B)の値幅分、Bから下がると言われ目標値が算出出来る。(D付近まで)
よく見ることのあるテクニカル分析の一つであると思う。
説明を聞くとふんふん、なるほど~これは簡単そうだな。と思うかもしれないが、
実際に刻々と動くチャートを目の前にして
簡単そうだと思えるだろうか。
Bのポイントでのヒゲの解釈をどうするのか、
ローソク足の実体を割り込んだ時点で抜けたとするのか、
ヒゲまできっちり確認するのか。
ネックラインとされる赤丸で囲んだ付近の
実際の値動きも単純ではない。
確実性を求めてBのヒゲを割りこんでからエントリーしたとしても
そのすぐ後にネックラインを上抜けたかのような動きをしている。
あるいはBのヒゲを気にせず実態を下抜けた時点で
早めにエントリーしたとしても
何度も買いが入っており、
下値が硬そうに見える動きをしている。
こういった動きを目の前でされて、
自分のお金がマイナス表示になることにきちんと耐えられるだろうか?
マイナスになってからさらにマイナス、
決めておいた損切りの地点まできっちり保有しておけるだろうか?
一度プラス表示になったとしても少しのブレでその利益が少なくなったり、
あるいはマイナス表示になってしまうことに冷静でいられるだろうか?
途中で決済してしまいたくなる欲求に耐えられるだろうか?
相場がなぜ難しいと言われているのか、
原因は気持ちの持ち方、自分の心理にある。