「週単位で勝てるようになりました!
	 でも月単位の成績はマイナスなんです」
	と悩む。
	 
	週単位で利益を出せたのは理由がある。
	月単位で成績がマイナスなのにも理由がある。
	 
	ある一つのパターンを紹介しよう。
	 
	過去の記録を調べてみた。
	 
	・利益を出せた週はトレンドがはっきり出ていた
	・損失になった週はレンジ傾向だった
	 
	『トレンドで利益をだせるけどレンジで吐き出している』
	 
	トレンドだけに手を出してレンジを避ければ
	カンタンにトータルプラスになるんだが・・・
	 
	なかなかうまくいかない。
	 
	「レンジだろうと思ったらブレイクして
	 慌ててエントリーしたら調整で損切になった」
	 
	「トレンドだろうと思ってエントリーしたら
	 反転して後から見たらレンジ相場だった」
	 
	「レンジでも獲れるかも?と欲が出てつい
	 エントリーして損切になった」
	 
	こうなってしまう理由は・・・
	 
	・相場の的確な判断ができていない
	 
	・うっかりレンジに手を出しても「時々利益に
	 なってしまうランダムな褒美」のせいで
	 自分をうまくコントロールできていない
	 
	トレンドだけに手を出してレンジには
	手を出さないようにする方法はあるのか?
	 
	ある。
	 
	ポイントは二つ。
	 
	1:トレンドとレンジを明確に判断する
	  分析能力を上げる
	 
	2:レンジに手を出してもトータルでは
	  利益を出せないと客観的に確認する
	 
	やり方はカンタン。
	『過去のチャート』を使うだけ。
	 
	ランダムに過去のチャートを選んで分析する。
	 
	「ここは〇〇といった理由でレンジ相場だろう」
	 
	その後にチャートをずらしていって、本当に
	レンジ相場になったかを確認してみる。
	 
	「ここは〇〇の理由でトレンド相場だ」
	 
	本当にその後トレンドが続いたか
	チャートをずらして確認する。
	 
	これを何度も繰り返す。
	 
	答えが外れまくりだったらその理由を考える。
	 
	地味な作業だがこれをやるだけで
	相場の分析能力は格段に上昇する。
	 
	パターン別に調べてみるとよりわかりやすい。
	 
	・トレンド相場を探してトレンドに乗るトレード
	 だけをシミュレーションしてみる
	 
	・レンジ相場を探してレンジに乗るトレード
	 だけをシミュレーションしてみる
	 
	レンジ相場では利益を出せないと確認できたら
	 
	「私はレンジ相場ではなくトレンド相場でしか
	 利益を出せないということがよくわかった。
	 だからトレンド相場だけを狙うようにしよう。」
	 
	と納得できる。
	 
	「トレンド相場になりやすいパターンは
	 〇〇~~~といった傾向が強い」
	 
	「レンジ相場になりやすいパターンは
	 ××△△といった傾向が強い。」
	 
	「だましに遭いやすいパターンは~~を
	 よく確認する必要があるな」
	 
	細かい部分にまで気づくことができるようになるはずだ。
	 
	こういったシミュレーションをせずになんとなく
	「レンジ相場でも利益を出せるかも?」って思ったまま
	苦手なレンジ相場に手を出し続けたらいつまでたっても
	レンジ相場で利益を吸い上げられ続けるだけだ。
	
	 
 
	『FX取引をする場合、日本時間ならレンジ相場戦略で簡単に勝てますよ』
	 
	こんなコトバに惑わされてはいけない。
	 
	一体何を基準にレンジと言っているのか。
	日足を主体としたものなのか
	4時間足を主体としたものなのか
	5分足を主体としたものなのか
	 
	『日本時間はレンジ相場の動きになりやすい』
	 
	ホントウにそんなに単純だろうか?
	そんなに単純ならばなぜあなたは勝てないのだろうか?
	 
	「レンジ相場だと思ったから抵抗線・支持線を抜けても粘ってしまった」
	「レンジ相場だと思ったから戻ってくると思ってナンピンした」
	 
	レンジ相場だとおもった理由は?
	 『日本時間はレンジになると聞いたから』
	 
	そんなトレードをしてしまうのならば
	『日本時間はレンジ相場で簡単に勝てますよ』
	なんていう情報は耳に入れないほうがよい。
	 
	日本時間はレンジ相場だから簡単♪
	などと言っている人の言うことは
	今後一切聞かないほうが良い。
	 
	たしかに、レンジ状態になりやすい時間帯
	ブレイク状態になりやすい時間帯はある。
	 
	しかし、それは 『傾向』 であり 『絶対』 ではない。
	 
	「レンジの状態になった時はこうトレードする」
	「ブレイクの状態になった時はこうトレードする」
	 
	その理由ひとつひとつを
	あなたが判断できなければならない
	 
	「日本時間はレンジが多いと聞いたな。
	確かに今は、はっきりとレンジの形をしている
	これは高確率でレンジ相場だな」
	 
	「日本時間はレンジが多いと聞いたけれど
	今はブレイクしているからブレイクに乗る」
	 
	こんな判断ができるような情報を得るべき。
	 
	『日本時間はレンジが多いと聞いたけれど
	その時の相場の状態に合わせてトレードするだけ』
	それがトレーダーである。