「移動平均線は価格の抵抗ポイントとなるから
押し目買い、戻り売りの目安になる」
そんな良い情報を仕入れたから、早速
チャートに移動平均線を表示させてみようと
試みる。
※移動平均線とは、一定期間における価格の
終値の平均値を表した線のこと
一定期間とは設定する期間のことで、20本移動平均線なら
直近20本分、100本移動平均線なら直近100本分の
「ロウソク足の終値を平均した数値」をつないだ線になる。
※押し目買いとは、上昇トレンド中に価格が
少し下がった(押した)時に買いを入れる方法。
※戻り売りとは、下降トレンド中に価格が
少し上がった(戻した)時に売りを入れる方法。
しかし、移動平均線を表示させようとして
ふと疑問に思うことがあった。
「移動平均線の本数(期間)は何本に
設定すればいいんだろう?」
「最適の本数(期間)はどのくらいだろう?」
あなたがトレードを始めたばかりなら
同じような疑問を持つだろう。
移動平均線の設定本数は、〇本じゃなきゃダメ!
という設定本数は存在しない。
だから、好きな本数を選べばいい。
5本と25本でもいいし、5本と13本でもいい。
20本と100本と200本を選んでも問題ない。
表示させた移動平均線を見て、トレードの
目安にしやすい、使いやすいと感じるものを
選べばいい。
チャートに移動平均線を表示させてみて
そのチャートを印刷してみる。
気づいたことを色々と書き込んでみる。
そうすれば、細かい部分に気づくことができるし
何本が使いやすいか?が少しづつ分かってくる。
ちなみに、短期の目安として20~25
中期の目安として50~100
長期の目安として120~200
このあたりを表示させておけば目安にしやすい。
トレードするたびに、
少しずつ資産が減っていく・・・
その原因は「トレード前の準備」が
不十分なのかもしれない。
「どこで決済するか?」を決めないまま
エントリーだけに意識を取られてしまい
エントリー後に
「このポジション、どこで手仕舞おう・・・?」
と、考えても遅すぎる。
全てはエントリー前に
決めておかなければならないのだ!
ほぼ確実に利益になりそうなパターンが
チャート上に出現したらどうする?
「もう、エントリーするっきゃない!」と思う?
ちょっと待って!
損切する場合のことまで考えてる?
「どこまで逆行したら損切するか」まで
きっちり考えてる?
損切のことまで十分考えた上で
エントリーするってのが大切なんだ。
損切のことまで考えたときに
「利益幅が1見込めそう。損切幅は5になりそう」なら
トレードする価値はあまりないと言えるよね?
戦略には色々あると思うけど
基本は「見込み利益>見込み損失」だよね?
ほぼ確実に利益になりそうなパターンが出現したとしても
「利益幅は1見込めそう。損切幅は5になりそう」なら
一番いいのは『トレードせずに見過ごす』だと思うよね?
いくら高確率だといっても、利<損の設定でトレードを続けるのは、
破産への道へ進んでいるようなものだって思うよね?
損:利益の割合が1:3以上
見込めない時はトレードしない
トレード数は少なくなるかもしれないけど
このくらいのルールを組み込んだほうが
成績はグッと安定してくる。
エントリー前のリスクは
なるべく小さくしておく方が賢い選択だろう。
ただ、例外的に「損>利」のルールで
利益を積み重ねられる場合もあるんだ。
『損20pips、利益10pips』で
超高確率トレードを行い億万長者になった人がいる。
南アフリカ在住のフーサイン・ハーネカーという人物。
1000ドル(約10万円)を手に入れるのに
7か月もかけなければ稼げなかったほど
悲惨な状況から這い上がってきた人物だ。
無一文からミリオネアになるコツは超慎重派になること。
フーサイン・ハーネカー氏は極端に保守的で
デモ口座を3回連続で3倍にするまでは、
その戦略を実践に移さなかった。
1日に1度だけ10pipsのトレードをして
億万長者になった彼の話は参考になるかもしれない。
彼は3年間で、1日10pipsの手法を
1日平均500ドル(約5万円)の利益をもたらすことに
成功した、忍耐力と規律を備えた人物だ。
「トレーダー」と聞いてあなたはどんな
イメージを持っているだろうか。
『どんな相場でも、バンバントレードして
いつでも利益を上げられる』
そんなイメージを持っているだろうか。
私が初心者だった頃は、そんな想像をしていた。
四六時中チャートと向き合い、どんな相場でも
ガンガン利益を上げていく。
それがスゴイトレーダーだと思っていた。
最初の頃は「大きく動くのを見逃すのはもったいない」
と思っていたから、動くなら、どんな状況でも
常にエントリーしていた。
でも、なぜかマイナスが膨らむばかりで
途方に暮れた。
しばらくして、「利益を上げるトレーダーは
取れると分かっているところだけ手を出している」
と知った。
大きく動く相場でも、「取れるパターン
でないなら手を出さない」ということだ。
得意なパターンになるまで
待つのが大切ってことだ
これを理解できた時にトレードが変わった。
トレード前に数十分、チャートとにらめっこをする。
「うーん、うーん」とうなりながら考え事をする。
考えが整理できたら、『その時』を待つ。
10分、20分、1時間、2時間・・・
時には1日待ちぼうけになることもある。
ようやく来たトレードチャンスを逃さないように
エントリーする。
エントリーした後はまた待ち時間。
ポジション保有中は、特にやることがない。
目標に到達すれば、利食いを入れる。
損切位置に到達すれば損切する。
トレードが終了したら、今のトレードを振り返る。
時間があればまた同じように色々なことを
色々な角度から考えてみて、チャンスを待つ。
これの繰り返し。
なるべくムダなトレードをしないことが大切だ。
スキャルピングでバンバントレードしたほうが
利益を上げられそうな気がするかもしれないが、
スキャルピングはとても高度な技になるから
素人向けではないと思う。
「トレンドの把握の仕方がわからない!」
「トレンドトレンドっていうけど、
一体何をどうやってみたらいいの?」
初心者の頃によく悩んだ。
トレンドを把握することが何でこんなに難しいのか?
大きな理由の一つは、見ている時間足で
それぞれのトレンドが違うからだろう。
トレンドの定義を覚えるのは難しくない。
上昇トレンドは安値も高値も切り上がっている。
下降トレンドは高値も安値も切り下がっている。
1時間足でトレンドを見てみると、安値も
高値も切り上がっていたから上昇トレンド
だと判断し、押し目を買おうと考える。
※押し目買いとは上昇トレンド中に価格が
少し下がった時点で買いを入れること
「よし、うまい具合に押してきた。
このあたりで押し目買いを決行だ!」
ワクワクしながら反転上昇を祈る。
しかしなぜか価格は上昇せずに下落していった。
押し目買い失敗。
「なぜ!? トレンドはしっかり把握したのに」
くやしい気持ちになる。
そんな時「いくつかの時間足を見てトレンド
を判断しましょう」という情報を目にした。
「そうか!トレンドは一つの足だけで判断
しちゃだめなんだ!もっと日足とか4時間足
とか違う足も見て総合的に判断しないと
だめなんだな!」
「今回は1時間足で上昇トレンドだったけど、
4時間足では下降トレンド中だったから、
売りを考える必要があったんだな。」
次のトレードで複数の時間足でトレンドを
考えるという高度な技を早速試すことにした。
「ええっと、4時間足では下降トレンド中
だから、今日は1時間足で戻り売りを狙おう」
※戻り売りとは下降トレンド中に価格が
少し上がった時点で売りを入れること
「よし、ここで反転下降してきたから
売りエントリーだ!」
しかし思いとは裏腹に、価格はどんどん上昇していく。
「なぜだ!ちゃんとトレンドの把握もして、
1時間足と4時間足でしっかり判断した
つもりだったのに!」
そんなときどこかで「最高値や最安値を
しっかり意識しましょう」という情報
を目にする。
「そうか!トレンドは、高値切り上がり
安値切り上がりだけの判断じゃだめなんだ!
もっと前の高値安値も意識しないとだめなんだ!」
で、次のトレードでもっと前の高値安値を
意識しながらトレードするという高度な技
を早速試すことにした。
「4時間足は下降トレンド中。でも前回の
最安値付近に近づいているな。ここは
売りを狙わずに、反転して1時間足で
上昇トレンドになったら買いエントリーだ。」
「よし。考えた通りに1時間足で上昇トレンド
になってきた。押し目買いを決行だ!」
しかしエントリーした瞬間にいきなり大きく
逆行し始めた。
「なぜだ!? 今度こそ完璧なトレードが
できたと思ったのに・・・」
そんな時どこかで「大きな指標があるときは、
急な動きに なることがあるので気をつけましょう」
という情報が目に入った。
「何!? もっと気をつけるべきものがあるのか・・・」
このあたりでだんだんと心が折れてきた。
「もう、トレードなんてやめちゃおうかな・・・
なんだか疲れちゃった。」
何度もそう考える事があった。
「細けぇことはいいんだよ。何とか
勝ちたいんだよ!勝たせてくれ!」
自暴自棄になって手当たり次第に
トレードしたこともあった。
でも結局そんなトレードでは利益を得ることは
できないから自暴自棄になることもあきらめた。
「ぐぬぬ、この困難を乗り越えなければならないのか。」
そこまで追い詰められてようやく理解できる
ようになったことがある。
自分のトレードを見直して細かい部分まで
意識しながらトレードするってことだ。
「デモトレードとリアルトレードを比べると
なんかちょっと成績が違う・・・」
「同じところでエントリーしてるのに、なぜか
デモトレードは余計負けてる気がする・・・」
って悩んだことがあった。
デモトレードとリアルトレードを両方同じ
タイミングでエントリー・決済するのに
同じ成績にならない。
これは、システムが全く違うものだから。
デモトレードはあくまで仮想のお金のやりとり。
リアルトレードは実際にお金のやりとりをしている。
デモトレードは「ここで買いたい!」と思えば
いつでも100%買いたい値段で買うことができる。
リアルトレードでは「ここで買いたい!」と思っても
買いたい値段で買えない場合がある。
例えばアメリカの雇用統計のような影響力の高い
ニュースの時にトレードすると、入った瞬間50pips
滑って高い値段で買わされる、ということが起きる。
(スプレッドとは別のもので、スベリと呼ばれる。
一定の幅以上のスベリは約定しないように設定
できる業者もある。)
約定を拒否されて「あなたの注文は通りませんでした」
なんていう表示が出ることもある。
売りたい数と買いたい数が合わない時などに
こういう現象が起きてしまう。
スベリ・約定拒否の理由はいろいろあるが、
正確なことはよくわからない
(売りと買いの数が合わないからとか、業者が
儲けるためにワザと滑らせる、と言う人もいるが
真実は業者だけが知っている)
最近ではインターバンク直結のシステムを使える業者も
出てきている。
インターバンク直結のシステムはこちらから確認できる↓
http://www.saza-investment.com/sfx/#pro
リアルトレードだと不利な条件になることがあるから、
対策としては色々な業者を実際に試して目で確認
することが必要だ。
「少し不利な条件を受け入れないと買わせて
もらえない時がある」
これを知った上でトレードすることが大切なのを
覚えておくとよかった。
「えーなんで下に行っちゃうの?買いじゃなくて
売りだったのかなぁ?」
値動きを目で追っかけていると、大きく動いた方に
思わずエントリーしたくなる。
当然、大きく動いた方に思わずエントリーしても
利益になることはあった。
しかし、なぜエントリーしたのか?というハッキリした
根拠がないままエントリーしてしまうと、思わず
エントリーすることが、悪いクセとなって身に付いた。
典型的な負けパターンの悪いクセだ。
これを解決するには、「価格が高値圏にあるのか
安値圏にあるのか」をハッキリさせておくとよかった。
5分足をエントリーの基準にするトレードをするなら
15分足で高値圏にあるのか安値圏にあるのかを確認する。
15分足でどちらかに動く幅があるか?利益を狙える
十分な幅があるのか?を確認する。
買いをしたいのであれば15分足で買いを狙える状態に
あるのか?を確認する。
『買うのか売るのかよくわからない』
こんな時はトレードを休む。
買いを狙える状態というのは、高値をグングン更新して
いく状態か、上昇トレンド中に少し価格が安くなる、
「押している」状態を探す。
高値をグングン更新していく状態の時は、急反転したり
「高値づかみ」をしやすいから、なるべく「押している」
状態を探すのがいい。
しかし、この「押している」状態というのは意外と
エントリーしづらかった。
「このまま下落していくんじゃないの?」
そんな不安が頭をよぎるからだ。
不安を根拠に思わず売ってしまわないためにも
最初に『買う』と決めたら変えないほうがいい。
最初に「買う」と決めたら、その日は買いに徹する。
何度か損切になってしまったら「なぜ今日は買いが
ダメだったのか?」トレード終了時に振り返る。
こういうことをやっていると、いつどこでエントリーすれば
いいのかが少しづつ分かってくるようになった。
トレードを始めてしばらくして「トレンドライン」を
引くことが大切だと知った。
ローソク足全体を見るだけでも価格の方向性は
わかるが、トレンドラインを引けば価格の方向性が
さらに分かりやすくなる。
「どこでエントリーするか?どこで損切するか?」
といったポイントを見つけるのもラクになる。
トレンドラインの角度で、強いトレンドか
弱いトレンドかを判断することもできる。
トレンドラインの角度が急=強いトレンド
トレンドラインの角度が緩やか=弱いトレンド
トレンドの強弱が分かれば、そのトレンドが
長く続くのか、スグに終わりそうかも予測できる。
例)「角度が急な強いトレンド」=「スグに
終了するかもしれないトレンド」と予想できる
トレンドラインの引き方を早速カンタンに説明しよう。
上昇トレンドのトレンドラインの引き方。
・安値と安値をラインで結ぶ
・結んだラインをサポートライン(支持線)と呼ぶ。
下降トレンドのトレンドラインの引き方。
・高値と高値をラインで結ぶ
・結んだラインをレジスタンスライン(抵抗線)と呼ぶ。
トレンドラインを引くことはそんなに難しい
ことではないが、「トレンドラインが綺麗に
引けない時があるなぁ」ということがあった。
そういう場合は「綺麗なトレンドが出ていない」
と考えて、トレードしづらい相場だと判断した。
トレードしづらい難しい相場をトレードせずに
ムダな損切を減らすことができた。
トレンドラインは『今の相場がどんな状態か?』を
判断する目安にもなる。
「基本的には綺麗なトレンドラインが引けるとき
だけトレードするのがいいんだなぁ」
ということが分かってきた。
トレンドラインの引き方は最初に覚えておきたい
トレードの基礎でもある。
しかし、最初はひどいものだった。
「上昇トレンド時に、安値と安値にラインを引く」
これを私は「上昇トレンドの時に高値と高値に
ラインを引く」と、間違って引いたりもしていた。
そんなよく分からないことをしながら
「私はテクニカル分析でチャートを見ている!」
と一人で興奮したりしていた。
(※今ではキチンと引けるようになりました。)
トレンドラインがうまく引けるようになるため
にはトレンドラインを引きまくるしかない。
私のように意味のないラインを引いて間違った
知識をつけないためにもトレンドラインの引き方は
正確に覚えておこう!
※トレンドラインと平行のラインを高値(安値)に
引く方法がある。それはチャネルラインと呼ばれる。
チャネルラインについては、別の記事で詳しくお伝えしよう。