勝てそうなのに勝てない・・・何があなたをそうさせているのだろう
勉強を一生懸命やって知識は十分にある
テクニカル分析も正しくできる
優位性のある手法だということも検証で十分分かっている
なのに 勝てない・・・
なぜ?
情報が足りないから?
知識が足りないから?
そうではない。 それは
あなたに行動する力がないから
残念ながらあなたがこれを認識していなければ
いつまでたっても今のあなたから成長することはできない。
これに気づき、克服するにはどうすればよいのか。
『行動する』ということ。ただ行動すればよい。
しかし、これを素直に実行できる人は少ない。
「今エントリーすべきポイントなのに、恐くて入れない」
「今損切りすべきポイントなのに、なぜか決済できない」
トレードを練習していれば少しづつ慣れていくことで
こういった悩みを克服していくこともできる。
しかし、トレードの練習以外でも
この悩みを克服するためにできることがある。
それは日々の生活で行動していくこと。
普段の行動とは違う、何か別のことをやってみる。
寝る前に10分間正座をして一日を振り返る、とか
今週の予定や目標を紙に書き出す とか
ちょっとしたことでいい。
長く続けようと思わずに、とにかく一度でもやってみることが重要。
その積み重ねが今後につながる。
あなたは何をしようと思っただろうか。少し考えて、何でもいいので是非コメントして欲しい。
それも一つの『行動』である。
あなたは相場の状態を的確に判断することができているだろうか?
相場には三つの状態がある。
・上昇のトレンド
・下降のトレンド
・トレンドがない
トレンドがない場合は
「こう着状態」
「レンジ・ボックス」
と呼ばれる状態に分けられる
では、収益を大きく上げられる状態は
どれなのかわかるだろうか?
そう、トレンドが出ている状態
つまり上昇トレンド・下降トレンドだ。
ではレンジ・ボックスでは
収益を上げることはできないのだろうか?
あなたも分かっているとおり、
もちろん レンジ・ボックスでも
十分収益化することはできる。
しかし、このトレンドが出ている状態と
レンジ・ボックスの状態
同じ手法で収益化することは可能だろうか?
一つの指標だけ、例えば
ストキャスティクスだけを使ってトレードする
MACDだけを使ってトレードする
あなたはそんな単純なトレードをしていないだろうか?
相場に合った手法を使わなければ
収益化することは難しい。
このことは常に頭に入れておかなければならない。
単純にトレードすることは大事であるが
相場はそんなに単純なものではない、
ということも意識しておく必要がある。
また、あなたはテクニカル分析を
きちんと習得しているだろうか。
テクニカル分析さえしっかりできていれば勝てる!
というものではないが
自分のテクニカル分析に自信がない、
というようであれば問題である。
テクニカル分析が重要だという理由については
・なぜそこでエントリーしても良いのか
・なぜそこでポジションをホールドしておいても良いのか
・なぜそこで損切りをする必要があるのか
・なぜそこで決済する必要があるのか など
こういった一つ一つの行動をする上での
重要な手がかりとなるからである。
トレードを行う時には、あなたの判断力が大きく影響する。
その判断の基礎となるのがテクニカル分析なのである。
間違った手法でトレードしていても
収益を上げ続けることは難しいということを
一つの知識として覚えておいた方が良い。
この世の中は矛盾に満ち溢れている。
そしてあなたが挑戦しているFXは
そのあらゆる矛盾が詰め込まれた世界である。
A「FXでトレードして勝つためには利益を伸ばせ!」
B「利益を伸ばそうとするから勝てないのです。利益は確実に取るようにしましょう」
両者の言い分はどちらも正解である。
しかし、正解だからといって
両方のやり方を取り入れてトレードしても
まったく機能しない。
トレードにあいまいさを取り入れてはならない。
利益を伸ばす手法ならば何が何でも伸ばす!
何度損切りになったとしても伸ばすことをやめない!
目標に届いた瞬間に利益確定させる手法ならば、
絶対に様子を見てはいけない!
大きく取ろうなどと思ってはいけない!
トレードの矛盾から身を守る為には、
あなたがあなた自身をコントロールするしか方法はないのだ。
あなた自身をコントロールするには
どういったことが必要になると思う?
滝に打たれて精神修行?
瞑想して精神統一?
まぁ それも少しは役に立つかもしれない。
しかし、そんなことをするよりも
もっと簡単な方法がある。
このブログによく遊びに来てくれているあなたは、
もう気づいているだろう。
そう。『自分のトレードを見直す』 たったこれだけのことだ。
「ここで入れたのに、恐かったからエントリーが遅くなった」
「もっと長く持っていたら大きく取れたのに我慢できずに決済してしまった」
「決済すべきだったのに思わず様子を見てしまった」
「最初に決めた損切り位置で切っていれば大きな損にはならなかったのに」
「ここでブチ切れて大量のトレードをしなければ多くの損を生み出すことはなかった」
最初はこういったトレードがほとんどだろう。
しかし、これが大事なのだ。
あなたがいかにルール通りにトレードしていないかを
あなたの目で客観的に分析する必要があるのだ。
人というものは自分に甘い。
それは、わざわざ自分から困難に立ち向かうよりも
今の安全な状態でいた方が
長く生きられる確率が高くなるからだ。
本能的にそうなっているので仕方ない。
人よりも抜きん出たいと思うならば
あなたが「いやだなぁ やりたくない」と思うことに
立ち向かわねばならない。
はっきりいって、自分のトレードを見直すなんて
普通の人にはできない。
そこには「お前はダメだ ダメなトレーダーだ 何でこんなトレードをしたのだ?」と
常に攻撃されているように感じる恐怖が存在する。
トレードをするだけでも恐怖なのに
その恐怖を克服する為に
さらなる恐怖と立ち向かわねばならない。
それは、あなたが今までに体験したことのない恐怖だ。
普通の人は自分と向き合うことを諦める。
そしてただただトレードだけをやり続ける。
何の成長もしない。
気づかない。
しかし!
自分のトレードを確認する見直す客観的に分析する
たったこれだけのことをするだけであなたのトレードは飛躍的に成長する!
「あんなに恐かったのにここで入ることができるようになった!」
「損切りが恐くて仕方なかったのに、しょうがないかと思えるようになった!」
「ホールドするのが恐くて恐くてたまらなかったのに 値動きを面白いとさえ思えるようになった!」
「決済した後に動いたら悔しくて仕方なかったのに気にならなくなった!」
成長は少しづつ、少しづつ、しかし諦めずにやることが重要。
「今日はホールドが我慢できなかったけど、損切りはうまくできた!」
自分を褒めて進んでいくことが大事である。
FXで資金管理がなぜ大事なのか、あなたは考えてみたことがあるだろうか。
「あ~調子がいい。また今日も勝っちゃった~
あっ、あやなさん。僕、最近FXで勝っていて、調子がいいんだぁ
今日は2万円プラスだったんだぜ~」
あなたも、ようやく勝てるようになったのだね。凄いじゃないか。
「へへ~ そうだろ?軍資金10万円しかなかったのに
たった一週間で、倍の20万円になったんだ!」
ふ~ん、あんなに小心者で、pipもそれほど取れなかったのに
やっと大きな値幅が取れるようになったということかな?
「いや、違うよ。取れるpipは前と変わらないんだ。
でもやっと気づいたんだ。pipがたくさん取れるように頑張るよりも、
レバレッジ上げたほうが早く稼げるってことに。俺、凄いだろ!」
ということは、最大レバレッジで運用しているってことなのか?
「そうそう!でも国内だと25倍までだから
海外の口座を使って400倍でトレードしてるんだ!
20枚だよ!凄いだろ!」
ところで、「資金管理」って言う言葉は知ってるか?
「資金管理?・・・うん まぁ聞いたことはあるよ。
・・・あっ、いくら稼いだかは、ちゃんと記憶してるから大丈夫だよ!」
いやいや、そうことではないんだが。
今の枚数でトレードすると、
1pipあたりいくらになるのか考えたことがあるのか?
「そりゃぁ もちろん!1pip大体2000円だよ。
ここのとこ連勝に次ぐ連勝だから、お金が増えるのが凄く早いんだ!」
今は連勝してるみたいだけど、連敗することは考えたのか?
「う~ん でも連勝してるから大丈夫な気がする!なんとなく!」
あのねぇ、1pipで2000円動くっていうことは-50pipsで10万円損になるということ。
お金が増えるのはもちろん早いかもしれないが、連敗した時はもっと早く資金が減ることが分かってるのか?
「じゃぁ、連敗せずに早くお金を増やせばいいってことだね!
わかった!じゃぁ早速トレード頑張ってくるよ!」
いや、そうじゃなくてね 資金管理っていうのは・・・
あー行っちゃった。
まぁ いいか、そのうちまた戻ってくるだろう数日後
「あー どうしよ あー どうしよ」
おかえり。あれから調子はどうだ?
「それが、あのあとお金を増やそうと頑張ったのに
ちょっとだけ連敗しちゃってさ、
それを取り返そうとやけになったらさらに連敗で・・・
あっという間に3万円になっちゃったんだよ・・」
・・・・(それは当たり前だろう!)
「え?何か言った?」
いやいや、それは残念だったなぁ
「あ、あのさ、こないだ言ってた資金管理っての?
あれちょっと教えてくんないかな?」
(ようやく聞く耳を持ってくれたか)
投資苑っていう良書を書いた人で
アレキサンダー・エルダー博士という偉い人がいるんだが
その人は、「一回のトレードで運用資金の2%以上のリスクをとるな」と言っているんだ。
つまり、10万円ならば2000円までの損失を許す、ということだ。
これを計算すれば一回のトレードで、何pipsまで耐えられるかが計算できる。
1pip100円ならば損切りは-20pipsだ。
もし20連続で損切りとなった場合は
2000円×20回=4万円
元の資金10万円から4万円を差し引くと6万円残る。
つまり、残り6万円でトレードするということになる。
この場合に、残りの6万円で勝負することが 精神的負担にならないかどうか、
ということも重要だ。
負担になるようだったら更に半分のリスク、
一回のトレードで1%のリスクに変える必要がある。
枚数、あるいは損切り幅を先ほどの例の半分にするということだ。
そうすれば20回連続損切りでも
10万円-(1000円×20回)=8万円
残りの8万円でトレードすることになる。
「えー でもそれだったら増えるスピードも全然遅いじゃないか」
確かに、資金が少なければ
最初はそう感じるかもしれない。
しかし、増えた分を資金として運用する、
つまり、複利運用を考えてみればそんなに悪い条件とはいえないだろう?
「複利運用?またよくわからない言葉がでてきたなぁ」
複利運用については別の機会で教えてあげよう
それよりも、今日話した資金管理のことについてはよく理解できたか?
「うん!資金が10万円の時はマイナス2000円で損切れってことだよね!
ってことは損切りを-50pipsにした時は
1万通貨だと5000円の損切りになっちゃうから
4000通貨に変えなきゃいけないってことか・・・」
そうそう。理解が早くて助かるよ。
「あれ そしたら2つの違う種類の通貨を同時に持つ時はどうしたらいいんだろう」
そうだな、一度に負うリスクは5%程度に留めておけばいいんじゃないか?
「じゃぁ2つ目は同じ枚数でエントリーするとして、
3つ目の通貨には半分の2000通貨しか持てないってことか」
そういうことになるな。
「えーと更に分割エントリーするとしたらその半分の半分・・・
100通貨単位で取引できる口座が必要だな。
よしっ早速口座作りに行くとしよう!じゃぁね ばいばいー!」
資金管理さえちゃんとやっていれば、
資金がすぐになくなる可能性は少なくなる。
トレードでも生き残れる可能性が高まるよ。頑張ってな・・・
ってもう行っちゃったか。
なんだかあの調子だと、
うまく資金が増えた時にまた大きく「賭け」そうな感じだな。
資金管理は、稼ぐようになってからも
守り続けることが大事だということを
次に会ったときにしつこく伝えることにするか。
*********** 読者様からメールを頂きました。
---------引用ここから--------
最近こちらのブログを発見し、とても硬派な内容だったので
全部読ませていただきました。
僕はトレードを始めてまだ4ヶ月のペーパートレーダーですが、
ペーパーなりに資金管理は最重要項目だと確信しています。
手法やメンタルの記事を書くブログは多いのですが、
資金管理については少し少ない様に思います。
~~略~~
一度ブログで取り上げて頂きたいと思いメールを差し上げた次第です。
--------引用ここまで---------
メールありがとうございます。
この方は、ペーパートレードで頑張っておられ、
更に、資金管理の重要性についても気づいておられます。
確かに資金管理そっちのけでトレードし、「一発退場!」となってしまえば、
手法もメンタルもあったものではないですよね。
このテーマについては今後も触れてみたいと思います。
あなたは正しいテクニカル分析をすることができただろうか?
それでは昨日の続きだ。
あなたがまだ前の記事を読んでいないならば
こちらを先に読んで欲しい⇒ユーロドルのテクニカル分析
ユーロドルのチャートだ(30分足)※画像は全てクリックで拡大できる
ユーロドル4時間足のチャート
30分足で見ていてもわからなかったことが、
大きな時間足を見ることでわかってくる。
4時間足では、少し見えづらいがピンクのラインが25MA、
オレンジのラインが4時間足で引いてある上昇トレンドライン、
黒いラインが30分足で引いた上昇トレンドラインだ。
ここで押さえておきたいことは、
4時間足では25MAよりレートが上にある、ということ。
つまり4時間足レベルの上昇トレンドに入っているということだ。
30分足の緑の円では、上昇トレンドが崩れ、下降トレンドに変わるか?
というように見えるかもしれないが
更に大きな時間足を見てみると、
まだまだ上昇トレンドの中にいるということが分かる。
つまり、この4時間足のチャートでみると
、レートが25MAに近づいてくれば、
そこで押し目買いが入る可能性が高いということがわかる。
だから30分足レベルでの大きな戻り、
つまり再上昇するための試し買い、
あるいは30足レベル以下で
それまで売っていた大衆の損切りを食ってやろう
というような動きになるのである。
こういったポイントで安易に売りに手を出してしまうと、
動きが激しいために
ポジションをホールドすることが少し難しくなる傾向がある。
逆に言えば、水色の円の部分では
30分足も4時間足も共通して上昇の動きへと変わっているので
ある程度安心してポジションを長くホールドすることができるポイントだと言える。
ちなみにユーロドル日足のチャート
売り!というよりは
まだまだ買いの力が影響するチャートに見えないか?
もちろん、30分足チャートの緑円の部分で
売りの判断は間違っていない。
大きな時間足を前もって見ていれば、
ある程度の買いが入りそうだと予想し
ポジションをホールドすることに対する心構えができるというもの。
30分足だけしか見ていなければ
「うわー 急に大きな買いが入った!これは買いだ!急げーー!」と焦り、
紫の円でヒゲを掴まされることは間違いない。
30分足では下降トレンドに変わった!と判断した人たちが売り始め
4時間足ではMAにタッチした!それ押し目買いだ!と判断した人たちが買い始める。
その攻防にあなたの身をまかせるかどうかは、
あなたの判断次第である。
今回は30分足、4時間足、日足を例に出したが、
15分足や5分足、1時間足でも同じように分析することができる。
ちなみに、この後ユーロドルが上昇するか、下降するか、もみ合うかは私には分からないのであしからず。