身勝手なトレードをした結果・・・(損切のお話第4話)

含み損が大きくなっても決済せず

塩漬けして資金の大半をふっとばし

部屋のすみでヒザをかかえて涙を流した。

 

損切のお話第1話はコチラ

損切のお話第2話はコチラ

損切のお話第3話はコチラ

 

この恐怖の経験から「早めの損切が大切だね!」

と学習したものの「早すぎる損切」で

またもや資金がドンドン失われていった。

 

ぬおおおお、損切を粘ってもダメ!

損切しまくってもダメ!

 

いったいどうすりゃいいんだ!???

 

両手を天に伸ばし叫んだ

「神様、お願い!どうにかして勝たせて!!」

 

強い願いが神様に届けば、幸せが

降ってくるんじゃないか!?真剣に考えた。

 

しかし、いくらたっても神様は助けてくれない。

 

それどころかトレードすればするほど

損失はドンドン膨れ上がっていった。

 

そしていつもの思考が頭の中をかけめぐる。

 

もう、これ以上やりようがないんだよ!!!

 

私はトレードから離れて、しばらく

頭を冷やすことにした。

 

「なんでうまくいかないのかなぁ。

 損切の正解がまったくわからないよ」

 

このころの私はこう思っていた

 

明確な損切ポイントが存在するハズ。

 

たとえばエントリー後に価格が

逆行したから損切をする。

 

私が損切するとスグに価格が反転し

利益になったであろう方向にドンドン

動いていく。

 

こんな損切は失敗でムダな

損切だと考えていた。

 

「私が損切りしてもスグ反転せずに

 大きな損失だけをピンポイントで

 避けられるような損切」を目指して

いたんだよね

 

『私に都合がいい損切』だけを

やりたがっていたんだ。

 

「チャートの動きがどうのこうの」ではなく

「私が気持ちいいかどうか」を基準に

考えていたんだよね・・・

 

めちゃめちゃ自己中!

だから利益を出せなかったんだ!

 

トレードを離れ、冷静な頭で気づいた、

トレードをやる上でとっても大切なことだった。

 

「今まであんまり気にしたことなかったけど

 私ってけっこう自分勝手な人間だったの

 かな・・・」

 

「それがトレードにも反映されているの

 だとしたら・・・?」

 

今までの人生を振りかえってみた。

身勝手な行動をいっぱいしてきたかも

しれないと思ってちょっぴり哀しくなった。

 

第5話につづく・・・

 

塩漬け後、大損失で損切した後に私がとった行動・・・(損切のお話第3話)

「もう、だめだ。これ以上の含み損には

 精神的に耐えられない・・・」

 

損切のお話第1話はコチラ

損切のお話第2話はコチラ

 

限界ギリギリまで塩漬けしたポジションを

断腸の思いで損切した私だったが

頭の中ではこんなことも考えていた

 

※「塩漬け」とは含み損が大きくなっても

 決済せずに持ち続けること

 

「でもさぁ、キチンと損切できた私って

 ある意味スゴクない!」

 

・・・そういうのはホントの損切とは言わないんだヨ!

 

当時の私の後頭部を思いっきり

引っぱたきたい気持ちがあふれるが

その時は本気で「損切できたこと」を

喜ぶ気持ちも存在していた。

 

そんな根拠のない自信を持てたことが

トレードを続けられた理由の一つに

なったのかもしれない。

 

私がもう少し賢かったら

「こんな経験をしてしまうFXは

 辞めてしまったほうが安全だ」

って判断してたかもしれないからね。

 

良かった!少し足りない人間で!

(って、喜ぶことかな?)

 

とにかく、強烈な損切を経験したことで

「大きな損失を生み出すのはヤバイからね!」

という考えは無事、私の頭の中に棲みついた。

 

「もう少し、慎重にトレードすることにしよう

 損切は、小さく小さく。」

 

この経験後、私のトレードは大きく変わった。

 

「大きな損失になる前に小さく損切しよう」

 

「あれ?思った方向とは逆に進みだしたな。

 これは損切だ。」

 

「うーん、損失方向に動きだすとまずいゾ。

 大きな損切はもうコリゴリだからな」

 

私は損切幅をドンドン小さくしていった。

 

しまいには数ピプス逆行しただけでも

「こりゃだめだ」と損切するようになったのだ!

 

勘の良いあなたなら、もう気づいたかもしれない。

 

よかれと思って私のした行動は

『ムダな損切の大量生産トレード』

なってしまったのだ!

 

小さな損切でも数を集めりゃ大きな損失!

 

塩漬けを回避したくて取った行動だったのに

 

「損失が出るのがコワイからとりあえず

 小さく損切してりゃいいだろう」

 

っていう無計画行動になってしまったわけ!

 

あーあ、「大きな損失はしないこと!」っていう

考えまでは良かったのにね!

残念だったね、私!

 

それからしばらくの間、「損切が怖いから

とりあえず小さく切っておけばいいんじゃね?

トレード」は続くのであった・・・

 

(でも、本人は大真面目だったんです!)

 

第4話へ続く

 

損切できなかった私ができるようになったワケ(損切のお話第2話)

「なぜ、損切しなきゃいけないの?」


損切出来なかった時に

私の頭の中に常にあったギモンだ。

 

損切のお話第1話はコチラ

 

「方法はよく知らないけど、

 うまくやれば損切せずにすむ

 ポイントがあるんじゃないの?」

 

「エントリータイミングがバッチリなら

 きっと損切せずにすむよね」

 

だったら、バッチリのタイミングで売り買い

できるようになればいいのでは!?

 

最初はそんなふうに考えていた

 

私には完璧主義を目指す

傾向があったのかもしれない。

 

「損を出すなんて絶対絶対にイヤ!」

っていう気持ちもあったかもしれない。

(というか、あった。)

 

欲張りの完璧主義だったから

損を極端に毛嫌いしたのは

当然のことだったんだろう。

 

そういう人(私)がどういう道をたどるかというと・・・

 

「たぶん、この辺からそろそろ価格が

 上昇していくんじゃないの?」

 

「今、上昇中だから、さらにドンドン

 上昇していくんじゃないの?」

 

みたいなポイントで最大限のポジションで

買いのエントリーをする。

 

最大限で買うのは、お金をより儲けたいから。

この時は自分が損をするなんてこれっぽっちも

考えていない。

 

頭の中は『どのくらい儲けられるかな?』って

考えでぱっつんぱっつんになっている。

 

買いのエントリーをして、スグに含み損になっても

「少しの含み損なら、まだ大丈夫」と思う。

 

それからさらに含み損が広がってきても

 

「うーん、あまり下がらずにこの辺りで

 価格が止まってくれないかなぁ。

 もう少し様子を見てみよう。

 損切するのはまだだ」

 

って思っている。

 

それからさらに価格が下がっても

「あれっ?なんだかおかしいな。

 強制ロスカットされるまでに

 お金を口座に入れておかなきゃ」

 

って思っている。

 

この時点で『損切』の二文字は完全に

忘れ去ることになる。

 

さらに、強制ロスカットを避けるために

口座に追加入金していれば

「お金を追加したんだから」

っていう考えで、損切はできない状態に

追い込まれている。

 

この辺りからはお祈りが続く

 

追加入金した当日:

「お願い!早く下げ止まって!」

 

追加入金して二日目:

「はぁーあ、今日も少し下がってる・・・」

 

追加入金して三日目:

「あっ、今日は少し上がった。そろそろ

 反転上昇してくるかな?」

 

追加入金して四日目:

「あれぇ、昨日よりさらに下がってるじゃん!

 どうしよう、どうしよう、また追加入金

 しなくちゃいけないのかな・・・」

 

それからしばらくすると

頭がグラグラするような状況におちいる。

 

「ぎょへー こんなに下がってるよ!

 ずいぶん含み損になっているし

 これ以上追加入金はできないかも・・・」

 

ついに損切せざるを得ない日がやってきた。

 

「あぁ、もうだめだ。損切をしよう。

 これ以上の損は耐えられない。

 毎日胃の痛い日々を送るのも限界だ・・・」

 

パンパンに膨れ上がった損失に

耐え切れなくなってようやく損切。

 

「はぁーあ。もう何も考えたくない・・・」

 

頭をギューッと締め付けられるような気がする。

目の前真っ暗。

何もやる気がしない。

 

「私はいったい何をやっていたんだろう・・・?」

 

ここまで追い込まれてようやく気づく。

 

「やっぱり損切は絶対にやる必要がある。

 しかも、なるべく早い時期に」

 

私の頭の中に『損切は絶対やらなきゃヤバイ!』

って考えが根付いたのはこんな経験をしてからだった。

 

ここまでやりこめられなきゃ

わからなかったっていうことでも

あるんだけどね!

 

あなたは私みたいな経験をせずにすむよう

損切だけはしっかりやっていってね。

 

「すでに大きくやられちゃいました」って

こともあるかもしれないけど、まぁ、

よくあることだから・・・ハハハ・・・

 

これから確実に損切していけば大丈夫!(たぶん)

 

損切の大切さを身をもって知ったが

それでもまだまだちゃんとした損切が

できるわけではなかった。

(どこまで出来が悪いんだ!私・・・)

 

第3話に続く

損切ってしなきゃいけないのぉぉぉ!?(損切のお話第1話)

「損切は幅を決めて必ず実行しろ!」

 

トレードを始めたばかりのころ

損切の大切さを教えてもらったが

私はキチンと損切できなかった。

 

「ほんとうわぁ、ここで損切しなくちゃ

 イケナイんだろうけどぉ

 んー もうちょっとだけ

 粘っちゃおうかな(テヘ」

 

みたいな感じで、自分にイイワケしながら

トレードしていたからだ。

 

だって、損切を決めてトレードしたら

ほとんどのトレードがスグ損切に

引っかかってしまうのだから。

 

「えー 今損切になってスグ反転したよね?

 それってヒドくない?

 損切せずに持ってたら利益になったのにぃ・・・」

 

「もー いやんなっちゃう!」

 

「んー、やっぱり損切せずに

 持っておいたほうがいいんじゃない?」

 

で、損切を置かずにトレードしたら

利益を出すことができたわけだ。

 

「よーし、この調子でバンバン利益だしちゃお!」

 

っと思った瞬間にバツーンと大きく反転。

失う金額も大きい。

 

「はぁーあ、2、3回の損切で

 今までの利益全部吹っ飛んで

 結局お金を失っちゃった!」

 

「もぉぉ、いったいどこで損切したらいいのぉ!?

 誰か私にはっきりと教えてよ!!!!」

 

「っていうか、やっぱり損切って

 ちゃんとしなきゃいけないのかなぁ・・・」

 

そんな考えだった私だが、なぜか

100%損切できるようになった。

 

なぜ、損切をちゅうちょなく実行できる

ようになったのか!?

 

私を変えたものは一体なにか?

 

第2話に続く

FXのやり方「持ってるだけでぼろ儲け」は存在した。

FXのやり方で『あるやり方』を
真剣に考えたことがあった。

 

そのやり方はとてもカンタンで
誰にでもスグ実行でき、考えただけで
ワクワクするようなやり方だ。

 

もしかするとあなたも同じことを
考えたことがあるかもしれない。

 

そのやり方とはこうだ。

 

「FXで損失が出ても、利益が出るまで
待てば損失を回避することができる」

 

上がるまで長期で待っていれば
必ず利益になるんじゃないか?っていう
楽しい希望を持つやり方。

 

このやり方の良いところはいくつかある。

 

・いったん買えばあとは持っておくだけ

 

・『金利差額』(スワップポイント)で
 確実にお金が増える

 

実は過去にこのやり方で大金を稼ぐ人を
続出
させたこともある。

 

当時ポンドやオーストラリアドルを
100万円分買えば、一日で
150円~240円くらい儲かった。

 

スワップで増えた分で更に
買い増しし続ける。

 

円安はどんどん進んでいき、
買っているだけでぼろ儲け。

 

当時儲けたのは『FXのスワップ派』と
呼ばれた。

 

ムズカシイことは何一つせずに
ただ持ってさえいればお金が増える
というウハウハ状態。

 

「FX長者」と呼ばれる人たちが生まれて
脱税事件で世間を騒がせたりもした。

 

ほとんどのスワップ派が儲かっていたわけだ。

 

ところが、多くの人が撤退せざるを得ない
状態におちいった。

 

あなたも聞いたことがあるかもしれない
『リーマンショック』だ。

 

そこで円安は終わりを迎えた。

 

フリーフォールのように円高が進み
『損切』なんて一切考えていなかった
スワップ派の資産は瞬く間に溶けていった。

 

日々消えていく残高を見ていたとしても
「相場はいつか戻ってくるだろう」と
考えていたはずだ。

 

強制ロスカットされて資産を失うか
多額の含み損のまま塩漬けして
胃の痛い毎日を過ごすか。

 

そんな状態に向かうしかなかった。

 

私はこのことを知って「損切は
絶対にやる必要があるな」

考えるようになった。

 

だけど、『買ったまま持ち続けるだけ』
っていうのはとても魅力的なやり方だ。

 

むずかしいことをやる必要がない
カンタンなやり方だからだ。

 

トレードを始めたばかりなら
この誘惑に逆らえなくても
仕方ないかもしれない。

FXどうやって勝てるようになるのか?へのヒントを得た日。

「FXどうやって勝てるようになるんだろう?」

 

超初心者だった頃よく考えた。

 

「移動平均線や高値・安値ライン、トレンドライン、

 色々なフォーメーションを頭にバッチリ

 叩き込めば勝てるようになるんじゃないか?」

 

最初はそんなことを考えていた。

 

だから、必死になって

 

「移動平均線のどこに価格が来たら

 買えばいいのか、売ればいいのか?」

 

とか

 

「売りができるチャンスはWトップが

 出現したらだ!」

 

というようなことを日々頭の中に

叩き込み続けた。

 

「チャートに表示させた色々なテクニカルが

 私に勝利の道を示してくれるだろう」

と思っていたわけだ。

 

最初の1か月目に利益を出した。

 

「やった、私の考えたことは正しかった!」

 

思わずガッツポーズをする。

 

「よし、この調子で来月もがんばるゾ!」

 

期待に胸を膨らませ、2ヶ月目に突入する。

 

その結果、先月の利益を吹っ飛ばし

さらなる損失を抱えてしまった。

 

「損切は完璧にできているし

 いけると思ったんだけどな・・・

 なんで勝てないんだろう?」

 

なかなか利益を上げ続けることが

できない自分に腹がたち、イラだった。

 

自分ではこれ以上良い解決策を

考えることができないとすら思った。

 

そんな時、ふとあることを

教えてくれる人がいた。

 

「チャートを見ているのはあなただけ

 ではないですよ」

 

だから何なんだ?と思った。

 

そりゃぁトレードする人なら皆

目の前のチャートを見ているに

決まっているじゃないか!

 

だからどうした!偉そうに・・・

 

と考えていた時に頭にバチッと

光が走った。

 

「そうか!私だけがチャートを見て

 いるワケではないのか・・・」

 

「多くの人がチャートを見て

 トレードしているのか」

 

「チャートは私だけにコッソリ

 答えを教えてくれるわけでは

 ないんだ」

 

「皆が正解を知っている状態なんだ・・・」

 

自分はなんてごうまんな人間なんだろう、

自分の欲しか考えていない人間なんだな

と、とても恥ずかしく感じたのを覚えている。

FXの勝ち方で重要な2つのポイントは・・・

FXの勝ち方を知らなかったころ
頭の中でいつもこう思っていた。

 

「FX手法が最も重要だよね」

 

「でも、勝てる手法を探したって
 きっと見つからないだろうし
 9割はニセモノだろう」

 

だから、必死になって

FX手法を探し求めた。

 

そのころ考えていた手法を

カンタンに説明するとこんな感じ。

 

・ローソク足を表示させて
 高値、安値に合わせてラインを引く。

 

・ローソク足が完成して
 引いたラインを越えていたら
 買ったり売ったりする。

 

・過去のチャートでこのやり方を
 チェックして利益が出れば
 勝てる手法が完成。

 

※「チャート」とは過去の動きを
 グラフにしたもの。

 

当時はヒマがあれば過去のチャートを出して
「どうにか利益になる方法がないか」必死に
計算する毎日を送っていた。

 

このやり方の面白いところは
少しやり方を変えるとトータル利益が

グンと伸びたりしたことだった。

 

トレードするより「どうすれば一番
効率よく利益を最大化できるか?」
が目的になったりもした。

 

頭がパンクしそうなほどチャートと
向き合った結果このやり方で得たものは

 

「なんか、いい時と悪い時があるなぁ」

 

っていうなんともぼんやりしたものだった。

 

というのも、このやり方では
「スッゲーウハウハ勝てる月」と
「全くダメ。負け続けでヤバイ月」が
ランダムで発生したんだ。

 

「これからが勝てる月ばかりならいいけど
 負ける月が発生し続けたらどうしよう?」

 

不安でこの手法を実際に
採用することはできなかった。

 

このやり方の悪かった点は

『自分のやり方をチャートに当てはめようとした』

 

自分が主役。自分中心にチャートが動く。
って無意識に考えていたわけだ。

 

自分のやり方を無理矢理当てはめようと
したからダメだったってこと。

 

それからしばらくして

「チャートを見るんじゃなくて
チャートに従わないといけないんだな」

ってことに気が付き始めた。

 

そうすると、いくつかのやり方を元に
チャートの様子を見て合いそうなものを
選べばいいのかなと考え始めるように
なった。

 

FXの勝ち方を知らなかったころ
思っていたこの考え、

 

「FX手法が最も重要だよね」

 

「でも、勝てる手法を探したって
 きっと見つからないだろうし
 9割はニセモノだろう」

 

は、半分当たって半分ハズレだった。

 

『この手法を当てはめていいのはいつ?』

 

これも知る必要があったってこと。

FXのシグナル配信で資金の半分以上を失った

買った瞬間に下がって損切。

 

「あーあ」

残念がった瞬間に価格が反転。

 

「持っていれば利益になったのに・・・」

後悔する。

 

こんなトレードばかりで気持ちが萎える。

勝てそうで勝てず、もどかしい。

 

こんな調子のトレードばかりで

ほとほと嫌気がさした。

 

「もう、自分でトレードするの

 めんどくさくなってきた。

 なんかいい方法がないかな」

 

さまよっているうちに素晴らしい

方法を思いついた。

 

「勝てる人のシグナル通りに

 トレードすれば楽勝じゃん!」

 

何でこんなカンタンなことをスグに

思いつかなかったんだろう?

自分を責めつつトレードシグナルを受信する。

 

「今日はユーロドルが強気なので

 このポイントを抜けたら買いましょう」

 

「そろそろドル円のサインが出そうなので

 シグナルを見逃さないようにしてくださいね」

 

自分で判断する必要がないから

超ラクチン!

 

ラクラク稼げる!

ようやく成功への道が開けた!

私の判断にぬかりはない!と思った。

 

エントリーのポイントも損切のポイントも

利益確定のポイントも全て教えてくれる。

 

シグナル通りにトレードすれば

いつの間にかお金が増えているのだ。

 

が、ここで予期せぬ事態が発生した。

 

損切になるトレードが多くなってきたのだ。

 

もう5連続で損切になっている。

儲けようと思って大きめのポジションを

入れたとたんにこのザマだ。

 

「資金の3分の1がなくなっちゃったよ。

 ここで取り返せないとヤバイんだけどなぁ」

 

焦り始める。

 

ようやく利益確定できるサインが出ても

ほんのちょっぴりしか取り戻せていない。

 

「次に損切になったらまたガクンと

 資金が落ち込んじゃうよ」

 

送られてくるシグナルをだんだんと

信用できなくなってきた。

 

「次のシグナルはダマシのシグナルかも

 しれない。今回は見送ろう」

 

自分でシグナルを選ぶようになった。

 

「ほら、シグナルは損切になった。

 私の判断は正しかった」

 

「次のシグナルもきっと損切だろうから

 もう少し様子を見よう」

 

次のシグナルも無視した。

 

が、このシグナルを見過ごしたのは痛かった。

 

「あぁ、このシグナル通りにトレードしてれば

 負けの半分は取り返せていたのに・・・」

 

「くそっ、次のシグナルはきっと当たるだろう。

 大きめのポジションで勝負してみよう」

 

こんな調子でトレードを続けたら

資金がドンドン削られていった。

 

「はぁーあ、うまくいかない・・・

 シグナルトレードも全然儲けられないじゃん!」

 

「やっぱり、他人なんかあてにできない」

 

・・・

 

当時はこう思っていた

「勝てるサイン通りにトレードすれば

 カンタンにお金を増やすことができる」

 

が、この考えが大きなまちがいだった。

 

「利益が出るサインを教えてもらっても

 勝てるトレーダー思考を持っていなければ

 お金を稼ぐことはできない」

 

しかし、この事実を知ってもしばらくの間

私の妄想を止めることはできなかった

 

「勝てるサインさえ教えてくれれば

 私だってスグ億万長者になれるのに!」

FXはどうやって稼ぐか?4つの感情を駆使する方法

ビリビリビリビリ!

 

「FXはどうやって稼ぐの!?

 なんでこんなに上手くいかないの!?

 くやしいぃぃぃぃーーーーー」

 

トレード日誌をめちゃくちゃに

破りまくる私がいた。

 

限界まで自分をコントロールして

慎重にトレードしたのに

最後に必ず大負けしてしまう。

 

トレード勉強だってしている。

トレード日誌だってちゃんとつけている。

 

「なのになんでうまくいかないの!!!?」

 

トレード日誌を破り捨てたことで

いくらかの心の落ち着きを取り戻せた。

 

「・・・でも、また同じ間違いを犯すかも」

 

黒いもやもやした塊は

まだ私の胸の中に留まっていた。

 

私はトレードの正しい考え方を知るまで

こんな風に思っていた。

 

「利益になったー!わーい♪」

「損になっちゃった・・・あーあ」

 

この表現、あなたには何が悪いか

おわかりだろうか?

 

「うーん、利益で喜んじゃいけないってこと?

 まさかそんなはずはないよねぇ」

 

実は、そんなはずがあるんだな。

 

良いトレーダーになるには4つの感情を

正しく使い分ける必要がある。

 

4つの感情の使い分けはこうだ。

 

「利益になった!わーい!」

「利益になっちゃった・・・あーあ」

「損になった!わーい!」

「損になっちゃった・・・あーあ」

 

たとえば、損切後にむちゃくちゃなトレードをしたり

お酒を飲んだ後にトレードしたり、

そんな経験をしたことはあるだろうか。

 

私はどちらもやってしまっているわけだが

そんなムチャなトレードをしても利益を

得ることはあった。

 

「そりゃラッキーだね」

 

うん、私もそう思った。

 

直前の負けを取り返して更なる利益を

積み重ねられたトレードならさらに

興奮度はMAXだ。

 

ところが、これはトレーダーを出口のない

暗闇をさまよい続けさせるワナでも

あったのだ・・・

 

例えば、パソコンの調子が悪くなった。

でも原因が分からない。

 

パソコンは精密機械だから丁寧に

扱う必要があるんだけど、この知識を

持っていなかったら・・・

 

「ちょっと叩けば治るんじゃないか?」

って思ったりするだろう

 

で、本体をバンッて叩いてみたら

パソコンの調子が良くなった。

 

「おー、治った治った。叩けば治るじゃん」

って思うよね。

 

もし、またパソコンの調子が悪くなったら

また本体をバンッて叩いてみるよね?

 

正しい知識がなかったらきっと叩いて治すのが

正しい行動だと覚えてしまうだろう。

 

トレードもこれと全く同じ。

 

めちゃくちゃなトレードして利益になったら

「めちゃくちゃにトレードしても利益になる」

って覚えてしまう。

 

だから次もきっと同じようにめちゃくちゃな

トレードをしてしまうよね?

 

「いやぁ、あやなさん、私はしっかり者だから

 そういうワナにははまりませんよ!」

 

って考えるかもしれない。

 

でもどんなに頭でわかっていても

避けられないから怖いんだ。

 

条件反射になっちゃうからね!

体がビクンッ!って反応しちゃうの!

 

私はこの話を知った時「怖えええぇぇぇ!!」

って思ったよ。

 

「この話を知らなかったら、きっと一生

 トレードで勝てるようにはなれない!」

 

あまりにも怖くなって両手でギュっと

体をつかんでブルブル震えたよ。

 

「あやなさん、震えてないでこのワナを

 回避する方法を早く教えてよ!」

 

う、うん。わかった(ブルブル)

 

ご、ごめん。あの時の恐怖を思い出したら

手が震えてうまく文字を打てなくなっちゃった。

 

いったん落ち着きたいから、今日はここまで。

 

次回をお楽しみに!

FXを始めたばかりのあなたはルールを守れないのがふつう

FXを始めて最初に

『ルール通りにトレードする』

ってことを知った

 

「へぇ ルール通りにトレードすれば

 利益を出せるのかぁ。カンタンそうだな」

 

なめきっていた。

 

『1日1回10pips、損切は20pipsで

 億万長者になれる!』

 

ある本にそう書いてあったから

そのルールをそっくり真似ることにした。

 

スゴイルールを手に入れたから

スグに稼げるような気がした。

 

「これで私もスグに大金持ちになれる!」
 

一気に心がワクワクして

ウキウキが止まらなかった。

 

が、一回目のトレードで損切。

 

「ちぇっ つまんないなぁ、まだチャンスは

 ある!もう一回トレードしようっと。

 10pips程度ならスグ取れるだろう」

 

しょっぱなからルール違反。

 

こういうのを何度も繰り返してようやく

「ルール通りにトレードするのって

 超ムズカシイじゃん!」と気づいた。

 

私がそうだったようにFX初心者が

ひっかかりやすいワナがある。

 

『意味のよくわかっていない

 ルールを守るのは難しい』

 

たとえば、赤信号で止まるルールを守れるのは

赤信号で止まらなかったら事故に遭うと知っているか

赤信号無視で危ない経験をしたことがあるから。

 

赤信号で渡っても危ないと知らなかったり

危ない目にも遭ったことがないなら守れない。

 

『1日1回のトレードで10pipsだけ

 取れば億万長者になれる』

 

なぜ1日1回、たった10pipsの値幅を

取るだけでお金持ちになれるのか?

 

理由を知っておけばルールを守れる

可能性はグンと高くなる。

 

理由を知ってからトレードして経験を積む。

 

「1日1回のルール、10pipsの利確ルール、

 20pipsの損切ルールを守らなかったら

 トータルで利益にならないな」

 

そこでようやく本当にルールを守らなきゃ

という気持ちが心の底から湧き出てくる。

 

FXを始めたばかりの初心者時代は

最初に知識不足だなと気づいて

知識を求めることから始めるといい。

 

そうすれば私のようにしょっぱなから

一度のトレードで数十万円以上の損を

してしまうような道を避けられる。

 

ちなみに1日1回10pips、損切は20pipsというのは

南アフリカ在住のフーサーンハーネカーという人物が

1日5万円の利益を叩きだすのに成功したルールだ。

フーサインハーネカーの参考記事

 

フーサインハーネカーは超慎重派で極端に保守的で

忍耐と努力を兼ね揃えたスゴイ人。

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