FXの取引回数はどのくらいが適当かと考えたとき、
トレード手法を一緒に考えるとわかりやすい。
・小さな値幅をコツコツ積み重ねるタイプ
数pips程度の利益を狙うなら
大きく動かなくても利益化できる。
(※1pips=1銭)
1日に100回以上でも取引できるタイプ。
値動きが即反映される「ティック」や「1分足」
「5分足」をメインに見ることが多いはずだ。
・少し大きな値幅を狙うタイプ
20pips~100pipis以上狙うなら
相場がその幅以上動いてくれる時を
ねらう必要がある。
トレードチャンスが来ない日も
珍しくはない。
・大きな値幅を狙うタイプ
最低でも100pips(1円)以上狙うなら
その幅以上動く時をねらわなきゃならない。
毎日はトレードできず待っている時間の
方が多くなるだろう。
相場の状態によっては1週間に数回、
月に数回の取引になることもある。
「あなたのトレード手法がどのタイプか?」
を知れば取引回数の目安になる。
あなたのトレード手法を実際に過去のチャートで
チェックすれば、一日にどのくらいチャンスが
発生するか?確認できる。
取引回数を多くしたいなら小さな足を見る。
少なくしたいなら大きな足を見る。
あなたの環境や性格に合うものを
探してみるとトレードしやすくなる。
大きな利益が手に入るエントリーとテクニック
についてだが、どうすればいいかというと
価格が上昇しているときは買い
価格が下降しているときは売る
それだけであなたは大きな利益を手にできる。
このやり方をトレンドに乗るトレンドフォローと呼ぶ。
順張りトレードと呼ぶこともある。
トレンドフォローの具体的なエントリーポイントを
チャートで見てみよう。
(クリックで拡大できる)
赤いライン=SMA20
(20日間に設定した単純移動平均線。
ローソク足20本分の価格の平均値)
青丸=赤いラインにローソク足が近づいているポイント
青丸のポイントは
「価格が平均値まで値下がりしてますよ」
という合図になる。
このチャートは『価格がドンドン上昇している上昇トレンド』
だから、価格が下がった時は安い値段で買える『買い時』になる。
つまり、上の図の青色のポイントが
お得に買える買いのエントリーポイントになる。
大きな利益を上げられるエントリーの条件:
ステップ1:
SMA20(赤いライン)が上昇しているのを確認する
ステップ2:
上昇しているSMA20に価格が近づくのを
確認して買いエントリーする(水色のポイント)
上昇トレンド中なら価格はどんどん上がっていくから
その流れに乗るってこと。
利益確定ポイントはどこ?
利益確定は価格がSMA20を割り込んだポイント(黒丸)
SMA20(平均値)より価格が下がっているから
「もうこれ以上価格は上がらないかもしれない」
と考える人が多くなるポイントの一つ。
もちろん、さらに上昇していくこともあるけど
上昇の流れが弱まっているとも考えられる。
半分くらいの人は「SMAを割り込んだから上昇トレンドが
終了したかも」と判断することが多いから、あなたも
同じようにここを決済ポイントにすればいい。
このチャートならエントリーチャンスが4回現れている。
4回中1回でもエントリーしたいところだ。
もちろん4回すべてエントリーしてみてもいい。
損切ポイントはどこ?
損切になったときのチャートを見てみよう。(クリックで拡大できる)
①の青丸でエントリーしたけど
②の赤丸で価格がSMA20 を割り込んでしまった。
ここが損切ポイントになる。
「えっ?そこで損切するの?持ち続けていたら
ドンドン上昇しているのにもったいないよね?」
と思うかもしれない。
では、次のチャートを見てみよう(クリックで拡大)
青丸で買って「戻るかもしれないから~」とSMA20を
割り込んでも損切せずにいたら「ずーっと下がりっぱなしで
大損こいた!」って場合もあるからね!
①で買って②でSMA20を割り込んだら
やっぱり一度損切をしたほうがお得だろう。
さらに上昇するなら③のポイント辺りで
また買いなおせばいいわけだ。
ちなみに、売りの場合はこのチャートを上下
逆さにして同じように考えればいい。
利益幅や損切幅は、使う時間足の種類で変わってくる。
5分足を使うなら損切幅5pipsで利益幅10pipsとか
1時間足なら損切幅20pipsで利益幅50pipsとか
そういう感じになるだろう。
今日のやり方はどの通貨でもどの時間足でも
通用するやり方だ。
過去のチャートを使って実際にチェックしてみると
このやり方が有効なテクニックだなとわかるはずだ。
『気持ちいいと感じるポイントで
損切していたから失敗した』
塩漬け、損切貧乏を経験した後に
私がたどり着いた結論だった。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
『身勝手なトレードがあなたを貧乏にします』
自分が身勝手なトレードをしているとは
一ミリだって考えたことはなかったけど
トレードするほど負け続けてしまう。
最終的に、私は自分の考えを
否定するしかなかった。
「私は身勝手だったのだろう」と
考えざるを得なくなっていた。
「じゃぁ、一体どこで損切をするのが
正しい損切なんだろう・・・?」
『お金を稼ぎたいとかトレードでいつも
勝っていたいという考えを捨てましょう』
今まではあまり耳を貸さなかったが
しぶしぶながら、なるべく素直にこの
アドバイスに従ってみようと思った。
「えーと、このポイントで買いエントリーするとして
損切はどのポイントになるかな?」
冷静な頭でよーく考えてみる。
「買う理由は今は上昇トレンド中だから。
損切する理由は、上昇トレンドが否定
された時になるのかな・・・?」
「ということは、○分足の上昇トレンドラインを
下抜けしてしまったら、トレンド終了と見て
そこを損切ポイントにしよう。」
冷静な頭でよく考えたトレード計画だったが
このトレードは残念ながら損切に終わってしまった。
「あーあ、うまくいかないなぁ。本当に
このやり方が正しいのかな・・・」
あきらめ半分の惰性で続けている
トレードのようだった。
『10~20回のトレードをして
総合的に判断しましょう』
「こんなトレード、10回も20回も続けられるかな・・・
でも、もう他に方法も思いつかないし。。」
それから数回の損切が続いた後
ようやく利益の出るトレードができた。
「あっ、珍しく利益のトレードになった!
ワーイ(^^)」
久しぶりのプラストレードでうれしくなった私は
そのトレード記録をずっと眺めていた。
「『儲けたい』とか『どうしても勝ちたい』って
考えていたトレードをしていたら、このトレード
は小さな損切か小さな利益で終了させているな」
「今回は、ちょっとした押しをガマンしても
損切にはかからなかった。」
「決めた損切ポイントまで落ちてくるまでは
決済しないでおこうって持っていたら
逆にドンドン利益がふくらんでいってる。」
このトレード中はずっと、今にも損切に
かかるんじゃないかとビクビクしていたのに。
自分の考えとは全く逆の『利益を出す
トレード結果』を手にできたことにおどろいた。
損切になるのを怖がったり、
利益になるのを期待するのは
あまり意味がないのかな、と思った。
感情と、実際の行動を切り離す
この感覚に初めて触れた瞬間だった。
次回に続く・・・
塩漬けして損切の大切さを知ったが
次は極端に小さな損切の大量生産で
地獄を味わってしまった。
どうにもこうにも行き詰まったが
自己中心的なトレードが自分の首を
絞めていたことにようやく気づくことが
できた。
第1話
第2話
第3話
第4話
「うーん、トレードって私が思ってたのと
なんか違うのかなぁ」
超一流のテクニックを知って身に付ければ
その瞬間からガンガン稼ぐことができるだろう
と思っていた。
誰も知らない、秘密のやり方さえコッソリ
見つければ、スグにお金持ちになれると
信じていた。
「明確なサインさえ教えてくれれば私だって
スグに億万長者になれるのに!!!」
そう信じて疑わなかった自分の中の
常識にギモンを感じ始めた。
『あなたが気づくべきことはあなた自身が
損失を生み出す行為を作り上げている
ということ』
なにかの本にそう書いてあったのを思い出した。
「ほんとうにそうなのかな・・・
トレードのやり方(手法)じゃなくって
私自身が勝つジャマをしているのかな?」
『手法ではなく、自分自身を変えなさい』
「でも・・・そんなこと言ったって
自分を変えるなんてムリ!」
「そんなめんどくさいことをせずに
カンタンに勝てる方法は本当は
あるんじゃないの?」
なぜ自分自身を変えなきゃならないのか?
私は不満だった。
他の人はそんなことをしているようには見えないし、
もっとラクに稼いでいるように見える。
私だってラクに稼いでウハウハな人生を過ごしたい!!!
せっかく成功するための糸口をつかめそうな
考えにたどり着きそうだったのに
あっさりとそのチャンスを見逃した私。
再び同じ間違いを犯しながら
損失しか生み出さないトレードを
続けるのであった・・・
あーっ、おしかったね!私!
第6話に続く・・・